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撮っておきの音楽家たち|イリヤ・ラシュコフスキー|林喜代種 

イリヤ・ラシュコフスキー(ピアニスト)

2015年11月23日 武蔵野市民文化会館小ホール
text by 林喜代種(Kiyotane Hayashi)

イリヤ・ラシュコフスキーは19841年シベリアのイルクーツクに生まれる。今回の演奏はアレクサンドル・スクリャービンのピアノ・ソナタ全10曲を休憩を2回はさみ一晩で演奏するという異色の企画であった。若さとテクニックそして音楽性をもって3時間の演奏を弾き切った。
5歳でピアノを始め、8歳でイルクーツク室内オーケストラと共演。1993年シベリア・ノボシビルスク特別音楽学校に入学。1995年イタリアのマルサラ市国際コンクールに優勝。1998年ウラジーミル・クライネフ国際コンクールに優勝し、本格的な演奏活動を展開する。同年にロストロポーヴィチ財団より奨学金を授与され渡仏。2000年にドイツ・ハノーヴァ音楽学校に入学し、ウラジーミル・クライネフに師事。現在パリのエコール・ノルマルにてマリアン・リビツキに師事している。
2001年ロン=ティボー国際音楽コンクール、ピアノ部門第2位。審査委員長がアシュケナージの香港国際ピアノ・コンクールで優勝。また、2012年は浜松国際ピアノ・コンクールで優勝。他にも数多くのコンクール出場し高成績を残している。
初来日は2002年で、「ロン=ティボー国際コンクール ガラ・コンサート」に出演。2004年に再来日しリサイタルを行う。2006年に第25回横浜市招待国際ピアノ演奏会に出演。2008年、2009年と来日していて、多くのファンを得ている。
今回のスクリャービンのピアノ・ソナタ全10曲演奏はライブ録音された。2016年3月にビクターより発売予定である。

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