Mercure des Arts 2023年アクセス解析資料
【2023年の1年間 (2023年1月1日〜12月31日)のアクセス・データ】
資料・グラフ作成:齋藤俊夫
§1 PV総数
2023年 年間PV総数:411,859
(2022年総数:451,285)
1. 4月:46,567
2. 8月:45,720
3. 5月:39,765
中央値:32,051(2022年中央値31,320)
昨年2月のインフルエンサーによる拡散、4月のプチ炎上のようなPVを急増させる案件は本年は発生しなかった。したがってPVが突出して多い月はなく、昨年よりPVの総計は減少しているが、昨年と本年の中央値を比較すると本年の方がやや多く、着実に読者を捉えていると考えられる。
§2 全記事より、上位訪問数ランク
1.撮っておきの音楽家たち|吉村妃鞠 2022年4月15日号
2.カデンツァ|音楽家の騒音性難聴への朗報 2020年4月15日号
3.パリ・東京雑感|ロシア軍はなぜ残酷か 2022年5月15日号
4.イギリス探訪記|(7)音楽文化の存続をかけた闘い:ラトルによる「人間の顔」 2023年5月15日号
5.パリ東京雑感|独裁者の死に方 医者に診てもらえなかったスターリン 2023年4月15日号
6.2023年 第9回年間企画賞 2023年12月15日号
7.Back Stage| オーケストラとホールが手を組むこと 2023年3月15日号
8.小人閑居為不善日記|《君たちはどう生きるか》は宮崎駿の自伝ではない 2023年8月15日号
9.Back Stage|新演コンサート/株式会社カモシタピアノ 2023年1月15日号
10.カデンツァ|5月の歌声〜傷みの泉から祈りの声を〜 2023年5月15日号
1)昨年も訪問数5位であった、注目を集めている天才少女の記事。急逝された林喜代種氏の記事が読まれ続けていることは感慨深い。
2)これも昨年4位であり掲載時からコンスタントに読まれ続けている記事。いかに問題が根深いかを如実に示していよう。
3),4),5)は世界的時局・ウクライナ戦争にまつわる記事として皆の関心を集めたと考えられる。
6)本誌例年の企画賞が音楽界に浸透して読まれていることを示している。
7)「オーケストラとホールの関係」について、日本オーケストラ連盟としての立場とミューザ川崎シンフォニーホールの職員としての立場の表裏から語った記事に注目されたと考えられる。
8)国民的・世界的アニメ監督・宮崎駿の新作のエッセイにPVが集まった。
9)ピアノ修理、調律の道から輸入ピアノ販売を経てコロナ禍中にコンサート企画部門を発足させたカモシタピアノの若手演奏家を中心とする音楽の土壌づくりが関心を呼んだようだ。
10)三善晃の音楽と過去現在未来の交錯するエッセイ。今人々が音楽に何を求めているのかを示していよう。
§3 トップ参照サイト10位までと、その年間参照数
1) www.google.com 57,591
2) t.co / Twitter 53,528
3) www.google.co.jp 38,866
4) search.yahoo.co.jp 18,505
5) m.facebook.com 9,877
6) www.bing.com 5,288
7) l.facebook.com 3,756
8) lm.facebook.com 2,314
9) artespublishing.com 893
10) duckduckgo.com 742
昨年は全体の3分の1を占めて第1位であったX(旧twitter)が大幅に減少して第2位に落ち、googleが1位と3位で約半数を占めるに至った。Xユーザー数の落ち込みを反映していると考えられるが、本誌の閲覧数は昨年とさほど差はないことから、Xの影響は限定的なものに留まったと言えよう。
§4 海外訪問者総数ランク
(記事を見た数=「PV、訪問数」ではなく、メルキュールに訪れた人の数=「訪問者」であることに注意されたい)
1) 12月 2,783
2) 8月 2,764
3) 10月 2,692
上記グラフの黄色棒グラフの値がほぼ一定であることから、海外の固定的な読者が常に一定数訪問していることが推測される。
§5 海外訪問者数国別ランク
1) アメリカ 11,757
2) 中国 3,589
3) ドイツ 2,762
4) フランス 1,743
5) カナダ 962
6) イギリス 706
7) シンガポール 688
8)ロシア 659
9) 韓国 589
10) 香港 430
以下、オランダ、不明、台湾、スウェーデン、オーストリア、イタリア、スイス、ベトナム、ウクライナ、オーストラリア……と続く。
上位1~5位は国、順位が昨年と同じ、訪問者数、訪問者数の比率もほぼ同じである。昨年訪問者数第2位に上がってきた中国が2位のままなのは中国に固定読者が定着したことを示していよう。6位~10位に入っている国で昨年も6位~10位に入っているのはロシア、韓国、イギリスの3国であり、これも諸国での固定読者の存在が想定される。
(2024/2/15)