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《ご挨拶》

いつもご愛読ありがとうございます。

本誌も昨年10 月で創刊8年目に入りました。
ここに、2022年の年間活動報告をさせていただきます。
2017年アクセス解析システム導入以降、年初めに平素よりお世話になっている関係者の方々に活動報告書をお送りして来ましたが、昨年2022年よりAbout Us で公開しております。
パンデミック下、さらなる新株の登場と感染拡大により相変わらず不安定な状況にありますが、もはやwith coronaの時代に入ったようで、街の賑わいやホールの様子も少しずつ戻っているようです。改めて、創造現場を支える方々の懸命なご努力に敬意を表します。

報告書には、2022年年間アクセス解析データ、年間企画賞、レギュラー執筆陣自選ベストレビュー&コラム、記事一覧を収録しております。今回はアクセス解析ツールの変更により、数字がこれまでと大幅に異なる(増加)ことをまずお断りしておきます。またレビュー、コラムなどメニューごとの集計が出ないため総合データのみとし、海外データは下段に記載いたしました。
2019年7月より開始のデータ外国語表記、2020年8月よりgoogle自動翻訳導入により海外からのアクセスは確実に増えております。何より、日本から世界への発信をと、英語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、セルビア語、ベトナム語、中国語を併記した記事も掲載、その都度、各国からのアクセスが如実に読み取れることもご報告いたします。これはウェブ媒体である本誌にのみ可能なことで、今後も世界への扉を大きく開いてゆく努力を続ける所存です。
また、2019年10月開始のArts Review (美術・演劇・舞踊など)もレギュラー執筆メンバーを迎え、新たな読者層を獲得していることを嬉しく思います。
詳細は報告書のコメントをご覧ください。

昨秋あたりから外来演奏家の公演も増えておりますが、閉塞状況の中で活躍の場が広がった邦人音楽家の奮闘ぶりには心強いものがあります。とりわけ若手たちの元気溌剌に、各現場での育成へのたゆまぬご努力の実りを実感しております。まさにこれからが、私たち自身の創り出す新たな時代の始まりではないか、と考えます。

また、本誌は2017年に国立国会図書館インターネット資料収集保存事業 WARP の収集対象に認定され、創刊号から全記事が逐次保存、世界へ提供されております。パンデミックに限らず、地球規模の環境破壊、ロシアのウクライナ侵攻に象徴される世界各地での紛争、社会の急激なデジタル化など、激動と混迷の時代に、私たちがどのように音楽とともに生きたかを後世の人々が必ず読み取ってくれることと思います。
「私たちにとって音楽とは何か」を常に問い、考える誌面であり続けること。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

2023年2月1日           
Mercure des Arts 編集長  丘山万里子