注目の公演・イベント|2023年1月
♩1/10 ジュスタン・テイラー チェンバロ・リサイタル
若手古楽奏者ジュスタン・テイラーによるフレンチ・プログラム。フランソワ・クープラン、ジャン=バティスト・フォルクレ、ジャン=フィリップ・ラモーらの作品が並ぶ。2021年の初来日の際のバッハの《ゴルトベルク変奏曲》で高い評価を受けたテイラーが、自国の作品でどのような音楽を聴かせるか、期待は大きい。
1/10@王子ホール
https://www.ojihall.jp/concert/lineup/2022/20230110.html
ハクジュホールの第169回 リクライニング・コンサートに登場は石上真由子&中恵菜&佐藤晴真のトリオ。それぞれ、ソロに室内楽に意欲的な活動を続ける石上真由子vn、中恵菜va、佐藤晴真vcが結成。夕暮れ、夜更け、明け方、朝日、と時の移ろいをシューベルト、ベートーヴェン、ボッケリーニ、エネスコら8人の作曲家の弦楽三重奏で編む趣向。若手実力派たちのトリオでの活躍が楽しみだ。
1/10@ HAKUJU HALL 昼夜2公演
https://hakujuhall.jp/concerts/detail/3294
山田和樹指揮による黛敏郎:曼荼羅交響曲とマーラー:交響曲第6番 イ短調 「悲劇的」という超弩級の組み合わせに「衝撃!」の謳い文句が躍る。「涅槃交響曲」の兄弟分の作品で、12音技法で書かれている。はたしてどんな曼荼羅世界が開陳され、マーラー「悲劇的」とどう対峙するか。両者に走る衝撃をがっつり体感したい。
1/13@サントリーホール
1/15@ミューザ川崎シンフォニーホール
https://yomikyo.or.jp/concert/2022/01/659.php#concert
古楽スタジオとしてお馴染みのSpace415を拠点とする演奏団体コレギウムSpace415の第1回公演。眩暈がするほどの古楽の猛者が集まって、いったい何をするのやら。バッハにパーセルにジョン・レノン???これは聞くしかない!
1/14@梅若能楽学院会館
https://eplus.jp/sf/detail/3756170001
♩1/20,21 日本フィルハーモニー交響楽団第747回東京定期演奏会<秋季>
怒涛の伊福部昭『リトミカ・オスティナータ』を聴かせてくれた日フィルとカーチュン・ウォンが再び伊福部昭、今度は『シンフォニア・タプカーラ』に挑む。伊福部の理想たる、民族性を通過した普遍性に達せるのか興味と期待は尽きない。バルトークと伊福部の組み合わせも魅力的だ。
1/20,21@サントリーホール
https://japanphil.or.jp/concert/20230120
♩1/20、22 ベルカントオペラフェスティバル イン ジャパン2022 ロッシーニ 歌劇《オテッロ》(字幕付)
藤原歌劇団がヴァッレ・ディトリア音楽祭と提携して行っているベルカントオペラフェスティバル イン ジャパン。今年度のオペラ公演は、ロッシーニのオペラ・セリア《オテッロ》。オテッロ、ロドリーゴ、イアーゴの3人のテノールの競演、デズデーモナの技巧など聴きどころは多い。ジョン・オズボーン、レオノール・ボニッジャ、ミケーレ・アンジェリーニといった若手の実力者を招聘しての舞台は期待大である。ロッシーニのオペラ・セリアの上演はそれほど多くはないので、その点も楽しみ。
1/20,22@昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ
https://www.jof.or.jp/performance/2301_BOF/
♩1/21、23 新日本フィルハーモニー交響楽団 第646回定期演奏会
井上道義が指揮、脚本、作曲、演出、振付、総監督と、すべての力を振り絞った渾身のミュージカルオペラ『A Way from Surrender ~降福からの道~』 op.4の世界初演である。「人は何のために生きるのか?」「日本人とは何か?」「アイデンティティとは何か?」を問う。果たしてどのような世界がそこに出現するのか。指揮者としての引退を宣言した彼のステージでの全力投球を見届けたい。
1/21@すみだトリフォニー
1/23@サントリーホール
https://www.njp.or.jp/concerts/230121
♩1/27 Hakuju Hall 古楽ルネサンス2023 第1回 TABULATURA
タブラトゥーラのメンバーだった江崎浩司は2021年末にこの世に別れを告げた。江崎のメモリアルとして豪華ゲストを迎えて開催されるコンサート。
1/27@Hakuju Hall
https://dowland.info/index.php/2023_01_27/
雅楽の古典曲と現代作品とを組み合わせたプログラムを長らく上演し続けてきた伶楽舎。今回は管絃太食調音取「仙遊霞」「合歓塩」、舞楽「春庭花」が前半に、後半は桑原ゆうの委嘱初演作品「歌虚言の場(うたそらごとのにわ)」、そして中川俊郎作曲「天門楽」(2006年)は改訂初演となる。古典と現代音楽の競演を堪能したい。
1/28@紀尾井ホール
https://reigakusha.com/home/concert/4359
トリトンアーツのSQW #156クァルテット・ウィークエンド に登場は2022 – 2023ミュンヘン国際音楽コンクール第2位入賞で話題となった日本の俊英クァルテット・インテグラ。すでにあちこちで活躍著しいが、3年シリーズで3人の作曲家(ベートーヴェン、バルトーク、ブラームス)の弦楽四重奏曲第1番から第3番までを取り上げてゆく。その初回、それぞれの「第1番」を並べたプログラム。とにかく生きのいいキレと疾走感のある彼らの演奏、ぜひ生のステージで楽しみたい。
1/28@第一生命ホール
https://www.triton-arts.net/ja/concert/2023/01/28/3643/
♩1/28 Just Composed 2023 Winter in Yokohamaー現代作曲家シリーズ
「驚異の声、驚異の言葉〜未体験の音空間へようこそ」のタイトルで、2020年3月予定だった公演の延期公演。合唱指揮者 西川竜太率いる現代作品精鋭軍団たる声楽アンサンブル“ヴォクスマーナ”による演奏。川上 統:Chor Rhinogradentia 〜《鼻行類について》より (Just Composed 2014 委嘱作品 | 2020 Spring/2023 Winter 編曲委嘱 初演)、三輪眞弘:《火の鎌鼬》女声傍観者達と5人の男声歌手のための(2014)、桑原ゆう:「古事記」からの抜粋による《名づけのうた》(Just Composed 2020 Spring/2023 Winter委嘱作品 初演)など、必聴!
1/28@横浜みなとみらい小ホール
https://yokohama-minatomiraihall.jp/concert/archive/recommend/2023/01/2426.html