Pick Up(18/1/15)|WARP(国立国会図書館インターネット資料収集保存事業)にて本誌公開|丘山万里子

WARP(国立国会図書館インターネット資料収集保存事業)にて本誌公開

text by 丘山万里子(Mariko Okayama)

Mercure des Artsは昨年9月に国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARPの対象と認定され、このたび、WARPでのサイト公開・保存を確認いたしました。
http://warp.da.ndl.go.jp/waid/30427

WARPは日本国内のウェブサイトを収集し、オリジナルのまま保存する事業です。
インターネット上の情報は更新・削除・改廃がされやすく、ウェブサイト自体が消滅してしまうこともあり、過去の貴重な情報が失われてゆきます。
これらをいつでも見ることができるよう、収集保存し未来に伝えていくのがWARPの役割とされております。
http://warp.da.ndl.go.jp

これまでWARPの対象は国などの公的機関のサイトが主とされていましたが、近年、それ以外の公益法人、私立大学、政党、国際的・文化的イベント、東日本大震災に関するウェブサイト、電子雑誌なども、発信者の許諾を得られれば収集・保存・提供となりました。
本誌も、2015年10月の創刊から、今後発信してゆく全記事の保存を目的にWARPへの収集保存を国立国会図書館に打診、創刊号以来の掲載記事・写真提供の方々の許諾を得たのち、図書館よりのWARP収集に関わる許諾要請文書に昨年10月中旬署名し、このたび公開となりました。
今後は、WARPにて毎年4月、10月に自動収集・保存・提供されてゆきます。
今回は2017/10/23付けで収集保存されましたので、現在公開中のものは創刊号より2017/10/15号までとなっております。

私たち、評論・研究に携わる人間にとって資料は命綱です。
評論・研究の執筆に際しては、過去の新聞・雑誌記事、プログラム、スコア、写真、音源などの資料は可能な限り調べあげ、必要なものは全て手元に集めます。
同じように、本誌の記事が50年後、100年後の人々に日本のクラシック音楽の創造と受容の姿を伝える資料として役立つことを願います。
本誌は、批評という大きなバイアスのもとに、創生と享受の新たな回路を生むべく、【Back Stage】で各地のホール、オーケストラ、マネジメントの方々が企画公演への情熱を発信、【五線紙のパンセ】では、中堅若手作曲家の方々が創作への想いを発信、【コンサート・レビュー】では直裁かつ丁寧な評を月平均20本近く掲載、また海外を含む多彩なコラムと、それぞれが響き合い、照応しあうダイナミックな誌面作りを目指しております。
また毎年末、優れた企画に贈る年間企画賞をレビュー担当のレギュラー執筆陣全員の投票により選出、選評とともに発表、制作と批評の眼差しの交点を提示しています。
HPのキーワード検索機能により関連記事を一挙に把握可能、記事相互にリンクを貼るなど、印刷媒体にはない特性を発揮する一方、ウェブ媒体にありがちな時々刻々更新に追われる消費情報でなく、読み捨てされない「価値」を追求してゆきたいと考えます。
「今の時代」がヴィヴィッドに読み取れる貴重な資料としてWARPに保存されてゆくことを大変嬉しく思い、ここに公開をご報告いたします。
これからも気持ちを引き締め、保存に値する内容の誌面を発信してゆきたいと思います。

改めて皆様の変わらぬご愛読とご支援をお願い申し上げます。

Mercure des Art 編集長
丘山万里子      

★WARP参考資料

(2018/1/15)