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注目の公演・イベント|2025年6月

 

🎵 6/1・2・4  台湾フィルハーモニック来日公演 

会場: ザ・シンフォニーホール、サントリーホール、東京オペラシティコンサートホール 
音楽監督準・メルクル率いる台湾国立オーケストラの台湾フィルハーモニック(NSO) の日本ツアーが大阪、東京で開催。ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ:二重協奏曲、マーラー:交響曲第4番の他、各公演には台湾の作曲家タイラン・シァオ:フォルモサからの天使 、コーチァ・チェン:故郷の呼び声 (客家委員會創作委嘱/世界初演)、ゴードン・チン:交響曲 第5番 第3, 4楽章などお国ものも揃う。ソリストにポール・ホワンVn(6/1/2/4)、森麻季sop(6/1) 今井信子va、宮地江奈sop(6/4)を迎えての文化交流は貴重だ。

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🎵 6/3・14 ユリアンナ・アヴデーエワ ピアノ・リサイタル 

会場: ミューザ川崎シンフォニーホール、彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール

今回のアヴデーエワ来日公演はリサイタルが2回、別項にて紹介したフェドセーエフ&N響との共演2回の計4回。リサイタルで特に注目すべきはさいたま芸術劇場のショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ全曲だ。演奏に2時間半を要する大作、もちろん実演での全曲演奏はそうそうあるものではない。ちなみにミューザ川崎ではその抜粋+ショパン:24の前奏曲というプログラム。ショパン・コンクールの覇者アヴデーエワのショパンはむろん魅力的だが、どちらを取るか?(もちろん両日取ってもよいけれど)  

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🎵 6/6 東京シティ・フィル ハーモニック管弦楽団 第379回定期演奏会 

会場: 東京オペラシティコンサートホール

英国王立ノーザン音楽大学を卒業、BBCフィルやロイヤル・フィルなどの同国のオケを多数指揮している藤岡幸夫がイギリス音楽を得意としていることは周知の事実だろうが、今回の東京シティ・フィルの定期には極めてマニアックな作品を取り上げる。 ヴォーン・ウィリアムズのカンタータ「我らに平和を与えたまえ」。交響曲ですら実演になかなかかからない中で本作品を演奏するとは藤岡の並々ならぬ意欲を感じさせるが、これは疑いなくRVWの傑作と呼べる作品だ。今回を逃すと今後実演で聴ける機会は極めて低い。ファンは行くしかあるまい。

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🎵 6/6 クァルテット・インテグラ ベートーヴェン・ツィクルスI 

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🎵 6/8 クァルテット・インテグラ ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会 Vol.1

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会場: 第一生命ホール、フィリアホール

クァルテット・インテグラ待望のベートーヴェン:弦楽四重奏曲全曲ツィクルス、第一生命ホールとフィリアホールの2つのホールでスタート。第1回目は第1番、第16番、そして第10番『ハープ』。この団体、技術的には数多ある現役の弦楽四重奏団の中でも既にしてトップクラスにあると思われるが、その先の表現の深化を見極める機会となるのがこのツィクルスだろう。大いに期待したい。 


🎵 6/7 樫本大進 & アレッシオ・バックス デュオ・リサイタル 2025 

会場: サントリーホール

ベルリン・フィルのコンマス15年目となった樫本大進<プレミアム室内楽シリーズ>vol.4は定期的にリサイタルを行っている盟友、アレッシオ・バックスとのデュオ。モーツァルト、グリーグ、ベートーヴェンというプログラムで、互いに人生経験を積んだ今、より刺激し合い高め合うステージを楽しみたいとのこと。グリーグのソナタ第3番のロマン豊かなドラマを両者がどう描き出すか、その成熟を見極めたい。 

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🎵 6/7 東京交響楽団 川崎定期演奏会 第100回 

会場: ミューザ川崎シンフォニーホール

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🎵 6/8 東京交響楽団 第731回定期演奏会 

 会場: サントリーホール

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東京交響楽団が指揮者ミケーレ・マリオッティを招き、彼の得意とするロッシーニの《スターバト・マーテル》を演奏する。独唱者には、ソプラノのハスミック・トロシャン、メゾソプラノのダニエラ・バルチェッローナ、テノールのマキシム・ミロノフ、バスバリトンのマルコ・ミミカと、ロッシーニ歌いと言える歌手をそろえている。作曲者と同じペーザロ出身のマリオッティ、輝かしい演奏を聴かせてくれるだろう。


🎵 6/7・8 NHK交響楽団 第2039回 定期公演 Aプログラム

会場: NHKホール

今年93歳となるフェドセーエフのN響定期登場。2023年秋に登場の予定がキャンセルとなったので、今回はぜひ実現することを祈りたい。壮年期のこの指揮者とチャイコフスキー交響楽団(旧称モスクワ放送交響楽団)は極めてアグレッシヴかつ野性的な演奏を聴かせていたが、フェドセーエフの加齢に伴いそのようなギラギラした表現性が減退した代わりに滋味と陰影に満ちた深みある演奏を展開するようになった。名匠とは言えやはりオケのコントロール力は年齢に伴い低下するだろう。互いに勝手知ったるフェドセーエフとN響。オケの自発性や献身にも注目。アヴデーエワのラフマニノフ:パガニーニ狂詩曲にも期待。

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🎵 6/10 B→C バッハからコンテンポラリーへ 273 小倉美春(ピアノ) 

会場: 東京オペラシティ リサイタルホール

ドイツ・フランクフルトを拠点とするピアニスト/作曲家。桐朋学園大学を経て2019年よりフランクフルト音楽舞台芸術大学修士課程に進み2024年同大学国家演奏家資格課程を修了。2023年メシアン国際ピアノコンクール第2位、日本音楽コンクール作曲部門入選など、ピアノと作曲の両域で活躍の知性派。プリペアドやエレクトロニクスなど使用してのピアノの新たな可能性を探る。ネムツォフ:7つの思考 ─ 彼女のような、イアノッタ:ここにいる人たちは怒っている。彼らは風のせいにする、サンダース:シャドウなどの他、小倉の新作も。共演は山澤慧(チェロ)、片山貴裕(バス・クラリネット)、有馬純寿(エレクトロニクス)と万全の布陣。  

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🎵 6/13 森谷真理 Spirit of Language -言霊- Vol.2~Harawii 愛と死の歌~ 

会場: 王子ホール

オペラでは様々な役に挑戦し、高い評価を受けている森谷真理、歌曲でも独自の世界を見せてくれる。「Spirit of Language -言霊-」と銘打ったリサイタルの第2弾、ベルクの《初期の7つの歌》を前半に置き、メシアンが1945年に作詞・作曲した連作歌曲《ハラウィ―愛と死の歌》をメインに置くプログラム。彼女の言葉と音楽を密接に結びつける歌唱を楽しめるだろう。

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 🎵 6/17・21・25 エリーナ・ガランチャ メゾソプラノ リサイタル 2025 

会場: 東京オペラシティ コンサートホール、サントリーホール 大ホール 

エリーナ・ガランチャの日本デビューは、2003年の新国立劇場の《ホフマン物語》のニクラウスであった。20代の彼女の瑞々しい声、ピチッとした舞台姿の美しさ、強い印象を受けた。2022年の久しぶりの来日では、彼女の充実した姿を聴かせてくれた。今回はピアノ伴奏によるリサイタルとオーケストラとともに歌うリサイタルが用意されている。40代後半というメゾソプラノとしてもっとも脂ののった時期の演奏、おおいに期待してよいだろう。

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🎵 6/18・19・20 クラウス・マケラ指揮 パリ管弦楽団 


会場: ミューザ川崎シンフォニーホール、サントリーホール

2022年10月以来、マケラ&パリ管の来日公演。この指揮者、都響客演時やオスロ・フィルとの録音(来日公演での実演、ではない)で冴えに冴えた演奏を披露した反面、オスロ・フィルとの来日公演での部分に拘泥し全体が見えない演奏に明らかなように天才性と未熟さが同居している。今年29歳の若手ゆえ当然と言えば当然だが、逆に言うならばそのコンサートはどう転ぶか分からないスリルに満ちているとも言える。先に記した2022年のパリ管と演奏は大変なものだったようであるし(本稿執筆者未聴)、どうあれ今台風の目たるマケラ、聴くしかないだろう。

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🎵 6/20・21 NHK交響楽団 第2041回 定期公演 Cプログラム 

会場: NHKホール

マケラも注目だがこちらも負けてはいない。2000年生まれ、今年25歳の指揮者タルモ・ペルトコスキ。ユニバーサル・ミュージックのウェブサイトをそのまま引く。「サ ロネン、オラモ、サラステ、ヴァンスカら一流の指揮者を育てたヨルマ・パヌラ名誉 教授に14歳で師事し、シベリウス・アカデミーではサカリ・オラモに師事。また、ハ ンヌ・リントゥ、ユッカ=ペッカ・サラステ、エサ=ペッカ・サロネンらの指導も受け ている。2022年5月にラトビア国立交響楽団の音楽・芸術監督、その後ロッテルダム ・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者に就任。22歳にしてエウラヨキ・ベル カント音楽祭で初の「ワーグナー:楽劇《ニーベルングの指環》」を完結した。2024 年9月からトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の音楽監督に就任することも発表さ れている。ピアニストとしても高く評価され、多くのコンクールで受賞しており、ソリストとしてフィンランドの主要オーケストラと共演している」。恐れ入りましたとひれ伏すしかないが、2024年には天下のドイツ・グラモフォンと契約を果たす。そのデビュー作であるモーツァルトの交響曲集で聴かせる表現の新鮮さ、工夫はとにかく面白く確かに逸材だと頷かせる。待望の実演、どうなることか。 

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 🎵 6/21 東京交響楽団 東京オペラシティシリーズ 第145回 

会場: 東京オペラシティコンサートホール

言わずもがなのチェロの名手兼指揮者のブルネロの弾き語りが聴ける。最近再評価が急激に進んでいるヴァインベルク2曲にハイドンの「軍隊」、ショスタコーヴィチ編による精神の平衡を少なからず危ぶませるシューマンのチェロ協奏曲、と、どこか現在の世界の精神状態を象徴するようなプログラミングへ達人が挑むと聞けば心と体が引き寄せられざるを得ない。

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🎵 6/20~29 浅草オペラ『歌と活弁士で誘う ああ夢の街 浅草!』 

会場: 浅草東洋館(浅草演芸ホール4F)

大正時代の日本文化の中心地・浅草の洋楽風舞台芸術「浅草オペラ」が復活する。音楽監督に山田武彦、活弁士に麻生八咫、東京室内歌劇場らによる、『カルメン』『椿姫』の和風翻案歌劇が展開する。ただのノスタルジアにとどまらない新しい出会いを求めたい。

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🎵 6/21 神奈川フィルハーモニー管弦楽団 特別演奏会 Dramatic Series 楽劇「ラインの黄金」セミステージ形式  

会場: 横浜みなとみらいホール

沼尻竜典のタクトによるセミステージ形式の上演。声のパフォーマンスが最大限に引き立つ形で演奏されることが期待される。キャストには青山貴(ヴォータン)、志村文彦(アルベリヒ)、妻屋秀和(ファーゾルト)などの実力派が揃う。黒田祐貴(ドンナー)、秋本悠希(ヴェルグンデ)といった若手の起用も。 

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🎵 6/23・26・27・28 ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団 

会場: 東京オペラシティコンサートホール

伝統と革新精神に満ちたオープンマインドなオランダの名門オーケストラ、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団の来日ツァー、率いるは2018年からシェフを務めるテルアビブ出身の若き指揮者ラハフ・シャニ。メータやバレンボイムの薫陶を受けた彼が披露するのはブラームス:交響曲第4番、ワーヘナール:序曲「シラノ・ド・ベルジュラック」、プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番(ブルース・リウpf)、ドヴォルザーク:交響曲第9番、モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』序曲 、ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 (庄司紗矢香vn)ブラームス:交響曲第4番、といずれも魅力満載。

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🎵 6/26 紀尾井 明日への扉 第45回 山下裕賀(メゾソプラノ) 

会場: 日本製鉄紀尾井ホール

様々な分野の新星を紹介してきている「紀尾井 明日への扉」シリーズ、今回はメゾソプラノの山下裕賀が登場。2023年第92回日本音楽コンクールで第1位といった受賞歴も多いが、オペラだけでなく、オーケストラとの共演も目立つ。この日の公演、前半はジプシーをテーマとした歌曲、後半はベッリーニの歌劇《カプレーティとモンテッキ》のミニハイライトが演奏される。ベッリーニには、ソプラノの佐藤美枝子、テノールの工藤和真がゲストとして出演する。山下の多彩な歌唱力を楽しめるだろう。

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🎵 6/27 管×絃 A LA CALTE 

会場: MUSICASA

村田厚生のトロンボーンと山本亜美の二十五絃箏のT-25Projectにより、會田瑞樹、川崎真由子、深澤舞、高橋久美子、山本和智、山本裕之6人の新曲5作品と再演1曲が演奏される。思い切り音楽的に遠いと思われるトロンボーンと二十五絃箏がどのように合わさるのか、あるいはぶつかるのか、実地で体験してみたい。

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🎵 6/28 調布国際音楽祭2025 BCJ ヘンデル: オペラ《ロデリンダ》(演奏会形式)

会場: 調布市文化会館たづくき くすのきホール

バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)による演奏、鈴木優人による指揮。歌手は、海外勢にカリーヌ・ティニー(ロデリンダ)、ラファエーレ・ジョルダーニ(グリモアルド)、ヤン・クルマン(ウヌルフォ)。日本勢は藤木大地(ベルタリード)、林眞暎(エドゥイジェ)、加耒 徹(ガリバルド)が予定されている。  

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