注目のコンサート|2016年10月

フォーレ♩10/1<トッパンホール16周年 バースデーコンサート>フォーレ四重奏団

常設のピアノ四重奏団として活動しているフォーレ四重奏団、この日のコンサートではモーツァルト、ブラームスのピアノ四重奏曲に加え、細川俊夫がこのカルテットのために作曲した《レテ(忘却)の水》が日本初演される。演奏だけでなく、作品の委嘱といった創作活動への寄与も、このカルテットを聴く上で重要な視点だろう。
10/1@ トッパンホール
http://www.toppanhall.com/concert/detail/201610011800.html

 

雅楽♩10/1 ひびき、あたらし〜雅楽

神奈川県立音楽堂の伝統音楽シリーズ、今年は、「水玉コレクション」シリーズなど、常に意表をつく作品で注目を集める山根明季子への新作委嘱作がなんといっても大きな話題。「東京楽所」をはじめとする最高峰の雅楽演奏に続き、どんな新しいひびきが立ち現れるか。後半は舞楽で典雅をたっぷり。解説も交えての進行とのことだから、雅楽は初めて、という人にもオススメ。
10/1@神奈川県立音楽堂
http://www.kanagawa-ongakudo.com/detail?id=34265

 

 

 

山田♩10/2 生誕130周年記念 山田耕筰の音楽

日本の歌曲王、山田耕筰だが、ピアノ曲、室内楽曲を聴く機会はほとんどなかったのではないか。今回はおなじみの歌曲のほか、三善晃編曲「山田耕筰による五つの歌」、ピアノ曲2曲(ベルリン留学から帰国後少しして書かれたもの)、弦楽四重奏曲3曲(留学前の作品、第1番、第2番は未完)と、山田の軌跡を探る貴重な公演となる。
10/2@文京シビックホール
http://bunkyocivichall.jp/play_detail?id=2146

 

 

 

望月京の音世界♩10/6 望月京の音世界 vol.1 室内楽

「巷に音楽が溢れ、喧騒の中で聞き流されてゆく状況で、だれに向けて、何のために、何を書くのか?」 Tokyo Ensemnable Factry代表・音楽監督近江典彦の肝いりとのことで、望月京の、独奏から4人までの小さな編成による5作品が演奏される。「音楽を介して言葉を超えた意識や感覚の交歓ができれば」と望月。望月は第10回芥川作曲賞、第13回出光賞など、受賞多数。
10/6@杉並公会堂小ホール
https://www.ensemnable-factory.com/TEF/concert/20161006

 

 

 

フルラネット♩10/7 フェルッチョ・フルラネット バス・リサイタル

トッパンホールの「歌曲(リート)の森〜詩と音楽Gedichte und Musik〜」シリーズ第20篇に現代最高のイタリア人バス歌手、フェルッチョ・フルラネットが登場、日本初のリサイタルを開く。マリインスキー・オペラではフィリッポを歌うが、このリサイタルではラフマニノフ&ムソルグスキーの歌曲集を披露する。深く、品格のあるその歌声が伝えるロシアの魂。聞き逃せない一夜である。
10/7@トッパンホール
http://www.toppanhall.com/archives/lineup/series1415A.html

 

 

 

東響♩10/8、9 東京交響楽団 名曲全集第121回/オペラシティシリーズ第94回

1957年、東響の委嘱作である武満徹「弦楽のためのレクイエム」に続き、ドビュシーの「海」、そしてブラームスの「第1番」という、なんとも魅惑的なプログラム。武満とドビュッシーの響きの世界のあとに、ブラームスがベートーヴェンとの苦闘の果に仕上げた交響曲を聴く。ジョナサン・ノットが描く精妙な音の流れが眼前に広がるようだ。
このプログラムは70周年記念ヨーロッパ公演でも演奏される。
10/8@ミューザ川崎シンフォニーホール
10/9@東京オペラシティ コンサートホール
http://tokyosymphony.jp/pc/concerts/detail?p_id=QZW1iz1KDe8%3D&p_concertCategoryId=a43gfip7vKk%3D&month=10
なお、10/15公演もイザベル・ファウストをソロに迎えたベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」ショスタコーヴィチ「第10番」とパワフル。
10/15@サントリーホール
http://tokyosymphony.jp/pc/concerts/detail?p_id=y5I3BzrgWn0%3D&month=10

 

グリセリディス♩10/9、10 東京オペラプロデュース「グリゼリディス」

上演機会の少ないオペラの舞台化に努める東京オペラプロデュースがマスネ「グリゼリディス」を取り上げる。「マノン」「ウェルテル」で知られるマスネの後期作品。14世紀プロヴァンスを舞台に、貞操を疑う夫の十字軍出征の後、悪魔の試練に耐える貞淑な女性グリゼリウスを描いた逸話。指揮は飯坂純、演出太田麻衣子。
10/9,10@新国立劇場 中劇場
http://operaproduce.web.fc2.com

 

 

 

マリインスキー♩10/10〜16 マリインスキー・オペラ来日公演

カリスマ指揮者ゲルギエフ&マリインスキー劇場が魅せるオペラ2作。「ドン・カルロ」にはフェルッチョ・フルラネットがフィリッポ役で登場、ゲルギエフの秘蔵っ子ユリナ・マトーチュキナも注目の的。ゲルギエフ&マリインスキー劇場が新制作した「エフゲニー・オネーギン」もゲルギエフが選りすぐった将来有望な若手歌手たちを揃え、若々しいステージとなる。
10/10,12@東京文化会館「ドン・カルロ」
10/15,16@東京文化会館「エフゲニー・オネーギン」
http://www.japanarts.co.jp/m_opera2016/carlo.html
http://www.japanarts.co.jp/m_opera2016/onegin.html

 

 

武満-1♩10/13 没後20年 武満徹オーケストラ・コンサート

武満没後20年として盟友ナッセンがキャスティングしたオール・武満プログラム。ナッセンは、自身が音楽監督を務めていたロンドン・シンフォニエッタとともに、武満の新作初演や特集企画など、武満の良き理解者であった。今回のプログラミングは「武満の1960年代の先鋭的なオーケストラ作品から調性的な作品への変遷」を主眼としたもの。なお、2台ピアノはゼルキンとジュリア・スーが予定されていたが、ゼルキンが健康上の理由により来日中止となり、高橋悠治となった。
10/13@東京オペラシティ コンサートホール
https://www.operacity.jp/concert/calendar/detail.php?id=7370

 

 

 

フロリサンL♩10/13 ウィリアム・クリスティ&レザール・フロリサン<イタリアの庭で~愛のアカデミア>

バロック音楽の巨匠ウィリアム・クリスティが主兵レザール・フロリサンを率いて久々の来日。曲目は近年あちこちで演奏しているもの、ストラデッラ、ヘンデル、ヴィヴァルディといったイタリア・オペラから選ばれている。70代に入ったクリスティの音楽がどのように変わってきているかにも注目。
10/13@ サントリーホール
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20161013_M_3.html
http://www.aspen.jp/ticket/index.html

 

 

小菅♩10/13、14 小菅優ピアノ・リサイタル

ベートーヴェンのピアノ・ソナタに取り組んできた小菅優が、「ピアノ・ソナタ全集」完結記念として開くリサイタル。「テレーゼ」「テンペスト」「ワルトシュタイン」などを並べ、これまでの小菅のベートーヴェンの旅の集大成を聴かせる。
10/13@名古屋 電気文化会館
10/14@紀尾井ホール
http://www.kajimotomusic.com/jp/concert/k=563/

 

 

 

 

♩10/14 北村朋幹 ピアノ・リサイタル

北村朋幹は1991年生まれの新進ピアニスト。
3歳よりピアノを始め浜松国際ピアノコンクール、シドニー国際ピアノコンクール(オーストラリア)、リーズ国際ピアノコンクール(イギリス)などで入賞。2005年第3回東京音楽コンクールで第1位ならびに審査員大賞(全部門共通)を受賞。東京藝術大学から、2011年よりベルリン芸術大学に在学、現在ピアノ科及び古楽科に在籍し研鑽を積んでいる。ヤナーチェク、シューベルト、ショパン、バルトークなど多彩なプログラム。
10/14@ヤマハホール
https://www.yamahaginza.com/hall/event/002302/

 

 

都響♩10/15 東京都交響楽団 第816回定期演奏会Cシリーズ

下野竜也の振るペンデレツキ「シャコンヌ」(<ポーランド・レクイエム>より)、武満徹「ア・ストリング・アラウンド・オータム」(1989年《パリの秋》フェスティバルの委嘱作品、ヴィオラは鈴木学、)、それにチャイコフスキー「交響曲第5番」というプログラム。秋の昼下がり、3つの名曲に身を浸そう。
10/15@東京芸術劇場
https://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/detail.php?id=2957&year=2016&month=10

 

 

 

フィッシャー♩10/15 ユリア・フィッシャー ヴァイオリン・リサイタル

11歳でユーディ・メニューイン国際ヴァイオリン・コンクール優勝をはじめ、数々のコンクールの優勝歴を誇る。15歳の1999年にはアムステルダム・コンセルトヘボウでのリサイタル演奏が絶讃されるなど、天才美少女として人気を博したユリア・フィッシャー。2003年初来日、2004年と続いたが、以降、12年ぶりの来日となる。
ピアノにマルティン・ヘルムヒェンを迎え、ドヴォルザークとシューベルト、ブラームスのソナタを。その成熟ぶりが期待される。
10/15@東京オペラシティ コンサートホール
https://www.japanarts.co.jp/concert/concert_detail.php?id=449

 

 

東フィル♩10/20 東京フィルハーモニー交響楽団 第887回サントリー定期シリーズ

バッティストーニが振るマスカーニの歌劇「イリス(あやめ)」の演奏会形式による公演。イリスはアマリッリ・ニッツァ。プッチーニ「蝶々夫人」より以前のジャポニズムの作品で、<蛸のアリア>は北斎の「蛸と海女」からのインスピレーションと言われる。盲目の父の元から誘拐されたイリスが吉原に売られ、再会した父に激怒され、嘆きのあまり身を投げ、最後は光のうちに昇天する物語。バッティストーニの棒さばきはいかに。
10/20@サントリーホール
http://www.tpo.or.jp/concert/20161020-01.php

 

 

 

日フィル♩10/21、22 日本フィルハーモニー交響楽団 第684回定期演奏会

日本フィルの演奏会に日本の古楽の雄、鈴木秀美が初登場する。かつては故フランツ・ブリュッヘンの「18世紀オーケストラ」に在籍、近年は手兵オーケストラ「リベラ・クラシカ」を率いて活躍する一方、モダン・オーケストラでも活発に活動している。
「初顔合わせ」である今回は、シンフォニー3本を揃えた。ハイドン、ベートーヴェン、シューベルトと真っ向勝負、新たな日フィルの音が聴けるのでは。
10/21,22@サントリーホール
http://www.japanphil.or.jp/concert/detail_343.html#infoBox01

 

 

 

Šî–{ CMYK♩10/22 横浜音祭り2016 硬派弦楽アンサンブル「石田組」

神奈川フィルのソロ・コンサートマスター、カリスマ的人気のヴァイオリニスト石田泰尚がプロデュースする、硬派弦楽アンサンブル「石田組」。男性メンバーのみの編成によるパワフル・サウンドで音楽の新境地を拓く。レスピーギ、チャイコフスキー、ピアソラのほか、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープルなどのロックナンバーの弦楽編曲版など、バラエティに富んだ品揃え。
ちなみに横浜音祭り2016(3年に一度、横浜市内全域で開催される国内最大級のフェスティバル)は9/21前夜祭から11/27まで、豪華、多彩なプログラムが並ぶ。
10/22@横浜みなとみらいホール
http://yokooto.jp(横浜音祭り2016)

 

ドン・パスクァーレ-おもて♩10/23 沼尻竜典オペラセレクション ドニゼッティ作曲 歌劇「ドン・パスクワーレ」

びわ湖ホール芸術監督の沼尻竜典が優れた作品を厳選し、制作・上演するオペラセレクション、今回は「ドン・パスクワーレ」。演出にベルガモ・ドニゼッティ劇場の前芸術監督であるフランチェスコ・ベッロットを迎え、ベルガモ・ドニゼッティ劇場の協力のもと、ベルカント・オペラの傑作を上演する。イタリアの大スター、アントニーノ・シラグーザなど、びわ湖ホールでしか観られない豪華キャストだ。
10/23@滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
https://www.biwako-hall.or.jp/performance/2016/02/04/post-383.html
なお共同制作公演として上演された7月公演@日生劇場の本誌レビューは以下。
http://mercuredesarts.com/2016/08/10/《ドン・パスクワーレ》|藤堂清/

 

 

伊藤-2♩10/25 伊藤悠貴 チェロ・リサイタル

B→Cに1989年生まれのチェロの新鋭、伊藤悠貴は2009年ブラームス国際コンクール、ウィンザー祝祭国際弦楽コンクール優勝、15歳で渡英以来、ロンドン在住でグローバルに活躍する。バッハ以外は日本とイギリスの音楽だけで構成し、そこに自分のアイデンティティを示したい、とのこと。一柳は「龍笛とチェロのための音楽(2014)」とアグレッシブな選曲だ。他にブリテンの大作「チェロ・ソナタ」など。
10/25@ 東京オペラシティ リサイタルホール
https://www.operacity.jp/concert/calendar/detail.php?id=7380

 

 

 

♩10/25 神尾真由子 ヴァイオリン・リサイタル

2007年に第13回チャイコフスキー国際コンクールで優勝し、注目を浴びた神尾真由子。
夫のミロスラフ・クルティシェフとのデュオで10/20から全国ツァーを行う。プログラムは2つで、ブラームスのソナタ全曲、もう一つはベートーヴェンとブラームス。夫妻の息のあったデュオが楽しめよう。
ツァーは10/20福岡~11/3兵庫まで。
10/25@サントリーホール
http://www.aspen.jp/ticket/index.html

 

 

 

krapp♩10/25 エドガー・クラップ オルガン・リサイタル

「バッハから受け継がれたドイツ・オルガン作品の伝統と響き」としてドイツで精力的に活躍するオルガンの巨匠エドガー・クラップのリサイタル。伝統的なドイツ・オルガン作品の中から、J.S.バッハとレーガーを。
バッハが活躍した時代の響きを再現する東京芸術劇場バロック・オルガンで聴く、珠玉の名作。レーガー〈没後100年〉は、技術的難度が高く演奏機会の少ない「地獄幻想曲」が聴ける。
10/25@東京芸術劇場
https://www.geigeki.jp/performance/concert086/

 

 

 

ウィーン♩10/25〜11/15 ウィーン国立歌劇場2016年日本公演

楽都ウィーンが世界に誇るウィーン国立歌劇場の日本公演が 10/25から始まる。「ナクソス島のアリアドネ」はマレク・ヤノフスキ、「ワルキューレ」はアダム・フィッシャー、「フィガロの結婚」はリッカルド・ムーティという指揮の布陣。
ウィーンの香りの全てを伝える引っ越し公演に一夜の夢を。
10/25~11/12@東京文化会館
11/10~11/15@神奈川県民ホール
http://www.wien2016.jp
http://www.kanagawa-kenminhall.com/detail?id=34313

 

 

イオニーツァ♩10/27 アンドレイ・イオニーツァ チェロ・リサイタル

1994年、ルーマニアのブカレスト生まれ。2014年、クロンベルク・アカデミー音楽祭の室内楽プロジェクトでギドン・クレーメル、クリスティアン・テツラフと共演。2015年、第15回チャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門第1位。一躍、注目を浴びる。
バッハ、シューベルト、チャイコフスキー、ショスタコーヴィチのプログラム。ピアノは 薗田奈緒子。
10/27@浜離宮朝日ホール
http://www.pacific-concert.co.jp/concert/view/616/

 

 

 

ザクセン♩10/27 ザクセン声楽アンサンブル・神戸市混声合唱団 ジョイントコンサート

ザクセン声楽アンサンブルは1996年、指揮者マティアス・ユングによってドレステンで創設され、至純のアカペラで聴衆を魅了している室内合唱団。創設20周年を記念し、2011年に続き3度目の来日となる。
神戸市混声合唱団は1989年、神戸市により設立された日本を代表するプロフェッショナルの合唱団。神戸を拠点に童謡・唱歌、日本歌曲、外国歌曲、オペラ、シャンソンまで豊富なレハートリーを誇る。
今回は両者による珠玉のアカペラ・ジョイントコンサート。
10/27@東灘区民センターうはらホール
http://kobe-ensou.jp/pdf/20161027.pdf

 

 

個展♩10/28作曲家の個展Ⅱ「西村朗×野平一郎」

1981年スタートのサントリー芸術財団コンサート「作曲家の個展」が「作曲家の個展Ⅱ」としてリニューアル、今回は、西村朗と野平一郎という二人に新作を委嘱、さらに二人の共作「ピアノ協奏曲<クロッシング A/ I>」の世界初演が話題だ。さて、どんな音楽が飛び出すか、ワクワク、ドキドキだ。
10/28@サントリーホール
http://www.suntory.co.jp/news/article/sfa0012.html

 

 

 

♩10/28、11/6 ユリアンナ・アヴデーエワ・プロジェクト

2013年、ブリュッヘンの「18世紀オーケストラ」のソリストとして登場したユリアンナ・アヴデーエワ。3年後の今回は「ユリアンナ・アヴデーエワ・プロジェクト」としてソロ・リサイタルと協奏曲(新日本フィル)の2夜を組んだ。
ソロはバッハ、ショパン、リスト。協奏曲はチャイコフスキーの「第1番」。
繊細かつ大胆な彼女の「今」を聴こう!
10/28@すみだトリフォニーホール
11/6@すみだトリフォニーホール
詳細は本誌BackStage
http://mercuredesarts.com/2016/06/03/back-stageユリアンナ・アヴデーエワ・プロジェクト/
http://www.triphony.com/concert/detail/2015-12-000240.html