Mercure des Arts 2024年アクセス解析資料
【2024年の1年間(2024年1月1日~12月31日)のアクセス・データ】
資料・グラフ作成:齋藤俊夫
§1 PV総数
2024年、年間PV総数442,546
(2023年PV総数:411,859)
1.12月:58,339
2.7月:52,694
3.6月:52,085
中央値:35,040.5(2023年中央値32,051)
2024年は、 PVの大きな月はPVの小さな月の約3倍の量となるほど極端なPVの差が出た。しかし総計、中央値ともに前年より大きくなっており着実に読者を獲得していると考えられよう。
PV数の多い6月、7月は次セクションに挙げた小人閑居為不善日記が記録的なPV数を獲得した月であり、それにつれて月 ごとのPV数も上昇したと思われる。しかし、2024年最多PV数の12月は特段にPVを稼いだ記事はなく、満遍なく多数の記事が読まれたことが推察できる。本誌の芸術総合誌的誌面づくりの方針が支持・注目されているのであろう。
§2 全記事より、上位PV数ランク
1.小人閑居為不善日記|笑ってはいけない《関心領域》24時 2024年6月15日号
2.小人閑居為不善日記|仁菜は誰に中指を立てるべきだったのか――《ガールズバンドクライ》について 2024年7月15日号
3.パリ東京雑感|独裁者の死に方 医者に診てもらえなかったスターリン 2023年4月15日号
4.アントワン・タメスティ& 藤田真央 2024年4月15日号
5.カデンツァ|音楽家の騒音性難聴への朗報 2020年4月15日号
6.小人閑居為不善日記 |「物語」から降りるということ——《デッドプール&ウルヴァリン》から《ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ》まで 2024年8月15日号
7.小人閑居為不善日記|《ボーはおそれている》をユダヤ教に結びつけるという罠 2024年3月15日号
8.カデンツァ|ユジャ・ワンて、どうよ。 2018年5月15日号
9.評論|伊福部昭―独り立てる蒼鷺|1.だが蒼鷺は動かぬ 2020年4月15日号
10.小人閑居為不善日記|京都アニメーションは歩み続ける 2019年8月15日号
PV数1,2,6,7,10位を占めた「小人閑居為不善日記」はもはや本誌の顔として誇れる連載と言えるだろう。10位の京都アニメーションについての記事は2024年に開廷された京アニ放火事件被告の公判を受けてのアクセスと考えられ、さらにそれ以外の記事も書かれた2024年同年の記事であることは本連載の時事性が読者を捉えていることの証左となろう。
3位「パリ東京雑感」は依然として予断を許さないウクライナ侵攻の情勢によっての多アクセスであろう。
4位「アントワン・タメスティ&藤田真央」は今、大注目されている藤田の公演レビュー。本年のPV数10位以内に入った演奏会評がこれ1つであることは本来音楽批評誌である本誌の役割が拡大していっていることを示していよう。
5位「音楽家の騒音性難聴への朗報」は掲載時からずっとPV数が持続されている記事。いかにこの問題が深く、また関心を持って見られているかがわかろう。
8位「ユジャ・ワンて、どうよ。」も掲載時からずっとアクセスされている記事である。彼女の注目度が下がらないことを示していると考えられる。
9位「伊福部昭評論」のアクセス数獲得は、「断片」でなく「思惟」へ、という本誌の方針が読者に支持されているゆえの結果であろう。
§3 海外訪問者数国別ランク
1. アメリカ合衆国 24,579(昨年11,757)
2. カナダ 5,415(昨年962)
3. ドイツ 4,842(昨年2,762)
4. 中国 4,028(昨年3,589)
5. オーストラリア 3,660(昨年ベスト10外)
6. フランス 3,332(昨年1,743)
7. イギリス 2,889(昨年706)
8. シンガポール 2,630(昨年688)
9. オランダ 2,523(昨年ベスト10外)
10.ベルギー 2,095(昨年ベスト10外)
以下、アルゼンチン、インド、ロシア、オーストリア、ウクライナ、香港、スウェーデン、モンゴル、フィンラ ンド、ルーマニア⋯と続く。
訪問者数第1位のアメリカが第2位から第7位までの訪問者数を総計したよりもさらに多い訪問者数を出した。アメリカでの読者の増加と定着を示していると言えよう。
上位10位を見ただけでも前年の 数倍の訪問者数を稼いでおり、本誌が海外で一定の影響を与えていることを示していると見られよう。
(2025/2/15)