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撮っておきの音楽家たち|サー・サイモン・ラトル|林喜代種

サー・サイモン・ラトル(指揮者)

2016年5月10日 会見:ザ・キャピトルホテル東急
5月15日 サントリーホール
photos & text by 林喜代種(Kiyotane Hayashi)

サー・サイモン・ラトルがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を率いて6度目の来日を果たした。ラトルは2002年ベルリン・フィルの首席指揮者・音楽監督に就任。2018年契約満了をもって退任する意向を発表している。
今回の来日公演はベートーヴェンの交響曲全曲演奏を連続5夜にわたって行われた。ラトルはウィーン・フィルともベートーヴェンの交響曲全曲演奏を録音している。これも高い評価を得ている。
今回のこのプロジェクトは2015年10月にベルリンでスタートした。以後パリ、ウィーン、ニューヨーク、そして最後の公演が東京で行われた。多くの聴衆の期待通りの演奏を聴かせた。
サー・サイモン・ラトルは1955年イギリスのリヴァプール生まれ。英国王立音楽院で指揮を学んだ。1980年バーミンガム市交響楽団首席指揮者・芸術顧問就任。1981年~94年ロサンゼルス・フィル首席指揮者。1990年~98年バーミンガム市交響楽団音楽監督に就任。1992年よりエイジ・オブ・インライトメント管弦楽団首席客演指揮者を務める。1977年グラインドボーン音楽祭デビュー以来、オペラでも活躍。2010年METにデビュー。
長年続いたザルツブルグ・イースター音楽祭では種々のオペラを指揮する。さらに同音楽祭とエクサンプロヴァンス音楽祭との共同制作による「ニーベルングの指輪」全4部作を2007年から4年かけて上演。2013年から始まったバーデン・バーデン音楽祭では「魔笛」を振る。2014年ベルリン・フィルの自主レーベル「ベルリン・フィル・レコーディングス」の創設以来同レーベルで多くのCD、DVDをリリースしている。今回のベートーヴェン・チクルスの全集がCD、BLu-rayのセットで出ている。2018年辞任までもう一度日本で聴けるだろうか。

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