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《ご挨拶》

いつもご愛読ありがとうございます。

本誌も昨年10 月で創刊9年目に入り、本年1月号は第100号を数えました。
ここに、2023年の年間活動報告をさせていただきます。
報告書には、2023年年間アクセス解析データ、年間企画賞、レギュラー執筆陣自選ベストレビュー&コラムを収録しております。記事一覧は労力削減のため今後は作成を中止いたします。またシステム変更によりレビュー、コラムなどメニューごとの集計が出ないため総合データのみとし、海外データは下段に記載いたしました。
参照サイトとして第1位だったX(旧Twitter)が大きく減少しておりますが、本誌は昨年半ばより個々の執筆者による書き込みを停止いたしました。SNSでの発信に神経を使うより、評文・記事の執筆に注力したいと考えたからです。したがって現在SNSは本誌更新のお知らせのみとなっております。ご理解いただくとともに、ご意見がありましたらAbout Usへお願い申し上げます。

コロナも5類に移行、ホールの賑わいも戻りマスク着用も必須でなくなり、ようやく互いの笑顔がちゃんと見えるようになりました。
海外からのオーケストラやオペラなどの来日公演も再開され華やかさが増す一方で、コロナ禍中での国内の音楽活動が注目され、双方相まっての豊かな音楽シーン創出ともなっています。創造現場で地道に培われてきた若手育成などの成果が目に見えて花開くのを実感、改めて、危機をチャンスへと繋げた皆さまに、聴衆の一員として厚く御礼申し上げます。

データ外国語表記、google自動翻訳導入により海外からのアクセスも安定、日本から世界への発信が一定の読者を獲得していることも心強く思います。邦人の演奏・創作活動が世界へさらに大きく羽ばたけるよう、私たちも努力したいと思います。
また、本誌は2017年に国立国会図書館インターネット資料収集保存事業 WARP の収集対象に認定され、創刊号から全記事が逐次保存、世界へ提供されております。地球規模の環境破壊、各地で起こる紛争・戦闘など混迷の時代にあって、私たちがどのように音楽とともに生きたかを後世の人々が必ず読み取ってくれることでしょう。
創造領域における AIにどう向き合うかは、いよいよ切実な問題となって来ました。第3次産業革命と言われる時代、どこを目指し何を考え歩いていったら良いのか、みなさまと共に考えてゆければと存じます。
「私たちにとって音楽とは何か」。
常にそれを問い続ける誌面であることを念願いたします。
今後ともどうぞよろしくご支援のほど、お願い申し上げます。

2024年2月1日
Mercure des Arts 編集長  丘山万里子