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注目の公演・イベント|2021年12月

♩12/1 ゲキジョウシマイ「Spanish Vacations」

ソプラノの森谷真理とメゾソプラノの鳥木弥生、人気の二人が組んでオペラに関わる新たな形での演奏を披露する。今回のテーマは「スペインの休日」。《カルメン》、《フィガロの結婚》、《ドン・ジョヴァンニ》、《ドン・カルロ》といったスペインを舞台とする演目からソプラノ、メゾソプラノの名曲を歌い上げる。二人で歌えるような二重唱がうまく見つかることを期待しよう。

https://gekijo-shimai.com/information/21827/
12/1@東京オペラシティ リサイタルホール

 

 

 

♩12/3,4,5 愛知県芸術劇場×Dance Base Yokohama

愛知県芸術劇場とDance Base Yokohama(DaBY(デイビー)による連携企画のダンス公演(新作・世界初演の 3 作品)。コミュニケーションのあり方、バーチャル空間における個人のあり方など、現代社会が向き合っている問題について、コンテンポラリーダンスはどんな表現を見せ、どんな問いを発するのだろうか。

12/3 (19:00),4 (14:00),5(14:00)@愛知県芸術劇場小ホール
https://www.ryutriple.com

♩12/3 M.カーゲル「国立劇場」より“レパートリー” 生誕90年×日本現代音楽協会90周年記念公演

マウリシオ・カーゲル(1931-2008)生誕90年と日本現代音楽協会90周年とを記念する公園。演出は福井とも子で、近藤譲のプレトークもあるとのこと。未だ評価が定まりきらない異色の作曲家であるカーゲルの、「アンチ・オペラ」作品の貴重な全曲演奏となる。当日は生配信もあるというが、是非会場に足を運びたい。

12/3@東京オペラシティ リサイタルホール
http://www.jscm.net/?p=6803

 

 

♩12/4 小山実稚恵の室内楽第5回

トリトン・アーツ・ネットワークのウィークエンド、小山実稚恵の室内楽シリーズはアルティ弦楽四重奏団 (豊嶋泰嗣、矢部達哉、川本嘉子、上村昇)でのブラームス:ピアノ五重奏曲 とcb池松宏 を迎えてのシューベルト:ピアノ五重奏曲 「ます」。円熟のメンバーが奏でる重厚かつ新鮮な音楽をじっくり堪能したい。

12/4@第一生命ホール
https://www.triton-arts.net/ja/concert/2021/12/04/3506/

 

 

 

♩12/4、5 東京交響楽団cond.ジョナサン・ノット、Pf.ニコラ・アンゲリッシュ

ソリストにニコラ・アンゲリッシュを招いて交響曲並みのスケールのブラームスピアノ協奏曲第2番を前半に、後半にはポーランドの民俗音楽を素材とした超絶技巧が連なって迫ってくるルトスワフスキ『管弦楽のための協奏曲』を置くという、ノット=東響ならではのコンサート。今年のラストスパートを走り切る力をこの演奏会で是非とももらいたい。
【アンゲリッシュは体調不良のため出演をキャンセル】

12/4@サントリーホール
https://tokyosymphony.jp/pc/concerts/detail?p_id=khRRXelpP%2BY%3D
12/5@ミューザ川崎シンフォニーホール
https://tokyosymphony.jp/pc/concerts/detail?p_id=jjujU2JITsw%3D

 

♩12/8 「VS」 Vol.1 反田恭平 × 小林愛実

東京芸術劇場の新シリーズ「VS」は若手ピアニストによる競演をモットーにピアノ・デュオ(2台pf)でそれぞれの個性をぶつけ合うライブ形式のリサイタル。初顔合わせ、異ジャンルなど、2人の表現の遭遇・衝突・興奮に満ちたVSシーンを堪能する仕掛け。その第1回は今をときめく反田と小林。モーツァルト「2台のピアノのためのソナタ」 シューマン「小さな子供と大きな子供のための12の連弾小品」より、ルトスワフスキ「パガニーニの主題による変奏曲」など盛りだくさん。 日本ピアノ界の最前線を目撃だ!

12/8@東京芸術劇場
https://www.geigeki.jp/performance/concert241/c241-1/

 

♩12/8 西澤健一:オペラ「卍」 管弦楽版初演

2017年に初演され好評を得た谷崎潤一郎原作、西澤健一作曲・脚本のオペラ「卍」が管弦楽版に拡大されて復活する。谷崎の読むだけでこちらの心と身体を撫で回されるようなあの文学世界がどのように音楽化されるのか、恐怖混じりの期待をせざるべからず。

12/8@めぐろパーシモンホール
https://www.manjiproject.com/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

 

 

 

♩12/9 加耒徹バリトン・リサイタル~ギターに大萩康司を迎えて~

「シューベルティアーデ ドイツ・リートに酔いしれる夜」というサブタイトルのとおり、シューベルトの歌曲を中心にしたリサイタル。ギターの大萩との共演でどのような化学反応が起こるか楽しみにしたい。オペラに、宗教曲に、コンサートにと活躍の場を拡げている加耒だが、リートでもシューベルトの三大歌曲集を一日のうちに歌うといった試みは記憶に新しい。北とぴあ国際音楽祭2021参加公演である。

12/9@北とぴあつつじホール
https://office-forte.com/concert/1027/

 

 

♩12/10 小森邦彦 マリンバと弦による室内楽の世界

マリンバと弦のコラボはなかなかなく、かつ、ほぼすべての曲が初演。共演もカルテットSAY(平光真彌、鳥居愛子、百武由紀、野村友紀)他、谷辺昌央git.、渡邊玲雄cbと実力派揃い。P.クラッツオゥ:ミロの世界」共同委嘱アジア初演)、L.ティノコ:ショートカッツ(四重奏版世界初演)、梅本佑利:ときめき☆は~とすろっと(委嘱新作世界初演)、A.ヴィニャオ:南へ向かう3つの歌(委嘱作品)と刺激的。未聴の世界へ飛び立てるのでは。

12/10@宗次ホール
https://munetsuguhall.com/performance/general/entry-2773.html

 

 

♩12/10 未来に伝える三善 晃の世界 III

三善音楽を未来に伝える会主催公演の第三回目。2015年の第一回目はピアノ曲が、2017年の第二回目は邦楽のための作品がそれぞれ中心に据えられていたが、今回のメインは弦楽四重奏。さらに加えて、ギターのための作品、チェロ、チェロとピアノのための作品も披露される。出演は、カルテット・アマービレ(弦楽四重奏)、佐藤紀雄/土橋庸人(Gt)、山澤 慧(Vc)、福田 薫(Pf)。三善晃の音楽世界をしかと受け止めたい。

12/10@東京オペラシティ リサイタルホール
https://concert-search.ebravo.jp/concert/105746

 

 

♩12/10,12北とぴあ国際音楽祭『アナクレオン』

コロナ下の東京北区で、啓蒙の世紀の大音楽家ラモーのオペラを、バロックダンス付きで見られるということの奇妙なインパクトを思わざるを得ない。東京春音楽祭のブリテン公演でもその歌唱の素晴らしさを知らしめた歌の波多野睦美も出演。

12/10(18:00),12(14:00)@北とぴあさくらホール
https://kitabunka.or.jp/news/7053/

 

 

 

♩12/15 キリル・ゲルシュタイン(ピアノ)&藤田真央(ピアノ)

アイドルっぽい風貌に似合わぬ、実は音楽直球勝負の藤田真央。在学するハンス・アイスラー音楽大学での師、異才キリル・ゲルシュタインとのデュオを披露する。クラシックからジャズまで多彩な相貌で聴衆を魅了する師の胸を借り、あるいは語らい、あるいは刺激し合い、でどんなステージが生まれるか。モーツァルト、ラフマニノフ、ドビュッシー、ラヴェルとわくわく感満載の一夜。完売。
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コロナによる入国制限のためゲルシュタインは来日不可能に。
藤田真央と辻 彩奈(ヴァイオリン)、佐藤晴真(チェロ)によるピアノ・トリオ(ラヴェル、チャイコフスキー)のコンサートが行われる。将来が期待される3人、これも楽しみなコンサート。
12/15@トッパンホール
https://www.toppanhall.com/concert/detail/202112151900.html

♩12/16 バッハ・コレギウム・ジャパン『第九』

あまたある第九演奏会のなかでも、バッハ界のオーソリティによる押しも押されもしない第九の実演でそれ自体そもそも魅力的ではあるのだが、さらにHistorically informedが、もはやHistorically Correctになりつつある時代に、改めて、その意義をこの、あまりにも消費された演目を通して再検討したいという気になる人は少なくないのではないか。

12/16@東京オペラシティコンサートホール
http://bachcollegiumjapan.org/schedule/beethoven20211216/

 

 

 

♩12/17 伶楽舎雅楽コンサートno.38 王昭君をめぐって

中国史上の悲劇の美女・王昭君を題材とした伝統曲『管絃 王昭君』を中心に、伊左治直の新作『明妃曲』、芝祐靖『呼韓邪単于―王昭君悲話』を並べ、古代と現代が混じり合うコンサート。どのような美女が雅楽によって音楽としてたち現れてくるのか、興味は尽きない。

12/17@なかのZEROホール
https://www.tokyo-concerts.co.jp/concerts/48448/

 

 

 

♩12/17 アンサンブル室町によるルソン・ド・テネブル暗闇の聖務2021

古楽と現代音楽の邂逅による演奏会を続けているアンサンブル室町。2019年4月のルソン・ド・テネブル公演の第2弾。マーカントワーヌ・シャルパンティエの作品に加え、日仏7名の現代作曲家による委嘱作品も演奏する。東京カテドラルのよく響く空間で、あなたは何を聴きますか?

12/17@東京カテドラル聖マリア大聖堂
https://www.tokyo-concerts.co.jp/concerts/48451/

 

 

 

♩12/21 spac-e 紅潮する空間

作曲・エレクトロニクスの佐原洸を芸術監督として2018年に結成されたspac-e、今回はサクソフォン:本堂誠、コントラバス:篠崎和紀によって現代の古典たるベリオのセクエンツァと、ヤン・ロバン、ベアト・フラー、ダニエル・ダダモ、そして佐原洸と、まだ謎多き作曲家の作品を取り上げる。「紅潮する空間」というタイトルが意味するものは何か?それは実際に足を運ばねばわからない。

12/21@烏山区民会館
https://spac-e.net/projects

 

 

 

♩12/24~27 奇跡のチェロ・アンサンブル2021

日本のチェロ界の水準の高さは今や世界の認めるところ。その立役者となった若手奏者たちによる共演「奇跡のチェロ・アンサンブル」が今年も開催される。メンバーは辻本玲、伊藤悠貴、小林幸太郎、伊東裕、岡本侑也、上野通明の6人。実力派揃いの豪華な面々だけにすでに固定ファンも多く、年末の恒例行事になりつつある。プログラムは、ピアソラ(生誕100年)にサン=サーンス(没後100年)と、いずれも今年アニバーサリーを迎えた2人の作曲家に特化。記念の年の締めくくりにうってつけの公演となりそうだ。

12月24日@京都コンサートホール
https://www.cello.or.jp/concert/2021/08/5679/
そのほか、下記の公演が行われる。
・25日宗次ホール(名古屋)
https://munetsuguhall.com/performance/general/entry-2800.html
・26日住友生命いずみホール
・27日東京文化会館小ホール

♩12/27 ラ・フォンテヴェルデ冬公演 スパニッシュ・ハープと奏でる古のスペイン

実力派古楽声楽グループ、ラ・フォンテヴェルデがこの冬挑戦するのはスペイン古楽。近年イベリア半島の古い時代の音楽は急速に脚光を浴びており、スパニッシュ・ハープの伊藤とともにお送りするスパニッシュな公演。イタリア、ドイツ、フランスと一味も二味も違う音楽を味わって。

12/27@近江楽堂 14時半・19時
http://www.lafonteverde.com/page_20190102150425

 

 

 

♩12/29 態度と呼応のためのプラクティス no.01 ごろつく息

知性派チューバ奏者・坂本光太と、演出家・和田ながらが組み、「態度」「呼応」「ごろつく」「息」と、一見音楽とは関係のないような単語を並べた演奏会を開く。何がどうなって「ごろつく」のかはわからないが、「現代」に物申す演奏会となることは間違いないだろう。

12/29@トーキョーコンサーツ・ラボ
https://www.tokyo-concerts.co.jp/concerts/48610/

 

 

 

♩12/29,30 彼女を笑う人がいても

1960年、安保闘争の取材をする一人の新聞記者。2021年、東日本大震災の被災者の取材を続けてきた、もう一人の新聞記者。二つの時代が交差する中、報道の真実やマスコミの正義を探る瀬戸山美咲の新作戯曲を栗山民也が上演する。

12/29(18:00),30(12:00,17:00)@兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
https://www1.gcenter-hyogo.jp/contents_parts/ConcertDetail.aspx?kid=5012412330&sid=0000000003