PickUp (2020/12/15)|東京二期会オペレッタ《メリー・ウィドー》ゲネプロ|林喜代種
東京二期会オペレッタ《メリー・ウィドー》ゲネプロ
2020年11月24日 日生劇場
Photos & Text by 林喜代種(Kiyotane Hayashi)
東京二期会がレハールのオペレッタ「メリー・ウィドー」を上演。沖澤まどか指揮、眞鍋卓嗣の新演出で気鋭の若手がタッグを組んで 日本語上演に挑んだ。この日はツェータ男爵に池田直樹、ダニロは宮本益光、ハンナは腰越満美というベテラン 、ヴァランシェンヌは盛田麻央、カミ―ユは金山京介という若手注目、というキャストで大いに楽しめた。
沖澤まどかは2019年のブザンソン国際指揮者コンクール で優勝を果たし、現在はベルリン・フィルのキリル・ペトレンコのアシスタントを務めている。またこの7月には東京二期会スペシャル・オペラ・ガラ・コンサートで指揮。
眞鍋卓嗣は劇団俳優座に入団。俳優座のほか、オペラシアターこんにゃく座「遠野物語」 ステージングとして中島みゆき「夜会」シリーズに参加している。今回の「メリー・ウィドー」では二期会オペラは初演出。日本語の台詞は眞鍋のオリジナル。
指揮・演出は若手が、歌と演技はベテラン中心、と巧い具合のタッグマッチによりオペレッタの醍醐味が十分に楽しめる舞台となった。
(2020/12/15)