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撮っておきの音楽家たち|バンジャマン・アラール|林喜代種

バンジャマン・アラール(チェンバロ & オルガン奏者*)
Benjamin Alard, harpsichordist & organist

2022年5月11日 浜離宮朝日ホール
2018年12月8日 武蔵野市民文化会館小ホール*
Photos & Text by 林喜代種(Kiyotane Hayashi)

フランスの若きチェンバリスト&オルガニストのバンジャマン・アラールが4年振りのソロ・リサイタルを行なった。プログラムはオールJ.S.バッハ。フランス組曲、フランス風序曲、イタリア協奏曲を中心にシンフォニア第5番、トッカータト長調、原曲がヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲の協奏曲ハ長調を演奏する。

プログラミングを考えるときの目標としては継続することで、ソロもアンサンブルもバランス良く取り入れたいと思っているという。バッハは天賦の才に恵まれていた。どんな優れた才能を持つ人であれ必ず誰かの影響を受けそこに独自の様式を創り上げていく。その過程を聴衆のみんなと疑似体験出来ればと考えていると語っている。

バンジャマン・アラールは1985年、フランスのノルマンディ地方のディエップに生まれる。7歳でピアノに触れる。
ルーアン地方音楽院でルイ・ティリーとフランソワ・メニシエにオルガンを師事。パリではエリザベート・ジョワイエにチェンバロを学び、イェルク・ベッティヒャー、ジャン=クロード・ツェンダー、アンドレア・マルコンに師事する。

2004年に古楽の最高峰として知られるブルージュ国際古楽コンクール第1位および聴衆賞を受賞。チェンバロ、オルガン奏者としてリサイタルや有名音楽祭に多く出演し、1972年に創設されたシギスヴァルト・クイケン率いる「ラ・プティット・バンド」の通奏低音奏者として活躍。2005年よりパリのサン=ルイ=アン=リル教会の正オルガニストを務め、毎シ-ズンコンサートを行なっている。2017年には日本公演ツアーにもメンバーとして参加している。2018年にもチェンバロ、オルガンのソロ・リサイタルを行なっている。また2021年11月から12月にかけてベルリン・フィルの首席フルート奏者のエマニュエル・パユと日本国内ツアーで大きな反響を呼んだ。現在J.S.バッハの鍵盤作品の録音に取り組んでおり、これまでに第6集(CD3枚組)までがハルモニア・ムンディよりリリースされている。第6集「平均律クラヴィーア曲集第1巻(CD3枚組)」が最新盤である。

舞台の袖で開場前に会い撮影を頼んだら気さくに応じてくれた。親しみを抱かせる音楽家であり、それが演奏にも感じられた。

(2022/6/15)

以上、2022年5月11日 浜離宮朝日ホール

2018年12月8日 武蔵野市民文化会館小ホール*