注目のコンサート|2021年4月
♩4/3 東京・春・音楽祭2021 ミュージアム・コンサート 美術と音楽~竹内太郎
アーリーギターとリュートの演奏と研究を専門とする竹内太郎はギルドホール音楽院古楽科修了。「美術と音楽」としてバロックギターとリュートの午後を。
「かなわぬ恋」による即興演奏、F.コルベッタ:シャコンヌ、、J.S.バッハ:ロンド風ガヴォット、英国民謡:「僕は君に恋していたことに気づかなかった」、「愛の光」など。
4/3@東京都美術館 講堂
https://www.tokyo-harusai.com/program_info/2021_taro_takeuchi/
♩4/3 東京・春・音楽祭2021 大宮臨太郎(ヴァイオリン)&白井 圭(ヴァイオリン)
N響奏者大宮臨太郎とミュンヘンコンクール2位など受賞歴多数のN響ゲストコンサートマスター白井圭による2つのヴァイオリンのための作品を並べる。プニャーニ、ヴィオッティ、ベリオ、イザイと耳馴染みの少ないプログラムに期待大。
4/3@旧東京音楽学校奏楽堂
https://www.tokyo-harusai.com/program_info/2021_rintaro_omiya_kei_shirai/
♩4/6 神奈川フィルの名手による室内楽シリーズ《名曲の午後》 第14回「ベートーヴェンの『大公』」
2020年6月12日の振り替え公演。石田泰尚、 直江智沙子vn、大島 亮va、門脇大樹vc、津田裕也pfでベートーヴェン「大公」を。腕達者の面々に津田のピアノの斬り込みが楽しみ。名曲の新たな発見が期待される。他に弦楽四重奏曲「ハープ」。
4/6@フィリアホール
https://www.philiahall.com/html/series/200612.html
♩4/9 三善晃へのトリビュート マリンバと弦楽合奏のための協奏曲
ライヒやクセナキスをスタイリッシュに聴かせる加藤訓子がアンサンブル・ノマドと組んで三善晃個展を開催する。中でも『マリンバと弦楽合奏のための協奏曲』はこの機会を逃すともう聴けないかもしれない。是非とも行かねば。
4/9@サントリーホールブルーローズ
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20210409_S_3.html
この4月から鈴木秀美が音楽監督に就任。新態勢のもと、楽団創立40周年となる節目の1年を迎える。そこで鈴木が注目したのが「40」という数字。新年度の定期公演では「40」にまつわる楽曲を集めたというが、本公演であればハイドンの《交響曲第40番》がそれであろう。また、古典派の演奏においては、一部にピリオド楽器を用いる新たな試みもあるとのこと。鈴木によってそのサウンドがどのような変化を見せるのか、ぜひ注目したい。
4/10@神戸文化ホール 中ホール
https://www.kobe-ensou.jp/schedule/1838/
♩4/10、11 NHK交響楽団 4月公演 サントリーホール
予定されていた定期公演の代わりに、日本人若手指揮者を登用し公演を行っているNHK交響楽団、今月は三ツ橋敬子の指揮で、ソプラノの森谷真理とテノールの福井 敬の独唱、二重唱を中心とするオペラの夕べ。定期公演で組まれることはまずないプログラム、オーケストラがどのように取り組むか楽しみ。
歌われる曲目はモーツァルト、マスネ、プッチーニが予定されている。
4/10,11@サントリーホール
https://www.nhkso.or.jp/concert/20210410.html
♩4/13 カルテット・アマービレ BRAHMS Plus 〈 II 〉
新世代 QアマービレのBRAHMS Plusシリーズ第2弾は、清水和音pfを招いての「ピアノ五重奏曲」。昨今破竹の勢い、若手ダントツ人気のこのカルテットがヴェテランとの手合わせでどんなブラームスを聴かせるか。加えて藤倉大の委嘱新作も注目だ。他にモーツァルト 「狩」。
4/13@Hakuju Hall
https://www.hakujuhall.jp/syusai/257.html
♩4/14 新日本フィルハーモニー交響楽団室内楽シリーズ ⅩⅦ
コンマス西江辰郎プロデュースの今回は「同時代に生きた作曲家たち」。ベネズエラ生まれR.アーン「弦楽四重奏曲第2番」、ハンガリーのコダーイ「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 」、ユダヤ系コルンゴルト「ピアノ五重奏曲 」と、知られざる名曲を含む刺激的なプログラム。西江に加え、ビルマン聡平 vn、高橋正人va、S・エリクソンに坂野伊都子pfの顔ぶれで20世紀に活躍の作曲家たちのそれぞれの相貌を楽しみたい。
4/14@すみだトリフォニー小ホール
https://www.njp.or.jp/concerts/18066
「F.クープラン&J.Ph.ラモー クラヴサン作品連続演奏会」の第2回目となる今回の公演の副題は、「愛情と確執」。A.フォルクレとJ.B.フォルクレの作品も演奏される。作曲家ごとの違いを感じつつ、フランス・バロックのエスプリを心ゆくまで堪能できそうだ。
4/14,マチネ14:00開演 ソワレ19:00開演@近江楽堂
http://www.allegromusic.co.jp/MutsukoMiwa2021.html
♩4/16 東京・春・音楽祭2021〈Geist und Kunst〉室内楽シリーズ vol.1
郷古廉vn&加藤洋之pfに横坂源vcを迎えて「東方の深き闇より」。ヤナーチェク、マルティヌー、ハチャトゥリアン、ヴラディゲロフ、ツィンツァーゼ、エネスクと東方の土の香りをふんだんに味わえる。
4/16@東京文化会館小ホール
https://www.tokyo-harusai.com/program_info/2021_sunao_goko_hiroshi_kato/
♩4/17 第689回 定期演奏会 ~原田慶太楼 東京交響楽団 正指揮者就任記念コンサート
東響期待の若手指揮者とヴァイオリニストがアメリカのティケリ、バーンスタインと、ソ連のショスタコーヴィチ第10番という重量級のプログラムに挑む。ほぼ冷戦を知らない世代の彼らが紡ぐ東西の音楽とはいかなるものか、謹聴したい。
4/17@サントリーホール
http://tokyosymphony.jp/concerts/detail?p_id=Ig9c0G%2FJwho%3D
♩4/17 東京・春・音楽祭2021 イタリア~狂熱のバロック歴遊
西山まりえ、櫻田亮、小玉安奈、廣海史帆、懸田貴嗣、濱元智行による熱狂のバロック。アルカデルト、ディンディア、トラバーチ、、モンテヴェルディ、グレコ、マッテイス、スカルラッティらを暦遊する春爛漫の午後。堪能あれ。
4/17@旧東京音楽学校奏楽堂
https://www.tokyo-harusai.com/program_info/2021_italian_baroque/
♩4/18Osaka Shion Wind Orchestra 第136回定期演奏会
スイスの作曲家で日本の吹奏楽界でも人気の高いフランコ・チェザリーニを指揮に迎え、全曲彼の楽曲によるプログラムという、まさにチェザリーニ特集となる注目公演。しかも、チェザリーニ本人が日本で指揮をするのは初めてのこと。《交響詩「アルプスの詩」》、《ビザンティンのモザイク画》に続いて演奏されるのは、《交響曲第2番「江戸の情景」》。歌川広重の『各所江戸百景』にインスパイアされて書かれたという。アルプス、ビザンティンから江戸時代の日本へ、まさに西洋から東洋へ、音楽による文明巡りの旅となる。作曲者本人が舞台上でどのような風景を描いて見せるのか、興味深い演奏会となりそうだ。
【指揮者をフランコ・チェザリーニから渡邊一正に変更、曲目もチェザリーニ「江戸の情景」以外は変更】
4/18@ザ・シンフォニーホール
https://shion.jp/concert/20210418-2/
古典から現代、テクノ音楽、ダンスとのコラボなど多領域縦断の俊才トリスターノ、力を注ぐバッハから今回は「イギリス組曲1~6番」を。2013年「ブクステフーデ&バッハ」「フランス組曲」、15年「パルティータ」、17年「ゴルトベルク変奏曲」とバッハを巡る旅を経てのステージ。彼ならではのバッハ世界が描き出されよう。
4/22@王子ホール
https://www.ojihall.jp/concert/lineup/2021/20210422.html
♩4/26 紀尾井 明日への扉 第30回 小林壱成(ヴァイオリン)
東京藝大を経てベルリン芸術大学大学院に在学中、王子ホールのレジデント「ステラ・トリオ」のメンバー、若手室内楽シーンではおなじみの小林壱成の初リサイタル。“紀尾井・明日への扉”に登場だ。シマノフスキ、ショーソン、サン=サーンス、ピアソラ、プロコフィエフと盛りだくさんのバラエティに富んだプログラムで勝負する。小澤佳永pfでその真価を問う。
4/26@紀尾井ホール
https://kioihall.jp/20210426k1900.html