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注目の公演・イベント|2022年11月

♩11/1 バロック・ライヴ劇場 第10回公演 ファビオ・ビオンディ(指揮・ヴァイオリン)&エウローパ・ガランテ(古楽アンサンブル)〈華麗なる、イタリアン・バロックの世界〉

ファビオ・ビオンディの指揮・ヴァイオリンによる、彼の手兵エウローパ・ガランテ公演。コレッリ、ジェミニアーニ、ロカテッリの合奏協奏曲とヴィヴァルディの《四季》というビオンディの得意とするレパートリー、彼らの円熟の境地が期待できる。

11/1@王子ホール
https://www.ojihall.jp/concert/lineup/2022/20221101.html

 

 

♩11/1 星谷丈生個展

日本現代音楽界きっての知性派作曲家、星谷丈生の待望の個展である。しかし一言で知性派と言っても、星谷の場合は知性が音楽表現に繊細なニュアンスを与えているのがポイントである。知性に始まり感興に至るその音楽に浸り切って後悔することは絶対にあるまい。要チェックである。

11/1@日本福音ルーテル東京教会
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2234368

 

 

 

♩11/3 鈴木理恵子vn & 若林 顕pf シンクロ・リサイタル

阿吽の呼吸で名演を聴かせるデュオ、今回はシンクロ・リサイタルと名付けその極致を披歴する意欲的なプログラム。ピアノの華麗さを楽しむシュトラウス、グリーク、彼らの音楽の原点たるモーツァルト、民族色の濃いドヴォルザークと、多彩な音楽世界に現実の閉塞感から放たれ心を遊ばせたい。

11/3@東京文化会館小ホール
https://www.aspen.jp/concert/鈴木理恵子若林顕シンクロ・リサイタル20224年ぶり/

 

 

 

♩11/3 ハンガリー国立歌劇場 『魔笛』

クレンペラー、カラヤンが率いた名門歌劇場の来日公演はモーツァルト『魔笛』。ハプスブルク帝国の王立歌劇場という140年の歴史が育んだ舞台、近年はヤーノシュ・コヴァーチが実質的な音楽監督として牽引する。伝統に現代的な要素も盛り込みフレッシュなステージが期待される。とりわけ今日ハンガリーが誇る人気実力ナンバーワンのアンドレア・ロストがパミーナ役として登場するのが楽しみなところ。各地での公演の中でも横須賀芸術劇場はチケットがリーズナブルでunder24学生券は一般の半額でお勧め。

11/3@横須賀芸術劇場
https://www.yokosuka-arts.or.jp/performance/detail/?id=1978

 

 

♩11/5,6 エクスノーヴォ カヴァリエーリ《魂と肉体の劇》

音楽史の本には「最初のオラトリオ」とも書かれることで名前だけはよく知られているこの作品。いったいどんな音楽劇なのか。エクス・ノーヴォが前回の《ラ・ペッレグリーナ》に続き、黎明期の音楽劇を紐解きます。

11/5,6@シアターX
https://exnovo.jp/

 

 

 

 

♩11/9 ナタリー・デセイ(ソプラノ)&フィリップ・カサール(ピアノ)〈女たちの生きざまの忘れえぬモザイク模様〉

オペラの舞台からは退いたナタリー・デセイであるが、コンサートのステージには立つことがある。今回の来日コンサートでは、〈女たちの生きざまの忘れえぬモザイク模様〉というタイトルで、モーツァルト、ドビュッシー、マスネ、グノーの歌劇からのアリア、ショーソン、プーランクの歌曲を歌う。57歳の彼女の今を楽しみたい。

11/9@東京オペラシティコンサートホール
https://www.japanarts.co.jp/concert/p975/

 

 

♩11/9、11 アレクサンダー・コブリン ピアノリサイタル

ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝から17年のコブリンの2日に渡るリサイタル。【 第一夜 】オール・ベートーヴェン。「ワルトシュタイン」「熱情」ソナタほかを並べ、その宇宙的美に迫る。【 第二夜 】はショパンとムソルグスキーの組み合わせ。ロシア生まれの音楽家としてウクライナに胸を痛め、この演奏をウクライナの国と人々へ、とのメッセージ。

11/9,11@浜離宮朝日ホール
https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/event/2022/11/event2213.html
https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/event/2022/11/event2214.html

 

 

♩11/12,13 NHK交響楽団第1968回定期公演Aプログラム

井上道義指揮のN響で伊福部昭&ショスタコーヴィチが演奏されるのは2020年12月5日以来である。知性と熱情を兼ね備えた井上の采配での伊福部タプカーラとショスタコーヴィチ第10番、ロシア文化に自分と親しいものを感じていた伊福部が本演奏会を知ったらさぞや喜んだであろう。北からの響きに耳をすませてみよう。

11/12,13@NHKホール
https://www.nhkso.or.jp/concert/202211A.html?pdate=20221112
https://www.nhkso.or.jp/concert/202211A.html?pdate=20221113

 

 

♩11/19 ラジオ・オペラートの夕べ

エレクトリック/ノイズ系の作品を中心にリリースする尖鋭的なレーベルである「φonon (フォノン)」から作品を発表しているミュージシャンが集結し、「古典を奏でる」イベントを開催する。電子楽器と生ピアノと、イタリア歌謡。なんとも気になる組み合わせに、当日どんなことが起こるか楽しみだ。

11/19@Li-Po
http://li-po.jp/?p=7270

 

 

 

♩11/19 ウェールズ弦楽四重奏団〜アカデミー生とともに

実力随一、日本のSQを牽引するウェールズ SQがトリトン・アーツ・ネットワークとともに開催しているアカデミーのアカデミー生たちとの共演を披露。アカデミーにはこれからを担う若い室内楽者たちがひしめいており、その顔ぶれにも注目したい。モーツァルト、シューマン、R・シュトラウス、ブラームスの他、ウェールズSQはウェーベルンを。その熱気と覇気に未来を見よう!

11/19@第一生命ホール
https://www.triton-arts.net/ja/concert/2022/11/19/3639

 

 

 

♩11/18,20 音楽監督ジョナサン・ノット指揮 東京交響楽団 R. シュトラウス:歌劇「サロメ」全1幕

ジョナサン・ノット&東京交響楽団による演奏会形式によるオペラ、モーツァルトのダ・ポンテ3部作の後、R.シュトラウスを取り上げる。その第一弾は、歌劇「サロメ」。タイトルロールを歌うアスミク・グリゴリアンは、近年各地で称賛を受けているソプラノ、大いに期待される。ジョナサン・ノットの指揮も、彼ならではの音楽を作り出してくれることだろう。

11/18@ミューザ川崎シンフォニーホール
11/20@サントリーホール
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/salome/
https://tokyosymphony.jp/pc/concerts/detail?p_id=HZYI8%2F%2BKDHY%3D
https://tokyosymphony.jp/pc/concerts/detail?p_id=eDOW4wHd3JA%3D

♩11/19,24 マーク・パドモア(テノール)&内田光子(ピアノ) デュオ・リサイタル

内田光子はソロ活動だけでなく、さまざまな歌手とのデュオも積極的に行っている。日本でも、イアン・ボストリッジと《美しい水車小屋の娘》を演奏している。今回の来日は、やはりイギリスのテノール、マーク・パドモアと、シューベルトの《冬の旅》と《白鳥の歌》を中心としたプログラムを演奏する。両者の協調、対峙など、一流の演奏家ならではの高いレベルでの共演となるだろう。

11/19,24@東京オペラシティコンサートホール
https://www.amati-tokyo.com/performance/2209201218.php/
https://www.amati-tokyo.com/performance/2209201234.php/

 

♩11/20 ヴィクトリア・ムローヴァ ヴァイオリン・リサイタル

シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール、チャイコフスキー国際コンクール優勝で華々しいデビューを飾り”ヴァイオリンの女王”と呼ばれるヴィクトリア・ムローヴァが久々に浜離宮朝日ホールに登場。バロック、古典派から現代音楽、ワールド・ミュージック、実験音楽まで多彩な活躍を見せるが、今回はガット弦とフォルテピアノによるベートーヴェン、モダンの弦とモダン・ピアノによる現代作品とシューベルトと、プログラムの前半と後半で楽器を持ち替える。必見必聴のステージ!

11/20@浜離宮朝日ホール
https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/event/2022/11/event2176.html

 

♩11/24 故入野義朗生誕100+1周年記念コンサート

日本に十二音技法をもたらしたパイオニア、入野義朗の生誕101周年を記念した室内コンサート。入野晩年の室内オペラ『曽根崎心中』を中心とした彼の室内楽に日本現代音楽界選りすぐりのメンバーが挑む。パイオニア、とひとことで言うだけには納まらない入野の十二音技法の奥の深さを体験してほしい。

11/24@東京文化会館小ホール
https://www.t-bunka.jp/stage/16499/

 

 

 

♩11/24 弓 新vn & 小林海都pf

2011年ヴィエニャフスキ国際コン、2018年ロン=ティボー国際音楽コン入賞のvn弓 新と2021年リーズ国際コンで46年ぶり日本人歴代最高位受賞のpf小林海都。まさに旬の新鋭2人がランチタイムでショスタコーヴィチ、シュニトケ、ウクライナの作曲家・シルヴェストロフと今日の世界状況を映した作品を披露する。平和への祈りを込めた彼らの響きが届きますように。

11/24@浜離宮朝日ホール
https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/event/2022/11/event2193.html

 

 

 

♩11/29 ロナルド・ブラウティハムfp

“キング・オブ・ザ・フォルテピアノ”と評されるオランダを代表する演奏家。アムステルダムとロンドンで学び、アメリカでルドルフ・ゼルキンに師事。フォルテピアノではモーツァルトとハイドンのピアノ曲全集など多数をリリース。今回はベートーヴェン「エロイカの主題による変奏曲とフーガ」「ソナタ第23番」とシューベルト「ソナタ第21番」というスペシャルプログラムだ。使用楽器はベートーヴェン:ポール・マクナルティ(2002年作)によるアントン・ワルター・モデル(1800年頃)、シューベルト:ヨハン・ゲオルク・グレーバーのオリジナル(ウィーン式/1820年製)。それぞれの音楽世界の描き分けに耳を凝らそう。

11/29@トッパンホール
https://www.toppanhall.com/concert/detail/202211291900.html