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注目の公演、イベント|2024年11月

♩11/1 エクス・ノーヴォ 《倫理的・宗教的な森》全曲シリーズ 第2回「諸聖人の晩歌」

結成10周年を迎えるエクス・ノーヴォが今年から開始した《倫理的・宗教的な森》全曲シリーズの第2回。11月1日はカトリック教会の祝日で、諸聖人の日である。この日に合わせて、《倫理的・宗教的な森》に収録された詩篇や賛歌から「晩課」を再構成するという意欲的な試み。響きのよいHakuju Hallで聴く「晩課」はいかなるものか、見届けたい。

11/1@Hakuju Hall
https://exnovo.jp/

 

 

♩11/2 マティアス・ゲルネ&マリア・ジョアン・ピリス 冬の旅

今年、高松宮殿下記念世界文化賞を受賞したマリア・ジョアン・ピリス。彼女が指名したマティアス・ゲルネのバリトンと奏でる《冬の旅》、「日本でただ一回だけの」という言葉がオーバーではない。80歳のピリスの柔らかなシューベルトの作り出す大きく深い世界が、この歌曲集の骨格をがっちりと構築してくれることだろう。ゲルネの歌にもそれにふさわしい表現を期待したい。

11/2@サントリーホール
https://ints.co.jp/goerne-pires-winterreise.html

 

 

♩11/3~14 バルトルド・クイケン

バロック・フルートのパイオニア的存在たるバルトルド・クイケンが来日、4回のコンサートを持つ。トラヴェルソの典雅で素朴かつ繊細な音色、移ろう表情の変化は録音では体感しにくい側面が否定し難くある。名匠バルトルド・クイケンならなおさら。ぜひ実演を体験されたい。

11/3@ワキタコルディアホール
https://blog.goo.ne.jp/aizemaisato/e/e73e895e2b0a2cb467619ef6d2d5e2f6
11/8@五反田文化センター音楽ホール
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/021q5kk7akp31.html
11/11@鳥取市文化ホール
http://cms.sanin.jp/p/zaidan/5/2/6/
11/14@岡山市立オリエント美術館中央ホール
https://www.city.okayama.jp/orientmuseum/0000064444.html

♩11/4 山根一仁/.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲演奏会

山根一仁は既に2022年から23年にかけて今回と同じトッパンホールでJ.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータを2回に分けて全曲弾いており、その鮮烈極まりない演奏はファンの話題をさらった。今回の再演はなんと全6曲を1日で演奏、9月に同作品のCDをリリースした山根一仁が改めてその解釈を世に問う。意気込みは推して知るべし。

11/4@トッパンホール
https://www.kajimotomusic.com/concerts/2024-kazuhito-yamane/

 

 

♩11/5 中村恵理 ソプラノ・リサイタル

英国ロイヤルオペラ、ウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場など、欧州を中心に名門歌劇場で存在感を放つソプラノ・中村恵理のリサイタル。前半はベッリーニ、ドビュッシー、トスティの歌曲、後半はチレア、マスネ、プッチーニのオペラ・アリアというプログラム。彼女の現在、そして今後のレパートリーとなるような曲が聴けるだろう。大いに期待したい。

11/5@浜離宮朝日ホール
https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/event/2024/11/event2754.html

 

 

♩11/6 山本裕之作品個展「境界概念」

四分音を用いた独特の作風で知られる山本裕之、Fl,Cl,Fg,Sax,Hp,Gt,Vn,Va,Vcと、様々な楽器(ただしPfを意図的に外した)による「四分音衝突」を試みる。「境界」の内側に存在する反発や混交を探る旅、実に魅惑的ではないか。映像作品『讃歌』も大いに期待だ。

11/6@杉並公会堂小ホール
https://www.suginamikoukaidou.com/event/10691/

 

 

 

♩11/7,8 トゥガン・ソヒエフ指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団

ミュンヘン・フィル、なんと6年ぶりの来日。異才チェリビダッケ亡き後も度々来日している同オケだが、チェリがあまりに偉大だったためにその来日公演に接しているファンはついつい比較してしまう(と思うのだが)。しかし、チェリがミュンヘン・フィルにもたらした恐ろしく透明かつ明晰な響きはその後も確実に受け継がれている。今回の指揮者はトゥガン・ソヒエフ。どんなオケを指揮してもその自発性を活かしつつ自分の音楽を展開させてしまう手腕をミュンヘン・フィルで堪能したいところだ。リムスキー=コルサコフはソヒエフの手の内に入ったレパートリーゆえ安心して聴けようが、ブルックナーの交響曲第8番―ミュンヘン・フィルでこの作品とは!

11/7、8@サントリーホール
https://www.kajimotomusic.com/concerts/2024-mphil/

♩11/7~17 アンドリス・ネルソンス指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

ほとんど毎年来日してくれるウィーン・フィル、今年の指揮者はアンドリス・ネルソンス。マーラー、R.シュトラウス、ショスタコーヴィチ、ドヴォルザークらの作品に加え、協奏曲では五嶋みどりとブロンフマンが共演。特にマーラーとR.シュトラウスでは極め付きの名演が実現しそうな予感。

11/7@ミューザ川崎シンフォニーホール
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/events/calendar/detail.php?id=3771
11/8@アクトシティ浜松
https://www.hcf.or.jp/life/guidance01/20241108/index.html
11/9@フェスティバルホール
https://www.festivalhall.jp/events/3336/
11/10@ハーモニーホールふくい
https://www.hhf.jp/concert/concert/archives/2895
11/12、13、16、17@サントリーホール
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/feature/wphweek2024/

♩11/9 井上道義指揮オーケストラ・アンサンブル金沢/第487回定期公演マイスター・シリーズ

指揮者引退も秒読みに入った井上道義がOEKとショスタコーヴィチの交響曲第14番を演奏する。傑作ながら特異な編成と同じく特異な作品世界の表出の難解さゆえ実演ではなかなか取り上げられないが、指揮が井上道義ならこれを聴き逃す選択肢はあるまい。前半には西村朗の『鳥のヘテロフォニー』。

11/9@石川県立音楽堂 コンサートホール
https://www.oek.jp/event/5926-2

 

 

 

♩11/9,10 ドニゼッティ 歌劇《連隊の娘》

ドニゼッティのオペラ2演目が11月に日生劇場で上演される。まず取り上げられるのは《連隊の娘》。ドニゼッティが43歳の1840年に作曲したフランス語による作品。指揮は今注目の原田慶太楼、演出は日生劇場芸術参与の粟國淳があたる。マリーの砂田愛梨と熊木夕茉、トニーの糸賀修平と小堀勇介といった若手をそろえた歌手陣の技巧の冴えも楽しみ。この温かみを感じるコミック・オペラを十全に聴かせてくれるだろう。

11/9,10@日生劇場
https://opera.nissaytheatre.or.jp/info/rentaino_musume2024/

 

 

♩11/10  ロータス・カルテット&ターリヒ・カルテット メンデルスゾーン・プロジェクト

ターリヒ・カルテット創立60周年記念日本公演として、ターリヒSQにロータス・クァルテットが加わってのメンデルスゾーン・プロジェクト。1964年以来チェコの弦楽四重奏団の真髄を伝えるターリヒSQはミハル・カニュカvcの参加でさらにヴァージョンアップ。ロータス・カルテット(小林幸子vn スヴァンティエ・タウシャーvn 山智子va 齋藤千尋vc)が花を添えてのメンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2番(R)、6番(T)、弦楽八重奏曲(R&T)。クァルテットの醍醐味をたっぷり味わいたい。

11/10@東京文化会館小ホール
https://www.t-bunka.jp/stage/23167/

♩11/11 福間洸太朗ピアノ・リサイタル「ストーリーズ」

日本デビュー20周年記念のコンセプトは「ストーリーズ」。20年のピアニスト人生をピアノで綴るもの。前半にショパン:ポロネーズ 第6番「英雄」、ピアノ・ソナタ 第2番 「葬送」、ポロネーズ 第7番「幻想ポロネーズ」を並べ、後半に野平一郎:水と地の色彩 (2024年作/日本初演)、ワーグナー:オペラ『トリスタンとイゾルデ』より序曲 (福間洸太朗編) / イゾルデの愛の死 (リスト編)、ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 (ボルヴィック編)、スメタナ:モルダウ (福間洸太朗編)とそのピアニズムの多彩と魅力を堪能させる趣向。必聴だろう。

11/11@サントリーホール
https://www.japanarts.co.jp/concert/p2092/

 

 

♩11/11 濱田芳通&アントネッロ 第18回定期公演「 J.S.バッハ ミサ曲ロ短調」

濱田芳通&アントネッロ、待望のロ短調ミサ。最初から1つの作品として計画された訳ではなくその成立事情が特殊で謎の多いこの作品は、それゆえ演奏者の想像力/創造力をかき立てるように思う。となればコンサート毎に聴き手を驚かせてくれる濱田芳通とアントネッロにとってはその腕の見せ所満載ではないか。

11/11@東京オペラシティコンサートホール
https://www.anthonello.com/schedule/detail/?id=85

 

 

 

♩ 11/12 バッハからコンテンポラリーへ 河村絢音ヴァイオリンリサイタル
桐朋高校卒業後、パリ、フランクフルトで学び、現在東京藝大専門研究員の河村。ヴァイオリンとライヴ・エレクトロニクスのための作品研究など精力的な活動を展開している。今回は、ブーレーズ、青柿将大、J.S.バッハ、S.J.ブロンドー、坂田直樹:新曲(2024、河村絢音委嘱作品、世界初演)、ニュネス:アインシュピールングⅠというプログラム。エレクトロニクスに佐原洸を迎え独自世界を提示。

11/12東京オペラシティ リサイタルホール
https://www.operacity.jp/concert/calendar/detail.php?id=16414

 

 

♩11/13 サルヴァトーレ・シャリーノ講演会
♩11/15 イタリア文化会館コンサートシリーズNo.17 サルヴァトーレ・シャリーノ作品演奏会

指揮者ガエタノ・デスピノーザ氏監修によるイタリア文化会館コンサートシリーズ第17弾として行われるのはサルヴァトーレ・シャリーノ作品による演奏会(ソロ及び室内楽)。これに先だってシャリーノ本人の講演会も開催される。この10月には神奈川県民ホールにて『ローエングリン』の日本初演も行われるが、集中的にこの作曲家の世界に浸るまたとないチャンスだろう。尚、イタリア文化会館での本コンサートと講演会は入場無料、要予約。
11/13@イタリア文化会館ホール
https://iictokyo.esteri.it/ja/gli_eventi/calendario/__trashed/
11/15@イタリア文化会館ホール
https://iictokyo.esteri.it/ja/gli_eventi/calendario/シャリーノ演奏会s/

♩11/6,18 井上道義指揮新日本フィルハーモニー交響楽団 第659回定期演奏会

9日のOEKでの第14番に続いて新日本フィルを指揮しての第7番。やはり最後にはショスタコーヴィチを再び集中的に取り上げているのはもはや「思い入れ」などという次元の話ではなく、バーンスタインがマーラーと自己を同一視しているように井上道義はショスタコーヴィチと一心同体なのだ。必聴。

11/16@すみだトリフォニーホール
https://www.njp.or.jp/concerts/241116
11/18@サントリーホール
https://www.njp.or.jp/concerts/241118

 

♩11/17、2~18 カピバラ・ピアノ・クァルテット

2023年大阪国際室内楽コンクール第2部門ピアノ三重奏/四重奏で第1位を獲得したドイツを拠点にするピアノ四重奏団カピバラ・ピアノ・クァルテットの全国ツァー。パリ、ベルリン、アムステルダム、クロンベルクの4都市から集まった若手で結成、小澤征爾国際アカデミーで学んだ岡田脩一vn、近衛剛大va、ミンジョン・キムvcにマリオ・ヘリングpfが加わった。マーラー:ピアノ四重奏曲 イ短調、シュニトケ:ピアノ四重奏曲、モーツァルト:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 K.478、シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 op.47というプログラム。最先端の演奏に要注目!

11/17@トッパン・ホール
http://www.ntvkb.jp/concert/2024/gpcon.html
11/2~18 全国ツァー
https://jcmf.or.jp/concert/grandprix2024/

♩11/20~30 新国立劇場 ロッシーニ《ウィリアム・テル》

ロッシーニが書いた最後のオペラ、シラーの戯曲を原作とし、オーストリアの圧政下にあった14世紀スイス・アルプス地方の民衆の自由を求める闘いを描いた歴史劇。グランド・オペラ様式で書かれ、合唱やバレエシーンがふんだんに織り込まれている。上演予定時間は5時間に及ぶ。フランス語による全曲原語上演は、国内では初めて。指揮は新国立劇場オペラ芸術監督の大野和士、演出・美術・衣裳はヤニス・コッコス。歌手もオルガ・ペレチャツコのマティルド、ルネ・バルベラのアルノルド、ゲジム・ミシュケタのギョーム・テルと充実の配役。大幅なカットが無い公演を期待したい。

11/20~30@新国立劇場オペラパレス
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/guillaume-tell/

♩11/22~24 ドニゼッティ 歌劇《ピーア・デ・トロメイ》

11月に日生劇場で上演される二つ目のドニゼッティのオペラ《ピーア・デ・トロメイ》。ドニゼッティが1837年に作曲・初演したもの。こちらはダンテの「神曲」に登場し、嫉妬と誤解によって運命を狂わされた「トロメイ家のピーア」の悲劇。藤原歌劇団創立90周年に日生劇場とのコラボレーションでの公演。指揮は飯森範親、演出はマルコ・ガンディーニがあたる。主役のピーアは伊藤晴と迫田美帆、ネッロには井出壮志朗と森口賢二といった実力のある藤原歌劇団の歌手を配している。ドニゼッティの充実した時期の傑作、大いに楽しみ。

11/22~24@日生劇場
https://www.jof.or.jp/performance/2411-pia

 

♩11/23「そのいのち」宮沢りえx佐藤二朗

佐藤二朗が12年ぶりに書き下ろす新作戯曲。話題のコンビ、宮沢りえと佐藤二朗は、「愛と憎しみの境界線」をどのように、またどこまで踏み込むのだろう。脚本は佐藤二朗、演出は堤泰之。

11/23@兵庫県立芸術文化センター 中ホール
https://www.ktv.jp/event/sonoinochi/

 

♩11/23~29 サー・サイモン・ラトル指揮バイエルン放送交響楽団

サー・サイモン・ラトルは2023年の秋に名門バイエルン放送響の首席指揮者に就任。今回はこの組み合わせで初の来日となる。ブルックナー、ブラームス、マーラーといった王道をメインに据えつつ、リゲティ、ウェーベルン、バートウィッスルなどを組み合わせてくる辺りはラトルの面目躍如。既にリリースされているマーラーやワーグナーを聴くに、もしかするとラトルはベルリン・フィルよりもバイエルンの方がよほど相性が良いのでは? というような名演を聴かせている。それを実際に確かめよう。

11/23@兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
https://www1.gcenter-hyogo.jp/contents_parts/ConcertDetail.aspx?kid=5040911314&sid=0000000001
11/24@ミューザ川崎シンフォニーホール
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/events/calendar/detail.php?id=3775
11/26、27@サントリーホール
https://www.japanarts.co.jp/concert/p2087/
11/28@NHKホール
https://www.nhk-p.co.jp/2024/05/22/ nhk音楽祭2024 バイエルン放送交響楽団/
11/29@愛知県芸術劇場コンサートホール
https://cte.jp/event/241129/

♩11/24 新しい耳@B-tech Japan vol.7~12 特別企画2024
シェーンベルク・シリーズ~生誕150年に~
vol.11 〜失われた楽園を求めて〜

廻由美子が主宰する音楽祭「新しい耳」。今年はシェーンベルクの生誕150年を記念して「シェーンベルク・シリーズ」と銘打ち12回に渡ってこの作曲家の作品をメインにしたコンサートが催されるが(中止回もあり)、今回のvol.11は歌曲集「架空庭園の書」が演奏される。作曲者が無調に足を踏み入れた弦楽四重奏曲第2番の少し後に作曲された「架空庭園の書」も同じく無調、傑作ながらその難解さゆえかなかなか演奏されない。これはまたとない機会となろう。

11/24@B-tech Japan 東京スタジオ
https://www.atarashii-mimi.com/

♩11/26,28 ジェズアルド・シックス

ジェズアルド・シックスは、カウンターテナー2名、テノール2名、バリトン、バス、6名で構成されている英国の男声アカペラ・アンサンブル。2014年、指揮者オワイン・パークにより、並外れたコンサート歌手たちが集められケンブリッジで結成された。響きの精緻さ、ルネサンス・ポリフォニーから現代作品まで取り上げる演奏曲目の多様性で注目を集めている。

11/26@東京文化会館小ホール
11/28@武蔵野市民文化会館小ホール
https://www.allegromusic.co.jp/TheGesualdoSix2024.html

 

 

♩11/27 オーケストラ・プロジェクト2024

毎年恒例のオーケストラ・プロジェクトであるが、今年の副題はなんと「直感とイマジネーション―AIと作曲家の現在」である。今堀拓也、松波匠太郎、森垣桂一、山内雅弘のオーケストラ作品のどこにAIが関わっているというのか、興味津々である。指揮は大井剛史、演奏は東フィル、松波作品のサクソフォン・ソロに上野耕平。

11/27@東京オペラシティコンサートホール
https://note.com/orchproj2024/n/n8e2b6e0f8da4

 

 

♩11/28 ジョージ・ハリオノピアノ協奏曲 日本デビュー

2023年開催の第17回チャイコフスキーコンクールで第2位入賞のイギリス人ピアニスト、ジョージ・ハリオノ。ロマン派の大作チャイコフスキー : ピアノ協奏曲第1番と、ラフマニノフ : ピアノ協奏曲第2番を。共演は渡邊一正(指揮)の東京フィルハーモニー交響楽団。ファイナルで演奏した曲目を引っ提げてのデビューである。特に音楽的に恵まれた環境ではなかったそうだが、両親の理解と素晴らしい指導者に出会いピアニストとしての道を歩む彼のパワーアップした現在に期待大。

11/28@サントリーホール
https://miy-com.co.jp/events/george_suntory-2/

 

♩11/30 [フェスティヴァル・ランタンポレル]
シャイニング・シリーズVol.17 務川慧悟ピアノ・リサイタル~シューベルト&ラッヘンマン~

2021年9月に東京文化会館の音楽監督に就任した野平一郎のプロジェクト、「フェスティヴァル・ランタンポレル」。コンセプトとしては古典作品と現代作品を同時に取り上げるとのことだが、今回登場する務川慧悟はシューベルトとラッヘンマンを並列させる。ラッヘンマンはシューベルトからの影響をはっきりと受けており、今回演奏されるラッヘンマン作品にはシューベルトの作品そのものをテーマにしているものもある。約200年の時を隔ててシューベルトとラッヘンマンがどう共振するのか。尚、務川はシューベルトにおいてフォルテピアノを弾く。これもまた要注目だろう。

11/30@東京文化会館小ホール
https://www.t-bunka.jp/stage/22549/

♩11/30 横坂源 チェロ・リサイタル

25年に及ぶ活動で今回が初の自主企画とのこと。桐朋時代からの友、沼沢淑音pfと組んでの リサイタル。R.シュトラウス:チェロ・ソナタ ヘ長調 op. 6、シュニトケ:チェロ・ソナタ第1番、ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 op. 19とまさに王道のそれぞれの「美」を聴かせてくれることだろう。衒いなき自然体の歌をたっぷり味わいたい。

11/30@紀尾井ホール
https://www.kajimotomusic.com/concerts/2024-gen-yokosaka/