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注目の公演・イベント|2025年7月

🎵 7/2・3 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 特別公演 2025
会場: フェスティバルホール、愛知県芸術劇場コンサートホール
🎵 7/5・6 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ヴァルトビューネ河口湖2025
会場: 河口湖ステラシアター
2020年6月に予定されていたドゥダメル指揮によるベルリン・フィルの新宿御苑における野外コンサート(プログラムはベートーヴェンの第9)、および同時に予定されていた東京文化会館でのコンサートは軒並み中止、理由は言うまでもなくコロナ禍。あれから5年、野外コンサートはヴァルトビューネ日本版として再プログラミングされ、特別公演は名古屋と大阪。関東圏では開催されないのが残念だが、ドゥダメル&ベルリン・フィルの組み合わせは地元でもそう頻繁になく、それが日本にいながらにして聴けるのだから遠方からも行く価値はあろう。地元の方がうらやましい。
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🎵 7/4 紀尾井ホール室内管弦楽団
会場: 紀尾井ホール
10代にしてたぐいまれな繊細さで聴衆を圧倒したドヴガンとピノックの組み合わせが再び。ピノックの得意とするメンデルスゾーンに、メモリアルイヤーのラヴェルという組み合わせ。紀尾井ホールの改修が迫るなか、このプログラムの充実は嬉しい限り。
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🎵 7/4 田原綾子(ヴィオラ)&實川風(ピアノ)
会場: Hakuju Hall
Hakuju リクライニング・コンサート第180回は若手ヴィオラ奏者の代表格、とりわけ室内楽で引く手数多の田原綾子とバロックから現代曲まで幅広いレパートリーを誇り作曲家としても活躍する實川風のコンビ。E.エルガー:朝の歌、シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ、コダーイ:アダージョに加え實川風:無伴奏ヴィオラのための作品「月の晩」が並ぶ。若き名手二人の芳醇な音世界と實川作品とがどんな照応を、新たな景色を見せてくれるか楽しみだ。
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🎵 7/5・6 アーリドラーテ歌劇団《エルナー二》
会場: 新国立劇場 中ホール
ヴェルディ作品に特化したオペラ団体「アーリドラーテ歌劇団」による公演。同団は、毎年1回の全幕上演を行っており、過去には《オテロ》《ルイザ・ミラー》など、いずれも高い評価を受けている。指揮は山島達夫、演出は木澤譲。出演者には片寄純也、与那城敬、大塚博章、石上朋美など実力派が揃う。
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🎵 7/6・9・12 大阪3団体合同企画「曲がった家を作る人~故郷に響く西村朗の音楽~」
会場: フェニックスホール、読売テレビ10ホール、いずみホール
作曲家・故西村朗の大規模な個展が出身地で開催される。弦楽四重奏、パーカッション・アンサンブル、室内オーケストラの三領域にわたる作品を、大阪の各ホールで上演する企画。
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7/6 @あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
【室内楽個展】弦楽四重奏のためのヘテロフォニー(1975 / 1987)、弦楽四重奏曲 第2番〈光の波〉(1992)、〈青い龍〉弦楽四重奏のための(2019/日本初演)、弦楽四重奏曲 第4番〈ヌルシンハ(人獅子)〉(2007)が並ぶ。演奏は郷古廉vn、石上真由子vn、大野若菜va、水野優也vcと若手精鋭が顔を揃える。ヘテロフォニー最初期作品、西村の象徴たる光、大好きヴィシュヌ化身、その延長線上の「青い龍」(ワシントンDC初演)は日本初演!西村怪奇ワールド全開間違いなし。聞き逃せない!   

710 @読売テレビ10ホール
【パーカッション・アンサンブル】「覡(カムナギ)」十七絃箏と打楽器のための(1992)、「エクタール」3人のマリンバ奏者と2人の打楽器奏者のための(1992)、「キトラ」8台のマリンバのための(2019)、「ペンタ」5人の打楽器奏者のための (2020)、「ケチャ」6人の打楽器奏者のための(1979)。演奏はSoai Percussion Ensemble、片岡リサ(十七絃箏)、永松ゆか、牛泰良(PA)血湧き肉躍る西村火炎に呑み込まれる打楽器ワールド。ケチャはじめ、幻想から神秘、はたまた爆砕まで、こちらも狂喜狂宴間違いなし。 

 7/12 @住友生命いずみホール
いずみシンフォニエッタ大阪第54回定期演奏会で 「新 音楽の未来への旅シリーズ」に登場。《西村朗ー魂の軌跡》と銘打ち、西村2000年代の3作を取り上げる。『室内交響曲 第1番 』(2003)、『三重協奏曲〈胡蝶夢〉~ヴァイオリン、ハープ、クラリネットと管弦楽のための~ 』(2023)、『室内交響曲 第5番 〈リンカネイション(転生)〉』 (2015)で、指揮は西村作品のエキスパート飯森範親。最後の完成作品となった『胡蝶夢』の夢幻美は西村ならではで、胡蝶の夢をそのままに夢と現を行き交いつつ撒かれる魂の散華を思わせる音世界。ガンジスの日没日昇に生死の極限をみた作曲家の最終景は私たちに何を語りかけるだろうか。演奏は他に小栗まち絵vn、篠﨑和子hp、上田 希cl、太田真紀sop。
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🎵 7/8 読売日本交響楽団 第650回定期演奏会
会場: サントリーホール
読響桂冠指揮者カンブルランが振るエッジの効きまくったコンサート。メインはハンス・ツェンダーの『シューマン・ファンタジー』(日本初演)。シューマンの幻想曲を基に多数の打楽器を用いてカラフルな管弦楽曲に仕上げられた作品だという(これを書いている段階で本作未聴だが、シェーンベルクによるブラームスのピアノ四重奏曲第1番のアレンジ版を連想する)。北村朋幹共演による細川俊夫の『月夜の蓮―モーツァルトへのオマージュ―』はモーツァルト生誕250年の2006年に書かれた作品で、この幻想的な2作への導入としてメンデルスゾーンの『真夏の夜の夢』序曲が最初に置かれる。カンブルランの面目躍如たる一夜となること必至。
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🎵 7/8・9・11・12・13 ジョナサン・ノット指揮 スイス・ロマンド管弦楽団 来日公演
会場: ミューザ川崎、サントリーホール、京都コンサートホール、とりぎん文化会館 梨花ホール、愛知県芸術劇場コンサートホール
スイス・ロマンド管弦楽団、6年ぶりの来日。指揮は前回同様音楽監督ジョナサン・ノット。ストラヴィンスキーの『春の祭典』『ペトルーシュカ』というノットとオケ(アンセルメ!)にとって得意かつ縁のある作品をメインに据え、ショスタコーヴィチとシベリウスの協奏曲では上野通明とHIMARIという若手実力者をフィーチャー、そしてスイス・ロマンド管ということでスイスゆかりのオネゲルとやはりスイスの現代作曲家ミカエル・ジャレル作品をコンサートのトップに据える。完璧なプログラミングではないか。
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🎵 7/12 transit Vol.19 中川優芽花~バラード~
会場: 王子ホール
今若手のピアニストの中で最も注目すべきなのが中川優芽花。2021年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝(聴衆賞他も受賞)、あるいはロベルト・シューマン国際コンクールでも優勝。他にも複数の上位入賞コンサート。もちろんコンクールとは無関係に優れた音楽家は沢山いるし、コンクールに入賞したからといってそのあとにすばらしいキャリアが築ける保証もないが、中川は入賞すべくして入賞したと万人が納得する技術と音楽性の持ち主である(先日のエリザベート王妃コンクールではファイナリストに残らなかったが、コンクールはあてになるし、あてにならない)。このたびの王子ホールでのリサイタルはブラームス、リスト、ショパンのバラード尽くし。これは期待するなという方が無理だろう。
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🎵 7/16 永野英樹 ピアノ・リサイタル
会場: 東京文化会館小ホール
アンサンブル・アンテルコンタンポランに所属、ということから現代作品を鋭利に弾きこなす知性派とのイメージがある(ような気がする)永野英樹のこのたびのリサイタル、実に射程が広い。今年生誕100年となるブーレーズとベリオの作品、さらにこの2人の生年からちょうど50年前に生まれたラヴェルの『夜のガスパール』、そしてちょうど同じ頃にラヴェルが終生憧れながらもその地を踏むことのなかったスペインでアルベニスが書いた『イベリア』より第2集。スペインと言えばさかのぼってスカルラッティを忘れるわけにはいかない、ということで冒頭にそのソナタを5曲。ピアノファン必聴のリサイタルだ。永野の稀有なピアニズムを堪能しよう。
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🎵 7/18〜21 東京二期会オペラ劇場 チャイコフスキー《イオランタ》/《くるみ割り人形》
会場: 東京文化会館 大ホール
 オペラ《イオランタ》とバレエ《くるみ割り人形》を融合した舞台。この二つの作品、一夜で上演する構想があったというが、パリ・オペラ座での公演のようにバレエの中の劇中劇としてオペラを取り込みのではなく、両者が交錯するような演出となっているよう。ロッテ・デ・ベアの演出、マキシム・パスカルの指揮。骨格のしっかりした舞台が期待できる。
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🎵 7/19 東京交響楽団 川崎定期第101回
会場: ミューザ川崎シンフォニーホール
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🎵 7/21 東京交響楽団第732回定期演奏会
会場: サントリーホール
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1989年から1991年にかけての冷戦の終わりを体験した我らが人類が、その30年後に新たなる「熱戦」を開始するとは誰が想像したであろうか。演奏会の標題「全ての人々に捧ぐ」の通り、全人類が直面している戦争への鎮魂でありプロテストであるブリテン「戦争レクイエム」を通してノット・東響が突き付けるものは何か、謹聴せねばなるまい。 ソプラノにガリーナ・チェプラコワ、テノールにロバート・ルイス、バリトンにマティアス・ウィンクラー。 

 

 

 

 

 


🎵 7/26 ジャンミッシェル・キム ピアノ音楽の最高峰、ハンマークラヴィーアを弾く
会場: TOPPANホール
東京音楽大学付属高等学校からパリ国立高等音楽院、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽院、スコラ・カントルムに学びソロ、室内楽などに幅広く活躍する実力派。今回はドビュッシー:2つのアラベスク、《前奏曲集》より、シューベルト:《即興曲集》より、プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番 、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番 というヴァラエティ豊かな選曲で、独自の音楽世界を提示してくれることだろう。
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🎵 7/30 尾崎未空 ピアノ・リサイタル
会場: トーキョーコンサーツ・ラボ
ミュンヘンを拠点に古楽から現代曲まで幅広い探求を進めている尾崎未空が、バッハ、ラヴェル、ストラヴィンスキーといった古典曲に現代東アジアの巨匠イサン・ユン、彼と深い関わりを持った細川俊夫、さらに大家・池辺晋一郎、さらにさらに新世代・神山奈々と浦野真珠という「開拓するものたち」にスポットライトを当てる。古今・東西のプリズムを通して届く尾崎の音楽の光がいかなる輝きを見せるのか、興味は尽きない。
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