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注目の公演・イベント|2022年5月

♩5/2~5 宮城聰『ギルガメシュ叙事詩』(ふじのくに⇄せかい演劇祭)

フランス国立ケ・ブランリー美術館で今年3月に初演された、演出家・宮城聰と静岡県舞台芸術センター(SPAC)による新作。人形劇師・沢則行とのコラボレーションのもと、古代メソポタミアの『ギルガメシュ叙事詩』を独自の発想で描き出す。

5/2~5@駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場
https://festival-shizuoka.jp/program/the-epic-of-gilgamesh/

 

 

 

 

♩5/4~6 敷地理「Hyper Ambient Club」

何かを能動的に背景へ引き込むものをambientと言う。それが行き着く先にある身体が過敏になった状態を“hyper ambient”と名付ける。本公演はその過剰な細やかさを持つ空間の中に他者をどのように招き入れ、一時的な関係性を築くことができるかを実験するパフォーマンスだという。興味津々だ。

5/4~6@ロームシアター京都 ノースホール
https://rohmtheatrekyoto.jp/event/63055/

 

 

 

 

♩5/6~8 ブレッド・ベイリー『星座へ』(ふじのくに⇄せかい演劇祭)

南アフリカ共和国の劇作家/演出家/デザイナー/インスタレーション・アーティストのブレッド・ベイリーが2020年にケープタウンで初演した「回遊型演劇」の日本初演。日本版では演出家・劇作家の大岡淳がキュレーションを担う。多彩なジャンルのアーティストたちが描く「星座」を見に出向きたい。

5/6~8@日本平の森
https://festival-shizuoka.jp/program/constellations/

♩5/11 バンジャマン・アラール チェンバロ・リサイタル

1985年フランスのノルマンディー地方生まれの古楽の名手。2004年ブルージュ国際古楽コンクールで優勝、シギスヴァルト・クイケン創設のラ・プティット・バンドの通奏低音奏者としても活躍する。音楽は自分が存在する意味を与えてくれるもの、と語る彼。オール・バッハのプログラムで真価・進化を問う。2月の振替公演となる。

5/11@浜離宮朝日ホール
https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/event/2022/05/event2108.html

 

 

 

♩5/11 ミニマリズムとその周辺〜日本とアメリカ

アメリカン・ミニマリズムの代表的な作曲家3人と日本の2人の作品を集めたコンサート。 近年日本移住で若者層からも注目のT・ライリー、今回の『Taboo Danzas』日本初演は必聴必見もの。グラス、 T・ジョンソンほか近藤譲、鈴木治行(世界初演)と、期待大だ。岩瀬龍太、山田岳、川村恵里佳、鈴木治行(語り)と演奏陣もばっちり。

5/11@杉並公会堂小ホール
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001011.000013972.html

 

 

 

♩5/13、14 すみだクラシックへの扉 #07

サン=サーンス、ファリャ、ラヴェルというフランス・スペインの音楽の中に新実徳英の和楽器とオルガンとオーケストラのための『風神・雷神』が入り込むという奇っ怪な演奏会がここに実現。指揮は井上道義である。昼から一筋縄では行かない音楽会に迷いこむのもまた一興であろう。

5@13,14 すみだトリフォニーホール
https://www.njp.or.jp/concerts/22904

 

 

 

 

♩5/17 B→C バッハからコンテンポラリーへ242 森野美咲(ソプラノ)

ブラームス国際コンクール優勝、ヨーロッパを中心に活躍する期待のソプラノ。この日のリサイタルは「リセット〜死と再生」をテーマに設定。バッハのカンタータ第51番より、シュテルツェル(J.S.バッハ編曲)の《御身がともにあるならば》から、20世紀後半のクラム《アパリション》、リームの《赤きもの》よりと並び、ヘイグの《マクトゥブ》から〈リセット〉といった異色の曲も。さらに森田花央里による新作の世界初演も含まれる。刺激的なプログラムをどのようにさばいてくれるだろうか。

5/17@東京オペラシティ リサイタルホール
https://www.operacity.jp/concert/calendar/detail.php?id=15032

 

 

♩5/18 イレブン・クラシックスVol.5 大萩康司(ギター)&江戸聖一郎(フルート)

平日午前、気軽にクラシックを、とのイレブン・クラシックスVol.5に登場は大萩康司&江戸聖一郎。ビゼー、カステレードに吉松隆「デジタルバード組曲 作品 15」が。音楽ジャーナリスト林田直樹のナビでギターとフルートのデュオをゆったり楽しみたい。

5/18@彩の国さいたま芸術劇場
https://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/92894/

 

 

 

♩5/19~22 新国立劇場 グルック 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ

新国立劇場オペラ部門の大野和士芸術監督のラインアップの大きな柱にバロック・オペラがある。2020年に上演中止となったヘンデル《ジュリオ・チェーザレ》に代わり、グルック《オルフェオとエウリディーチェ》がそのトップバッターとして登場する。勅使川原三郎演出、鈴木優人指揮での上演。ヴァルダ・ウィルソン、ローレンス・ザッゾ、三宅理恵と粒ぞろいのキャストも楽しみだが、勅使川原の振付によるダンスが舞台をどのように引き締めてくれるかも興味を惹かれる。
5/19~22@新国立劇場
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/orfeo-ed-euridice/

 

 

♩5/21 《ラ・ペッレグリーナ》のインテルメディオ

意欲的なプログラムと確かな演奏で知られる、福島康晴率いるエクス・ノーヴォが次に手掛けるのは、オペラ黎明期前を語る際に必ず言及される、メディチ家結婚祝典のためのインテルメディオ(幕間劇)。6つのインテルメディオのうち、第1, 4, 5, 6が演奏される予定。音源は出ているものの、実演は極めて稀である。この機会をどうぞお見逃しなく。

5/21@ミレニアムホール
https://www.musicachiara.com/blank-3

 

 

 

♩5/21、22 東京交響楽団定期演奏会

ジョナサン・ノットがまた挑戦を仕掛けてきた。R・シュトラウスのドン・ファンで自由を謳歌し、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲で辛辣な道化を演じ、最後にはウォルトンの宗教オラトリオ大作『ベルシャザールの饗宴』で我々に人間と神、運命とは何かを問いかける。受動的な鑑賞ではなく、全身全霊を込めて自らを問いかける音楽体験が求められるだろう。期待大。

5/21@サントリーホール(第699回定期演奏会)
https://tokyosymphony.jp/pc/concerts/detail?p_id=JSM02o444ps%3D&month=05
5/22@ミューザ川崎シンフォニーホール(川崎定期演奏会第86回)
https://tokyosymphony.jp/pc/concerts/detail?p_id=yqHDuInWpTc%3D&month=05

 

 

♩5/24 〈コンポージアム2022〉ブライアン・ファーニホウの音楽

東京オペラシティの同時代音楽企画〈コンポージアム〉の、今年のテーマ作曲家はブライアン・ファーニホウ。「新しい複雑性」の旗手として知られ、その譜面を忠実に再現できる人間は限られているなか、オール・ファーニホウ・プログラムを聴けるとはなんと稀有なことだろう。演奏はアンサンブル・モデルン。またとない機会にぜひ足を運びたい。

5/24@東京オペラシティ コンサートホール
https://www.operacity.jp/concert/calendar/detail.php?id=15017

 

 

 

♩5/27 中野翔太pf &松永貴志pf &田中拓也 sax

NYで身につけたシャープなピアニズムを誇る中野翔太、ジャズ他、多領域で活動目覚ましい松永貴志、ソロからアンサンブルまで大活躍の田中拓也によるサロン・コンサートvol.7。ジャズを接点にトリオを結成してのデビュー・コンサート。ドビュッシー、坂本龍一、M.ジャクソン、ヒューマン・ネイチャー、S.ワンダー、ガーシュウィン、と魅力満載。大いに弾んで盛り上がろう!

5/27@ Hakuju Hall
https://hakujuhall.jp/concerts/detail/3167

 

 

 

♩5/27 森谷真理(ソプラノ)×大西宇宙(バリトン) Viva Verdi! II 中期

日本のオペラ界で活躍が目立つ二人、ソプラノの森谷真理とバリトンの大西宇宙がヴェルディ中期のオペラ・アリア、重唱を歌う。特に《シモン・ボッカネグラ》、《椿姫》、《トロヴァトーレ》、《リゴレット》と並んだ重唱は、それぞれのオペラの進行で中核となる部分でもあり、今充実している二人の対決は聴き応え十分だろう。

5/27@トッパンホール
https://www.toppanhall.com/concert/detail/202205271900.html

 

 

 

♩5/27、28 日本フィルハーモニー交響楽団第740回東京定期演奏会<春季>

クラシック音楽から現代音楽まで、幅広いレパートリーを武器として音楽界に新風を巻き起こしているカーチュン・ウォン指揮による、伊福部昭『ピアノと管絃楽のためのリトミカ・オスティナータ』とマーラー交響曲第4番という異色のプログラムが組まれた。リトミカのピアノはこれまた新星・務川慧悟。今を生きる音楽が舞台上に現れるのをしかと見届けたい。

5/27,28@サントリーホール
https://japanphil.or.jp/concert/24686

 

 

 

♩5/28 サルティムジカーリ第2回公演 山田耕筰物語
~名曲と知られざる歌曲で贈る、耕筰の愛と涙の軌跡~

昨年11月のグループ立ち上げ公演、音楽劇・怪談『牡丹灯籠』で高く評価されたバロック・グループ、サルティムジカーリの第2回公演。前回は前半のみであった耕筰の歌曲を集めたプログラムとなっている。だが、どのような仕掛けがあるかは当日のお楽しみ。

5/28@サントリーホールブルーローズ
https://www.musicachiara.com/and-more

 

 

 

♩5/29 ミュージック・フロム・ジャパン2022年音楽祭・東京

ニューヨークを起点として日本の音楽を米国・世界へ紹介するミュージック・フロム・ジャパン、47周年の今年は戦後日本現代音楽の始点的存在である作曲家・教育者の池内友次郎とその門下生を取り上げる。後半のフォーラムでは3人の若手作曲家と3人の音楽学の重鎮によるフォーラムが開催される。

5/29@トーキョーコンサーツ・ラボ
https://tocon-lab.com/event/20220529

 

 

 

♩5/30、31 東京都交響楽団定期演奏会

アンドリュー・リットン指揮による都響の5月はオール・アメリカ・プログラム。シンディ・マクティーの吹奏楽曲『タイムピース』に始まり、ヴァイオリンが主役格のバーンスタイン『セレナード』、そしてコープランドの交響曲第3番である。20世紀アメリカ文化の明るさが弾けるような演奏会を期待したい。

5/30@東京文化会館(第951回定期演奏会Aシリーズ)
https://www.tmso.or.jp/j/concert/detail/detail.php?id=3566
5/31回@サントリーホール(第952回定期演奏会Bシリーズ)
https://www.tmso.or.jp/j/concert/detail/detail.php?id=3567