注目のコンサート|2017年8月

♩8/1 ピーター・ゼルキン ピアノ・リサイタル

すみだトリフォニーのグレイト・ピアニスト・シリーズ2017/18の8月に登場するのはピーター・ゼルキン。<ゴルトベルク変奏曲2017>でモーツァルトとゴルトベルクを聴かせる。古典から現代まで、常に自身の思念を反映させ、独自の世界を呈示してきた彼も早、70歳。その音楽の深まりを見届けたい。
8/1@すみだトリフォニーホール
https://www.triphony.com/concert/detail/2016-11-001226.html

 

 

 

♩8/4、5、26、27 アーサー・サリヴァン:オペラ「ミカド」

オペラ初心者でも楽しめることを謳い文句にびわ湖ホールが行ってきたシリーズ企画<オペラへの招待>では、「ミカド」を取り上げる。19世紀のイギリスで人気を博した作曲家サリヴァンと劇作家ギルバートのコンビによるオペレッタの中でも、今に到るまで多くの支持を集める代表作だ。子供から大人まで楽しめる恋愛喜劇とともに、当時ヨーロッパで大きな関心を集めた<ジャポニズム>の世界をじっくり堪能したい。
キャストは劇場専属のびわ湖ホール声楽アンサンブル、劇場に所属する劇場付きのソリスト達やその卒業生で、こういったシステムを持つ劇場は日本では少なく、その成果も注目される。
なお、この公演は平成29年度新国立劇場地域招聘公演として8/26,27に、新国立劇場でも上演される。
8/4,5@びわ湖ホール
https://www.biwako-hall.or.jp/performance/2016/12/27/-5-1.html
8/26,27@新国立劇場
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/9_009646.html
本誌Back Stage参照:
http://mercuredesarts.com/2017/05/13/back-stage_biwako-hall_opera_mikado/

 

♩8/9 東京混声合唱団 林光メモリアル 東混・八月のまつり38

原民喜の詩に林光が作曲した《混声合唱のための原爆小景》、毎年この曲を中心とするプログラムで行われてきた「東混・八月のまつり」、38回目となる今年の曲目はこのほかに忘れてはならない二つの日に因んだ作品が選ばれている。《みるく世がやゆら》は、6月23日、沖縄慰霊の日の追悼式で朗読された詩によるもの。《さんざんと降りしきる雨の空に》は2011年3月11日の被災の体験に基づく作品。8月6日も含め、忘れてはいけない日付を「故意に忘れさせようとする力に対して、ささやかであっても歌や音楽の力で抗っていこう」とするコンサート。その思いを聴衆として受け止めたい。
8/9@第一生命ホール
http://toukon1956.com/concerts/cn_170809.html

 

♩8/9“Voice Experience”

ソプラノの溝淵加奈枝と、ギタリスト藤元高輝によるデュオリサイタル<Voice Experience>。声とギターという、ミニマル且つ最古の演奏スタイルで、委嘱新作を交えた最先端の現代音楽に挑む試みで、現在、ヨーロッパで研鑽を積む二人が気鋭のステージを繰り広げる。ブリテン、伊左治直、見澤ゆかり(委嘱新作)、ヘンツェ、金井勇などバラエティに富んだプログラム。
8/9@トーキョーコンサーツ・ラボ
http://tocon-lab.com/event/170809

 

 

 

♩8/9、10  TOKI弦楽四重奏団2017

新潟が縁で結成された実力派クアルテット。岩谷祐之、平山真紀子vn、鈴木康浩vla、上森祥平vcというメンバーで、今回は<ボヘミア音楽の夕べ>として、スメタナ、マルティヌー、スーク、ドヴォルザークを聴かせる。夏の一夕、ボヘミアの香りを存分に吸いこもう。東京と大阪の2公演。
8/9@東京オペラシティ リサイタルホール
http://shin-en.jp/schedule20170809/index.html
8/10@ ザ・フェニックスホール
http://phoenixhall.jp/performance/2017/08/#anchor10

 

 

♩8/13 京都市交響楽団第615回定期演奏会

若手指揮者の中でもとりわけ注目度の高い川瀬賢太郎が、ついに京響の定期公演に登場する。演目はヴェルディの《レクイエム》。近年その演奏が高く評価されている京響のアンサンブルをどのようにまとめてこの大曲に挑むのか、オペラでも見事な活躍を見せる川瀬だけに、そのタクトには大いに期待したい。
8/13@京都コンサートホール
http://www.kyoto-symphony.jp/concert/detail.php?id=618&y=2017&m=8

 

 

 

♩8/13〜9/10  SEIJI OZAWA松本フェスティバル

2015年よりSEIJI OZAWA松本フェスティバル(OMF)と改称した音楽祭が今年も盛大に行われる。オーケストラは ABCのプログラムで、ファビオ・ルイージ、小澤征爾がサイトウ・キネン・オーケストラを率いる。オペラはラヴェルの「子供と魔法」、室内楽のほか、特別プログラムとして内田光子リサイタルも。松本の夏を彩る豪華なフェストをたっぷりエンジョイ。
8/13~9/10@キッセイ文化ホールほか
http://www.ozawa-festival.com/programs/

 

 

 

♩8/17〜30 第38回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル

今年の草津のテーマは<モーツァルトの奇蹟〜過ぎゆく時を超えて>。20日にはモーツァルトの「レクエイム」とともに、ハイドンの「レクイエム(未完)」の日本初演、28日は“モーツァルトの予約演奏会の再現”と“尹伊桑 生誕100年に捧ぐイマージュ”など、充実した2週間を緑と温泉の中で楽しめる。講師陣によるマスタークラスの聴講もおすすめ。
8/17~30@草津音楽の森国際コンサートホール
http://kusa2.jp

 

 

 

♩8/18〜20 第12回 Hakujuギター・フェスタ2017

12回目を迎えるギター・フェスタは、3回目6回目に続き、ラテン・アメリカを
テーマにした<魅惑のラテン・アメリカ>。cabaの新作世界初演のほか、三船優子・林美智子との共演、海外の新星ギター・カルテット、チリの実力派ギタリストの初来日など話題満載。熱い夜が堪能できるのは必至だ。
8/18~20@Hakuju Hall
https://www.hakujuhall.jp/syusai/107.html

 

 

 

♩8/20 アクロス弦楽合奏団 第11回定期演奏会

2004年にヴァイオリニスト景山誠治(桐朋学園大学教授・アクロス福岡ヴァイオリンセミナー講師)の呼びかけにより、アクロス福岡のオリジナル合奏団として発足した弦楽合奏団の定期演奏会。山本友重、田中雅弘、吉田秀をはじめとする国内屈指の演奏家と、九州交響楽団メンバー、才能あふれるヴァイオリニストが集い、グリーグ、トヴォルザーク、武満徹などを聴かせる。ぜひ足を運んでみたい。
8/20@アクロス福岡
http://www.acros.or.jp/r_event/sponsor_detail.php?event_id=9264

 

 

 

♩8/20 東京交響楽団 東京オペラシティシリーズ第99回

戦後作曲界を牽引してきた(そしてすでに3人とも鬼籍に入ってしまった)「三人の会」(芥川也寸志、團伊玖磨、黛敏郎)の作品は現在でもしばしば演奏会で取り上げられているが、3人まとめて聴ける貴重な機会。2014年に初演された千住のオペラ「滝の白糸」の一部再演も嬉しいところで、並んだ曲目を見ただけでワクワクするコンサートである。指揮は大友直人。
8/20@ 東京オペラシティコンサートホール
http://tokyosymphony.jp/pc/concerts/detail?p_id=%2BDqdx6lyqCw%3D&month=08

 

 

 

♩8/23 上原彩子ピアノ・リサイタル

トリトンアーツが山野雄大と贈る<雄大と行く昼の音楽散歩>の第11回は上原彩子。「壮麗の先へ!ピアノ演奏の極み」としてラフマニノフを揃えた。演奏に40分近くかかる長大な「ソナタ第1番」のほか、「鐘」も。楽章ごとに山野とのトークを挟んで親しみやすさも工夫とのこと。小学生以上入場可。夏休み、親子で楽しむラフマニノフも良いのでは。
8/23@第一生命ホール
http://www.triton-arts.net/ja/concert/2017/08/23/2352/

 

 

 

♩8/24、25 読響サマーフェスティバル2017 ルイージ特別演奏会

世界の一流歌劇場からオーケストラまで、その精錬なタクトで現在、最も注目を浴びる指揮者ファビオ・ルイージが読響に初登場。ルイージが得意とする R・シュトラウス「ドン・ファン」「英雄の生涯」にハイドン「熊」という組み合わせ。どんな棒さばきを見せるか、期待が高まる。
8/24@東京芸術劇場
http://yomikyo.or.jp/concert/2017/04/2017-2.php
8/25@横浜みなとみらいホール
http://yomikyo.or.jp/concert/2017/04/2017-3.php

 

 

♩8/30 東京混声合唱団いずみホール定期演奏会No. 22

「女性作曲家の饗宴」と題したこの公演では、木下牧子と上田真樹という2人の人気作曲家の作品を取り上げる。そればかりか、共演にはピアニストの萩原麻未、オルガニストの土橋薫、バレリーナの針山愛美と何とも贅沢な顔ぶれ、指揮者の山田和樹と男性合唱団員を除けば華やかな女性たちの饗宴だ。また、前日に行われる神奈川県立音楽堂の演奏会のために新作される上田の作品は、バレエと合唱という異色の組み合わせ。夏の終わりを彩る豪華な宴となりそうだ。
8/30@いずみホール(大阪)
http://toukon1956.com/concerts/cn_170830.html