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撮っておきの音楽家たち|葵トリオ |林喜代種

葵トリオ(ピアノ・トリオ)
Aoi Trio, Piano Trio

2022年3月16日 紀尾井ホール
Photos & Text by 林喜代種(Kiyotane Hayashi)

紀尾井レジデント・シリーズ第1回目は、小川響子Vn+伊東裕Vc+秋元孝介Pfの3人によるピアノ・トリオ=葵トリオ。
これは紀尾井ホールとスーパーアーティストがクリエイティヴィティを展開すると銘打って、若手からベテランまでの音楽家とホールが3年にわたり腰を据えてタッグを組み、そのアーティストならではのヴィジョンと紀尾井ホールのアク―スティックやイメージからのインスピレーションを融合して、このホールならではの「創造の場」を展開させようとする新シリーズである。
演奏家は3年間同じテーマを取り上げる。初回に選ばれた葵トリオのテーマはロベルト・シューマン。今回のプログラムは3曲。
  リーム:見知らぬ土地の情景Ⅲ
  シューマン:ピアノ三重奏曲第1番
  シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番

葵トリオは2018年第67回ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ三重奏部門で日本人団体として初めての優勝を果たし注目を集めている。東京藝術大学、サントリーホール室内楽アカデミーで出会い2016年に結成。「葵AOI」は3人の名字の頭文字をとり、花言葉の「大望・豊かな実り」に共感して名付けたという。サントリーホールでは2021年から7年間のプロジェクトも進行している。
第28回青山音楽賞バロックザール賞、第29回新日鉄住金音楽賞フレッシュアーティスト賞(2019年4月より日本製鉄音楽賞に改称)。第22回ホテルオークラ音楽賞受賞。2021年度第34回ミュージック・ペンクラブ音楽賞をクラシック関係の室内楽・合唱部門で受賞。室内楽の最先端を走るピアノトリオである。

3人はそれぞれソリストとしても活動している。ヴァイオリンの小川響子は2012年の東京音楽コンクールで弦楽器部門第1位となっており、この5月25日東京文化会館小ホールでピアノの秋元孝介とリサイタルを行なう。現在ベルリンフィル・カラヤンアカデミーを修了して、ミュンヘン音楽演劇大学に在籍。

(2022/5/15)