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注目の公演&イベント|2021年5月

♩3/20ー6/20 rhizomatiks ライゾマティクス_マルティプレックス

2021年に設立15周年を迎えるrhizomatiks (ライゾマティクス)の、美術館における初の大型個展。身体とテクノロジーの垣根を超え、音楽や演劇から、古典芸能、そして研究開発に至るまで、メディアアートの枠に収まらないライゾマの活動を包括的に振り返る。

3/20-6/20 @東京都現代美術館 企画展示室 地下2F
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/rhizomatiks/

 

♩5/7―5/9 TACT FESTIVAL 2021 田中泯ダンス
―オドリに惚れちゃって!― 『形の冒険Ⅲ ― 擬態男 ミミクリマン』

1974年より独自の舞踊活動を開始し、俳優としてもさまざまなメディアに出演してきた田中泯によるダンス・パフォーマンス。ダンスのジャンルを超えた身体の自在な表現がフランスの哲学者カイヨワによる「ミミクリ」に出会った時、いかなる〈オドリ〉が生まれるのか。

5/7-5/9@東京芸術劇場 シアターウエスト
https://www.geigeki.jp/performance/theater275/t275-4/

 

 

 

♩5/8 Hakujuの歌曲 #1 春に歌う ~ホルンと共に 望月哲也 テノール
シューベルトの3大歌曲集をギターとともに歌ってきた望月哲也、「Hakujuの歌曲」という新たなシリーズの第1回目に登場。ピアノは河原忠之、ホルン奏者の髙橋臣宜を迎え、シューベルト《流れの上で》で始め、ブリテンの名曲《セレナード》で締めくくる多彩なプログラミング。後者における高橋の妙技も楽しみ。ブリテンの《ミケランジェロの7つのソネット》全曲を聴けるのもうれしい。

5/8@HAKUJU HALL
https://www.hakujuhall.jp/syusai/260.html

 

 

 

♩5/10 国際音楽祭NIPPON Akiko Suwanai Presents 尾高忠明(指揮) NHK交響楽団

諏訪内晶子を芸術監督とする国際音楽祭NIPPON2020の掉尾を飾るのは、古典と現代の協奏曲2曲、ブラームス「ヴァイオリン協奏曲」とデュティユー 「同じ和音の上で」だ。
全く趣の異なるこの2作、諏訪内ならではのセンスと力量が尾高忠明のサポートを得て全開となろう。N響との繊細かつ重量級プログラム、斬新な諏訪内ワールドを期待したい。

5/10@サントリーホール
https://www.japanarts.co.jp/special/imfn/information/02/

 

♩5/11、18、25 濱田芳通リコーダー連続演奏会 ヤコブ・ファン・エイクの「笛の楽園」

リコーダーの濱田芳通がヤコブ・ファン・エイクの「笛の楽園」に基づき行う3晩のコンサート。
vol.1 リコーダー&ピアノによるインプロヴィゼーション
vol.2 超絶技巧!リコーダーと声によるディミニューション
vol.3 4人のリコーダー奏者による華麗なる競演!
とそれぞれ異なる編成および特徴のあるプログラム。リコーダーの技巧の冴えと他の楽器とのコラボレーションが楽しめるだろう。

5/11,18,25@豊洲シビックセンターホール
https://hamada.somniaremusica.com/

♩5/12 アンサンブル・ノマド第72回定期演奏会 中心無き世界 vol.1:ジャズが運んだもの~

アンサンブル・ノマドとジャズの邂逅、実に絶妙のベストマッチングではないだろうか。ジャズと西洋クラシック音楽が出会った100年を俯瞰するだけではなく、その出会いに参加するのがノマドらしい。牛島安希子、そしてジャズだけに留まらない活躍をしている大友良英の名前が見られるのも嬉しい。

5/12@東京オペラシティリサイタルホール
https://www.ensemble-nomad.com/コンサート/定期演奏会/第72回定期演奏会/

 

 

 

♩5/12、13,16 東京フィルハーモニー交響楽団 ―見果てぬ夢を―

伊福部、吉松、黛、武満といった邦人現代作曲家の録音にも積極的なアンドレア・バッティストーニが今回挑戦するのは生誕100周年を迎えるピアソラの日本初演作、そしてプロコフィエフの快作『ロメオとジュリエット』である。コロナに負けぬ熱量に溢れた演奏を期待したい。

5/12@東京オペラシティコンサートホール(第138回東京オペラシティ定期)
5/13@サントリーホール(第952回サントリーシリーズ)
5/16@Bunkamuraオーチャードホール(第953回オーチャード定期)
https://www.tpo.or.jp/concert/20210512-01.php

 

 

♩5/14 ザ・レヴ・サクソフォン・クヮルテット

上野耕平が2013年に結成したサックス四重奏(宮越悠貴、都築 惇、田中奏一朗)。新たな四重奏の可能性を追求、今回はブラームスから稲森安太己:ふるさと狂詩曲、坂東祐大:Mutations: A.B.C.など魅力的なプログラム。個性的な4人のメンバーの斬新なアンサンブルをたっぷり楽しめよう。休憩なし60分の昼夜公演。

5/14@第一生命ホール
https://www.triton-arts.net/ja/concert/2021/05/14/3406/

 

 

 

♩5/15 上森祥平 ベートーヴェン チェロ・ソナタ全曲演奏会

ソリストや室内楽奏者として、関西を拠点に活躍する気鋭のチェリスト上森祥平。これまでバッハやブリテンの無伴奏チェロ組曲の演奏で高い評価を受けてきたが、ついに古典派の巨匠ベートーヴェンのソナタ全曲演奏に挑む。5曲全てを1日で堪能できるのも嬉しいが、何より上森の世界がどのように開かれるのか。ぜひ注目したい。

5月15日@あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
https://phoenixhall.jp/performance/2021/05/15/14565/

 

♩5/15、16 東京交響楽団 名曲全集 第167回<前期>

ジョナサン・ノットと武満徹『鳥は星形の庭に降りる』。ノットの恐ろしいほどの音響構築術は果たしてタケミツ・トーンをいかに響かせるのか?エマールのバルトークPf協第1番がそれに続くというのも意外、いや、奇怪とすら言えるかもしれない。そして最後はブラームスの交響曲第2番。このプログラムから生まれるものは何なのか、是非ともこの目で見届けたい。

5/15@ミューザ川崎シンフォニーホール(名曲全集第167回〈前期〉)
https://tokyosymphony.jp/pc/concerts/detail?p_id=PyYfYPbkKXE%3D
5/16@東京オペラシティコンサートホール(東京オペラシティシリーズ第120回)
https://tokyosymphony.jp/pc/concerts/detail?p_id=IBMogWx6B0k%3D

 

 

5/15ー6/6 新ロイヤル大衆舎×KAAT 「王将」-三部作-

2021年4月に神奈川芸術劇場(KAAT)芸術監督に就任した長塚圭史による第一弾公演。2017年に下北沢の小劇場・楽園にて新ロイヤル大衆舎として初演した、北條秀司による戯曲『王将』三部作を再創造し、日本大通りに面した劇場1階広場にて一挙上演する。

5/15-6/6@神奈川芸術劇場 アトリウム特設会場
https://www.kaat.jp/d/osho

 

 

 

 

♩5/16 CANTUS ANIMAE第24回演奏会 『信長貴富作品展』-生誕五十年碑-

近年、邦人の古典的名作の再演にも注力している指揮者・雨森文也が率いるCANTUS ANIMAE(日本語で「魂の歌」)第24回演奏会は、日本の合唱音楽創作を牽引している信長貴富の作品展。共演にPf:平林知子、野間春美、三味線:本條秀慈郎、演出:しままなぶの名前が並んでいるのも期待値を上げる。

5/16@第一生命ホール
https://www.cantus-animae.net/nbng50/

 

 

 

 

♩5/16、21 サリクス・カンマーコア第6回定期演奏会 ハインリヒ・シュッツの音楽vol.1 巨匠たちの系譜

サリクス・カンマーコアの第6回定期演奏会。第5回でJ.S.バッハのモテットシリーズを終了し、シュッツのシリーズが新たに始まる。ネウマの解釈から出発した彼らがどんな世界を見せてくれるのか楽しみである。

5/16@千葉市生涯学習センター
5/21@豊洲シビックホール
https://www.salicuskammerchor.com/concert

 

 

 

♩5/18 悪原至パーカッションリサイタル

B→C232に登場は次世代を担うパーカッショニスト悪原至。多様な鍵盤打楽器とオーボエに浅原由香を迎え、バラエティに富んだプログラムを披露する。ヒンクル:フィアー・オブ・ミュージック、ディーン:ナゲキバトのソネット、北爪裕道:委嘱新作、池辺晋一郎:モノヴァランスⅣ 、マウソン:オーラ、クセナキス:ドマーテンにむろんバッハが2曲。
ワクワクすること間違い無し!

5/18@東京オペラシティ リサイタルホール
https://www.operacity.jp/concert/calendar/detail.php?id=14372

 

 

♩5/19 低音デュオ第13回演奏会

すっかり定番となった怪しい(?)不思議な(?)低音デュオの登場だ。作曲家も伊左治直、夏田昌和、山本裕之、守谷祐介、高橋悠治、野村誠とこれまた鬼才が名を連ねている。またしてもなにか怪しい(?)不思議な(?)音楽が繰り広げられるに違いない。

5/19@杉並公会堂小ホール
https://tiget.net/events/121489

 

 

 

 

♩5/21 読売日本交響楽団第608回定期演奏会

今回の読響定期公演は、指揮・下野竜也が送る、マルティヌーとモーツァルトを組み合わせたプログラム。それぞれニュアンスの異なる、甘美で軽やかな調べを堪能できるだろう。モーツァルトのピアノ協奏曲21番のソリストはアンドレ・ラプラント。日本ではその名をほとんど知られていないカナダ人ピアニストだが、無事来日できることを願ってやまない。
【ピアノソリストは藤田真央に変更】
5/21@サントリーホール
https://yomikyo.or.jp/concert/2020/12/608-1.php

 

 

♩5/22 神奈川フィルハーモニー管弦楽団 定期演奏会第368回

来年2022年より神奈川フィルの音楽監督に就任する沼尻竜典、彼と切り離せないのが彼の作曲の師・三善晃である。彼のPf協でソリストを務めるのは若手女性ピアニスト石井楓子。それを武満『ノスタルジア』とマーラーの第4番が挟むというのも珍しく、かつ興味をそそられる。これは行くしかない。

5/22@神奈川県民ホール
https://www.kanaphil.or.jp/concert/1687/

 

 

 

 

♩5/22 飯野明日香 Parfum du futur Vol.21 新たな出会い
飯野明日香がエラール・ピアノを用いてのParfum du futur、今回は第1部でベルク、ベリオ、ミュライユ、新実を取り上げるだけでなく、第二部では全作委嘱新作世界初演が10曲も並ぶ。この高いハードルを見事飛び越えるのに立ち会いたい。

5/22@サントリーホールブルーローズ
http://opus-one.jp/concert/飯野明日香-parfum-du-futur-vol-21 新たな出会い/

 

 

 

 

♩5/22、23 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場 ヘンデル:《セルセ》
3年に一度開催されている二期会ニューウェーブ・オペラ劇場、指揮者の鈴木秀美のもとに集った古楽オーケストラと二期会オペラ研修所を修了した新進のオペラ歌手中心のキャスティングで行われてきている。今回は、《ジュリオ・チェーザレ》、《アルチーナ》に続き、ヘンデルの《セルセ》を取り上げる。冒頭の有名なアリアのほかにも聴きどころ満載、若々しい声を楽しみたい。

5/22,23@めぐろパーシモンホール 大ホール
http://www.nikikai.net/lineup/serse2021/index.html

 

 

 

♩5/28 ヴォクス・ポエティカ『テオルボと描く肖像』CDリリース記念リサイタル

コロナ禍のなか、2020年9月に発売されたCD『テオルボと描く肖像』の記念リサイタル。本来は昨秋開催予定であったが、延期されたもの。CDのあの濃密な世界をリアルで体感できるまたとないチャンスだ。

5/28@東京オペラシティ リサイタルホール
https://www.voxpoetica-duo.com/cd-aportraitwiththetheorbo

 

 

♩5/28,29大阪フィルハーモニー交響楽団 第548回定期演奏会

デュトワが再び大フィルの定期に登場。2年前の同楽団との初共演は大成功を収めたが、昨年5月に予定されていた待望の再共演は、残念ながらコロナのために中止に。今年こそはぜひあの興奮をもう一度体験したい。なお、演目はストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」をメインに、ハイドンの「ロンドン」とラヴェル「クープランの墓」。
【デュトワ来日不可により指揮者は井上道義に、曲目もマーラー/交響曲 第7番 ホ短調「夜の歌」に変更】

5/28,29@フェスティバルホール
https://www.osaka-phil.com/schedule/detail.php?d=20210528

♩5/29 マックス・レーガー クラリネットソナタ全曲演奏会

後期ロマン派の作曲家のなかでも、注目される機会が多いとは言い難いマックス・レーガー。オルガン曲で有名な彼だが、43年の波乱に満ちた短い生涯のうちに幅広いジャンルの作品を残している。このクラリネットソナタの全曲演奏会は、レーガーの音楽を理解する助けになるに違いない。

5/29@王子ホール
http://opus-one.jp/concert/マックス・レーガー-クラリネットソナタ全曲演奏/

 

 

 

♩5/30〈コンポージアム2021〉2021年度 武満徹作曲賞本選演奏会

2021年度審査員はパスカル・デュサパン。今年は32ヶ国からの91作品が応募作品として受理されたという。総評には「形式、素材の扱いと展開、オーケストレーション、空間的配置、垂直性(和声)、水平性(線)、優美さ、話法の点において曲の目指すところが明確に理解できたものを4作品選んだ」とあるが、今年は一体どのような才能が世に送り出されるだろうか。

5/30@東京オペラシティ コンサートホール
https://www.operacity.jp/concert/calendar/detail.php?id=14359