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注目の公演・イベント|2022年8月

♩8/1~9/11 音楽劇「スラムドッグ$ミリオネア」

2009年アカデミー賞8部門を受賞した同名映画の原作『Q&A』(ヴィカス・スワラップ)を世界で初めて舞台化。台本と演出は瀬戸山美咲、音楽はKamoto Kohei、Sean Oshima、XLII、Carlos K.、田中マッシュ、鈴木エレカらが担当する。果たしてどんな作品が生まれるのか、目が離せない。

8/1~21@シアタークリエ、8/31@日本特殊陶業市民会館ビレッジホール、9/3@長岡市立劇場、9/9~11@サンケイホールブリーゼ
https://www.tohostage.com/slumdog/

 

 

 

♩8/4,5 Ensemble Toneseek Vol.1 第一回演奏会~夏の五重奏~

2022年に設立された現代音楽アンサンブル Ensemble Toneseek のデビュー公演。プログラムはソロ5作品、五重奏2作品からなり、最も古い作品で1979年のものとなっており、比較的新しい作品で構成されている。エンノ・ポッペ作品は日本初演。才気あふれる若手演奏家の船出をしかと見届けたい。

8/4,5 ※両日同プログラム@トーキョーコンサーツ・ラボ
https://ensembletoneseek720010849.wordpress.com/2022/05/26/firstconcert/

 

 

 

 

♩8/5 木村善明バスバリトン・リサイタル ~歌物語への誘い I ~ 

独・ビーレフェルト歌劇場専属歌手ソリストとして活動中の木村善明、オペラだけでなくリートの歌い手としての顔もある。「歌物語への誘い I」というタイトルのリサイタル、朗読を交え、シューベルトとレーヴェのバラードを歌う。演奏機会の少ない長大なバラード「人質」など、どのように聴かせてくれるだろう。

8/5@トッパンホール
https://y-m-a.com/661/
 

 

 

♩8/5〜7 箱根おんがくの森2022

今夏発足の「箱根おんがくの森」は、古楽、現代音楽、邦楽などジャンル横断でのコンサート、パフォーマンスを通し自然や芸術が古来より持っている魅力を新しいかたちで発信する音楽祭、とのこと。作り手と受け手、音楽と音楽でないもの、日常と非日常、人間と自然の境界があいまいになる体験を目指す。箏とバロックオーケストラのコラボレーションでバッハの『アート・オブ・フーガ&八橋検校』、音楽、演劇、舞踏の混淆『兵士の物語』、はたまた古民家などでのパフォーマンス:アーティスト・コレクティブ「あちらこちら」など、面白そう。アートディレクターは布施砂丘彦。

8/5~7@箱根湖尻アートビレッジ、NARAYA CAFÉほか
https://www.hakoneongakunomori.com/

♩8/6 ゼフィルス・ピアノ五重奏団第3回定期演奏会

結成5年目を迎えるピアノ五重奏団の定期演奏会第3回。メンバーは尾池亜美(ヴァイオリン)山田麻実(ヴァイオリン)湯本亜美(ヴィオラ)森山涼介(チェロ)兼重稔宏(ピアノ)と実力派揃い。今回のテーマは「19世紀から20世紀初頭のフランス語圏」で、ダリウス・ミヨー:バレエ音楽《世界の創造》、フランク・マルタン:ピアノ五重奏曲、セザール・フランク:ピアノ五重奏曲というプログラミング。個性豊かな音楽シーンを展開してくれよう。

8/6@トッパンホール
https://www.toppanhall.com/concert/detail/202208061400.html

 

 

8/10~11 ディミトリス・パパイオアヌー「TRANSVERSE ORIENTATION」

アテネ・オリンピックの開閉会式の演出を手掛け、近年ではピナ・バウシュ亡き後のヴッパタール舞踊団からの初のゲスト振付家に指名されるなど世界中で注目を集め続けているディミトリス・パパイオアヌーの、3年ぶりの来日公演。今回の作品『TRANSVERSE ORIENTATION』(2021年6月初演)でも、2022年英国ローレンス・オリヴィエ賞最優秀新作ダンス作品にノミネートされた。ヴッパタール舞踊団の元ダンサーたちによる身体表現とギリシア神話とがセノグラフィックに交錯するだろう。

8/10~11@ロームシアター京都サウスホール
https://rohmtheatrekyoto.jp/lp/transverse_saitama_kyoto/

♩8/11 トリオ・リズル vol.2

トッパンホールが生んだ毛利文香(ヴァイオリン)田原綾子(ヴィオラ)笹沼 樹(チェロ)のフレッシュ・トリオの第2回コンサート。ベートーヴェン:弦楽三重奏のためのセレナード 、ペンデレツキ:弦楽三重奏曲、フランセ:弦楽三重奏曲、ドホナーニ:弦楽三重奏曲 《セレナード》と多彩なプログラム。活躍著しい3人がそれぞれの曲趣を彩り豊かに表出してくれることだろう。

8/11@トッパンホール
https://www.toppanhall.com/concert/detail/202208111700.html

 

 

 

♩8/11  SUMMER CONCERT in KARUIZAWA

気鋭の若手が揃う“情熱の異色トリオ”、黒岩航紀(ピアノ)、伊藤万桜(ヴァイオリン)、陬波花梨(サクソフォン)の軽井沢大賀ホールデビュー公演。アルバムに収録のピーターソン:ヴァイオリン、アルト・サクソフォンとピアノのための三重奏曲第2番、ドフォンテーヌ:夢の色彩の2曲のほか、ショパン:バラード第4番 、ドュメルスマン:ファンタジー、ヴィエニャフスキ:「ファウスト」の主題による華麗なる幻想曲とバラエティに富んだプログラム。
まさに異色のアンサンブルを楽しめよう。

8/11@軽井沢大賀ホール
https://www.ohgahall.or.jp/concert/details.php?cid=6014&year=2022&mon=8&v=0

 

 

♩8/12 第50回サントリー音楽賞受賞記念コンサート 高関健(指揮)

徹底的な読譜による精緻な音楽構築に国際的な評価を得ている高関健の、サントリー音楽賞受賞記念コンサートが開かれる。曲目はノーノ『進むべき道はない、だが進まねばならない…アンドレ・タルコフスキー』 とマーラーの交響曲第7番という一癖も二癖もある作品が並ぶ。手勢のシティ・フィルによって広がるであろう高関ワールドに今から心拍数が上がる。

8/12@サントリーホール
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20220812_M_3.html

 

 

 

♩8/13 大黒TSUKEMEN THE JAPAN STAGE 2022

バイオリンTAIRIKとKENTAとピアノSUGURUのインスト・ユニットTSUKEMEN。2008のデビュー以来、クラシック、ジャズ、ポピュラー、映画音楽、オリジナル曲に至る幅広い楽曲を縦横無尽に駆け回るユニットに和太鼓の大多和正樹と尺八の黒田鈴尊が加わって、2018年に結成されたのが大黒TSUKEMEN。四季の名曲にオリジナルなど、唯一無二のアンサンブルの沸騰世界を覗きに行ったら何が....?

8/13@浜離宮朝日ホール
https://eplus.jp/sf/word/0000134340

♩8/13 忘れ去られた楽器展

時代に適合できなかった忘れられた楽器たち「リコーダー、ドゥルツィアン、狩猟ホルン…かつては隆盛を誇ったその楽器たちも、今では傍流とみなされている…時代に適応していない楽器は、忘れられる運命なのか?むしろ人々が、その魅力を忘れているだけではないのか?かくして古楽器が現代文明へ問いかける、忘れ去られたその音色を通じて―」というチラシにいたく魅せられてのご紹介。バソン、ランケット、郵便ホルンなんて、聴いてみたくありませんか。ルネサンスの隠れた名曲が並ぶ。

8/13@北とぴあ スカイホール
https://teket.jp/3490/12345

 

♩8/21~28 サントリーホールサマーフェスティバル2022

毎年恒例の現代音楽の祭りがやってきた。今年はザ・プロデューサー・シリーズにクラングフォルム・ウィーン、テーマ作曲家にイザベル・ムンドリーを迎え、世界最先端の作家・作品を世界最先端の演奏者たちによって聴くことができる。今年の夏も暑くなりそうだ。

8/21~28@サントリーホール(ブルーローズ、コンサートホール)
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/feature/summer2022/

 

 

 

♩8/24 アンサンブル天下統一

銀座の午後の「ぶらっとコンサート#173」に登場のアンサンブル天下統一は長原幸太(ヴァイオリン)鈴木康浩(ヴィオラ)中木健二(チェロ)が結成、岡崎市シビックセンターコンサートホール「コロネット」を拠点に活躍する岡崎初のレジデント・アンサンブルだ。今回は「夏の陣其の二」と銘打ってのシューベルト:弦楽三重奏曲 第1番とベートーヴェン:弦楽三重奏曲 変ホ長調。酷暑を吹っ飛ばすパワフルな演奏が楽しめよう。

8/24@王子ホール
https://www.ojihall.jp/concert/lineup/2022/20220824.html

 

 

♩8/25 チョン・ソンジン ピアノ・リサイタル

2009年浜松国際ピアノコンクールに15歳で優勝、2015年ショパンコンクール優勝以降、日本で絶大な人気を誇るチョン・ソンジン。パンデミック後、久しぶりの来日である。
今回はヘンデル、ブラームス、シューマンという古典とロマンのプログラム。超絶技巧に加えその繊細な表現力を堪能させてくれることだろう。28歳の成熟を見届けたい。

8/25@東京オペラシティ コンサートホール
https://www.japanarts.co.jp/concert/p968/

 

 

♩8/31 藤木大地リサイタル
Encounter-tenor 2022 ~カウンターテナーとの出逢い~

カウンターテナーの藤木大地が、「 Encounter – tenor 2022 ~カウンターテナーとの出逢い~ 」と題して行うリサイタル。幅広いレパートリーで多くの聴衆を魅了し、デビューから現在まで絶えず第一線で活躍する藤木大地が歩んだ軌跡を音楽と共に巡る。2012年のコンクールでの挫折と優勝。その後の10年間の歌手生活。委嘱作品の初演も含む多彩なプログラムが予定されている。彼の目指す今後の音楽活動の方向性を教えてくれることだろう。

8/31@浜離宮朝日ホール
https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/event/2022/08/event2113.html