撮っておきの音楽家たち|アンッティ・パーラネン|林喜代種
アンッティ・パーラネン (アコーディオン奏者)
photos & text by 林喜代種(Kiyotane Hayashi)
2018年5月25日 武蔵野スイングホール
フィンランド出身のアコーディオン奏者。長年に亘ってフィンランド伝統音楽で活躍する音楽家・作曲家である。1977年フィンランドの伝統音楽師「ペリマンニ」が数多くいる南オストロボスニア地方出身。1997年シベリア音楽院の伝統音楽科に入学。2006年修士号、2015年博士号を取得。
楽器はダイアトニック・アコーディオンを使用している。フィンランド伝統音楽でよく使われるものである。1989年から1996年までフィンランド・ペリマンニのダイアトニック・アコーディオン大会で4度優勝。1995年オーストリアで行われたダイアトニック・アコーディオン世界大会で第2位。2011年コペンハーゲンで行なわれたワールドミュージック・エキスポ (WOMEX) に出演し大成功。これを機にパーラネンはヨーロッパ各地で活躍の場を得る。またCDも多数録音している。2014年のソロ・アルバム「Meluta」は翌年中欧でも発売された。2016年ノルディック・カウンシル音楽賞にノミネートされた。「Hehkumo」等の伝統音楽グループに参加している。
また、舞台のための作品の作曲もしており、フィンランド国立劇場をはじめ、国内の著名劇場の舞台に音楽家として参加している。今回は単独来日で、アコーディオンの超絶技法を披露。聴衆は興奮。日本で1回だけの公演であった。
(2018/6/15)