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注目の公演・イベント|2023年7月

♩7/1 紅葉坂プロジェクトVol.2

沼野雄司、鈴木優人審査による公募プログラム「紅葉坂プロジェクトvol.2」、今回は2企画が紹介される。#1「Crossings ~ acoustic × fluid ~」は<流体>をテーマに液体、絵の具などを使った映像のライブ・パフォーマンスと、ギター、パーカッションや種々の非楽器オブジェクトによる音響素材とを組み合わせた音響と映像のコラボ。Crossings(東俊介、森紀明、中村光男、山田サトシ)に山田岳、安藤巴、磯部英彬が加わる。
#2「錯綜する《独奏》~Double Triple Solo for Solo Double Bass~」は山本昌史が独奏コントラバスのための3作、【山本昌史:REAL TIME】【シモン・ステン=アナーセン:Self-reflecting Next To Beside Besides】【ピエール・ジョドロフスキ:TOUCH】を演奏。それぞれスタイルの中で演奏の核心に迫る。

7/1@神奈川県立音楽堂
https://www.kanagawa-ongakudo.com/d/momijizakavol2

♩7/1 ハイドン・フィルハーモニー2023

ハイドンを中心に同時代の作曲家の作品、ロマン派から現代まで広範なレパートリーで楽しませるオーケストラをバロック・ヴァイオリンの鬼才エンリコ・オノフリが率いてのハイドン:交響曲第96番「奇蹟」。衝撃のハイドンを期待したい。ブラームス・コンクール覇者、新鋭中村太地をソロに迎えてのベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲も楽しみだ。

7/1@紀尾井ホール
https://www.proarte.jp/shop/products/detail.php?product_id=2871

 

 

 

♩7/4 東京現音計画#19ミュージシャンズセレクション7大石将紀~清水靖晃を迎えて

現音計画のメンバーがプロデュースを手掛けるミュージシャンズセレクション、今回は大石将紀が担当する。メインゲストはジャンルを越えて活躍している作曲家・サクソフォニスト・プロデューサーの清水靖晃。もう一人のゲスト、カール・ストーンの電子音楽即興など、何が起こるかわからないプログラムに期待が高まる。
7/4@杉並公会堂小ホール
https://tokyogenonproject.net/?p=988

 

 

 

♩7/7、8 ボンクリ・フェス2023

アーティスティック・ディレクター藤倉大が拓く新しい音楽の祝祭。 [sideA]は映像と音楽のコラボ。藤倉大:尺八協奏曲(アンサンブル版)を海洋写真家 ニコラ・フロックの写真付きで上演の他、ギリシャ出身作曲家・美術家 ハリス・キトスの作品、中国出身作曲家 ドゥ・ユンと映像作家 デイヴィット・ミヒャレックによるコラボ。[sideB]はライヒ:グランド・ストリート・カウンターポイント、大友良英の新作世界初演など。大人も子供も一日中音と遊ぼうが盛りだくさん。

7/7,8@東京芸術劇場
https://www.borncreativefestival.com

 

 

♩7/11 カルテット・アマービレ BRAHMS Plus 〈 Ⅳ 〉

ブラームスを主軸に新世代を牽引する弦楽四重奏団カルテット・アマービレの第4弾はヴィオラ村上淳一郎をゲストに迎えて。モーツァルト、ブラームスの弦楽四重奏曲、弦楽五重奏曲を聴かせる。間にJ.コズマ(武満徹編):枯葉を挟むという魅力的なプログラム。キャリア豊かな村上と若手のコラボが楽しみな一夜。

7/11@ Hakuju Hall
https://hakujuhall.jp/concerts/detail/3599

 

 

 

♩7/21 山澤慧チェロリサイタル マインドツリーvol.9

今年もやってきた山澤慧の現代音楽リサイタル・マインドツリー。7人7作品のうち4つが1980年代以降生まれの若手作曲家、さらにそのうちの2人は2000年以降生まれの成人して間もない超若手。アンファン・テリブルの剛球をしかと受け止めたい。

7/21@トーキョーコンサーツ・ラボ
https://www.tokyo-concerts.co.jp/concerts/50653/

 

 

 

 

♩7/23 LA ROSETTA アルス・ノーヴァからアルス・スブティリオルへ

これだけ古楽が盛んになってきても、中世の音楽を聴ける機会はめったにない。中世~バロック、現代と幅広いレパートリーをもつ夏山とリュートの佐藤、ゴシック・ハープの渋川の創り出す世界を楽しみたい。

7/23@日暮里サニーホールコンサートサロン
https://tiget.net/events/242628

 

 

 

 

♩7/23,27,31 東京フィルハーモニー交響楽団 7月定期演奏会 ヴェルディ:歌劇《オテロ》

東京フィルハーモニー交響楽団が名誉音楽監督チョン・ミョンフンの指揮で継続しているオペラ演奏会形式上演、今回はヴェルディの後期の傑作《オテロ》を取り上げる。毎回充実したオーケストラを聴かせてきているチョンの指揮、このオペラは古くからレパートリーとしており、おおいに期待できる。歌手も、大ベテランのグレゴリー・クンデのオテロ、ダリボール・イェニスのイアーゴ、小林厚子のデズデーモナと隙がない。

7/23@Bunkamura オーチャードホール
7/27@東京オペラシティ コンサートホール
7/31@サントリーホール
https://www.tpo.or.jp/information/detail-20230723.php

♩7/27 九州交響楽団第414回定期演奏会

九州交響楽団は、一シーズンに一作品のペースでオペラの演奏会形式の上演に取り組んでいる。今シーズンに取り上げるのは、R・シュトラウスの《サロメ》。すでに小泉和裕音楽監督の下、《アルプス交響曲》でシュトラウスの音楽の多彩さを力強く響かせた九響が、《サロメ》のドラマをどのように描き出すか期待される。びわ湖ホールでヴァーグナーの主要作品の上演を成功に導いてきた沼尻竜典が、どのような作品像を示すのかも楽しみなところ。サロメに田崎尚美、ヘロデに福井敬と力のある歌手が重要な役どころを担う。

7/27@アクロス福岡シンフォニーホール
http://kyukyo.or.jp/cms/14537

 

♩7/28 BONA MUSICAE MEMBRA第4回定期公演

ブクステフーデを究めるBONA MUSICAE MEMBRAの第4回公演。回を追う毎に進化する彼ら。ヴィオラメンバーが加わり、次はどんな世界を見せてくれるのか。

7/28@日本福音ルーテル東京教会
https://laugelliniconcert.wixsite.com/my-site-1/concert-1

 

 

♩7/30 森野美咲ソプラノ 五島記念文化賞 オペラ新人賞研修記念リサイタル 東京公演

五島記念文化賞オペラ新人賞は、受賞者に海外研修の費用を提供し、その能力向上を図ることを目的としてきた。その成果発表の場がこの研修記念リサイタルである。森野美咲はウィーンに留学して研鑽を積んできた。その間、ブラームス国際コンクールで優勝するなど、高い評価を受けている。この日のプログラムは歌曲とアリアで構成されているが、とくにアリアにリゲティ、ワイルの作品が入っており、彼女の多彩なレパートリーを楽しむことができるだろう。

7/30@東京文化会館 小ホール
https://www.amati-tokyo.com/performance/2303101528.php

 

♩7/30 フェスタサマーミューザKAWASAKI2023山形交響楽団

フェスタサマーミューザで楽しみなことの1つにいわゆる「地方オケ」の来演が挙げられるだろう。過去にはオーケストラ・アンサンブル金沢や京都市交響楽団、大阪フィルなどがサマーミューザのためにやって来てくれたが、今年は山形交響楽団が初登場。この10年来の首席客演指揮者である鈴木秀美が指揮を執り、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲でのソリストには鈴木も絶賛する石上真由子が登場。ミューザの素晴らしい音響のもとで山響がどんな演奏を展開させるのか期待は膨らむ。

7/30@ミューザ川崎シンフォニーホール
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/calendar/detail.php?id=3387