撮っておきの音楽家たち |岡田 奏|林喜代種
岡田 奏 (ピアノ奏者)
Kana Okada (Pianist)
2022年10月29日 武蔵野市民文化会館小ホール
Photos & Text by 林喜代種(Kiyotane Hayashi)
岡田 奏は15歳渡仏。パリ国立高等音楽院のピアノ科と室内楽科に学び最優秀で卒業。エスプリ溢れるピアニズムで人気を博す注目のピアニストである。ピアノを植田克己、加茂和子、上田晴子、ジョルジュ・プルーデルマッハ―、フランク・ブラレイ等に、室内楽をクレール・デゼール、イタマール・ゴラン、ブルーノ・パスキエ等に師事。
プーランク国際ピアノ・コンクール第1位、エリザベート王妃国際音楽コンクールファイナリスト入賞、ピアノ・キャンパス国際コンクール第1位。これまでの主な共演者は、ベルギー国立管弦楽団、シモン・ボリバル交響楽団、読売日本交響楽団、東京フィル、東京交響楽団、日本フィル、名古屋フィル、大阪交響楽団ほかのオーケストラ、マティアス・バーメルト、マリン・オールソップ、ポール・メイエ、クレメンス・シュルト、小林研一郎、尾高忠明、広上淳一、高関健、大友直人、山田和樹、川瀬賢太郎、三ツ橋敬子、田中裕子、西本智実ほかの指揮者。
今回のプログラムはラモーのガヴォットと6つのドゥーブル、ラフマニノフのコレルリの主題による変奏曲、シューマンの交響的練習曲の3曲。いずれも変奏曲形式に焦点をあてた曲目である。シューマンのこの曲は主題とその変奏をを含む12の練習曲からなり、題名通り交響的な表現が求められる大曲である。彼女の的確な表現力とテクニックでそれらの曲の味を十分に発揮した演奏で聴衆を魅了。またこの演奏会に向けて同じプログラムでセカンドアルバム「Transformer」がリリースされた。
(2022/11/15)