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撮っておきの音楽家たち|吉村妃鞠|林喜代種

吉村妃鞠(ヴァイオリニスト)
Himari Yoshimura, Violinist

2022年3月21日 武蔵野市民文化会館小ホール
Photos & Text by 林喜代種(Kiyotane Hayashi)

吉村妃鞠は2011年生まれ。現在慶應義塾幼稚舎4年生で10歳。
2021年9月ポーランド(ルブリン)で3年に1度開催される、第15回「リピンスキ・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール2021」にて史上最年少で特賞グランプリ(第1位を上回る)を受賞。第4回服部真二音楽賞受賞。第12回アルテュール・グリュミオ―国際ヴァイオリンコンクール第1位及び特別グランプリ(ベルギー)等、国内外42のコンクール全てで第1位を受賞。「並はずれた才能と信じられないほどの高い技術はもちろん、彼女は様々な音色を表情豊かに演奏し、聴衆全てに感動を与えた」と師事した世界的指導者のザハ―ル・ブロンは評している。日本では原田幸一郎、小栗まち絵に師事する。ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学の国際サマーアカデミーAward Winner、モーツァルテウム大ホールにおけるザルツブルク音楽祭2019コンサートに最年少で出演。そのほか、ロシア、スイス、オーストリア、イタリア、ベルギー、ウクライナ、のコンサートに出演。指揮者ではウラディーミル・スピヴァコフ、ニコライ・ジャジューラ、イヴァン・ストルボフ、小林研一郎、広上淳一、大友直人、原田慶太楼、オーケストラではモスクワ・フィル、ロシア・ナショナルフィル、キエフ国立フィル、新日本フィル、東京交響楽団、東京フィル、神奈川フィル、群響などと共演している。

今回共演のヴァイオリニスト吉田恭子は全国の小中学生にクラシック音楽の世界へ道案内する巡回教育プログラム「ふれあいコンサート」シリーズを2003年にスタートさせ、これまでに540公演を開催。15万人以上が参加。ピアノの河野紘子は話題となった「のだめカンタービレ」の主人公(上野樹里)の手・音の吹き替え、現場での指導を行なった。

プログラムの中で妃鞠のソロ、J.S.バッハ無伴奏パルティータ、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲第1楽章は全て暗譜であった。ピアノや相手のヴァイオリンの音を良く聴き、顔を見て音楽に集中していて、安心して楽しめた。

(2022/4/15)