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注目の公演・イベント|2022年1月

♩1/5 アンサンブル・コンテンポラリーα『歪み、隔たり、ベートーヴェン』

ベートーヴェンメモリアルイヤーの2020年から新型コロナによって2度の延期を経た本公演、その2年間で必ずや作曲家、演奏家の中に生まれたであろう「ナニモノか」を見極めたい。コロナ禍の中でベートーヴェンと現代音楽はどう響き合うのであろうか、必聴である。

1/5@東京オペラシティ・リサイタルホール
https://www.contemporary-alpha.com/single-post/20220105

 

 

 

♩1/8 東京芸術劇場コンサートオペラVol.8 ビゼー 劇音楽「アルルの女」(朗読付・日本語上演)/プーランク 歌劇「人間の声」(字幕付・原語上演)(以上演奏会形式)

ビゼーの「アルルの女」を本来の劇音楽として全曲上演する。朗読が日本語なのでわかりやすいと期待できる。組曲で聴く場合とは異なる世界を味わえることだろう。プーランクの「人間の声」はソプラノ一人によるモノオペラ。森谷真理がどのような歌唱を聴かせてくれるか、彼女の挑戦を楽しみにしたい。

1/8@東京芸術劇場
https://www.geigeki.jp/performance/concert237/

 

 

♩1/8 二兎社公演45『鷗外の怪談』

二兎社主宰の永井愛が、公的地位で有名な森鷗外の姿を家庭生活の視点から描き、2014年に数多くの賞を受賞した『鷗外の怪談』が出演者を一新して再演される。「一緒にいればいるほど / どういう人だか / わからなくなる」という意味ありげなチラシの言葉を懐に入れて参りたい。

1/8@ 兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール

https://www1.gcenter-hyogo.jp/contents_parts/ConcertDetail.aspx?kid=5012412334&sid=0000000001

 

 

♩1/8 ラ・ルーチェ弦楽八重奏団Vol.7

若手弦楽器奏者たちの挑戦も今回で7回を迎える。その間、メンバーそれぞれに自分の道を歩みつつ活躍の場を広げている。そんな彼ら8人が年に一度会しての若さ弾けるワクワク演奏会。Vn:大江 馨、城戸かれん、小林壱成、毛利文香、va: 有田朋央、田原綾子、vc:伊東裕、笹沼樹で贈るショスタコーヴィチ、チャイコフスキー、エネスコ。思いっ切りぶっとぶであろうアンコールも楽しみ?

1/8@東京文化会館小ホール
https://www.amati-tokyo.com/performance/2108172057.php

 

 

 

♩1/11 読売日本交響楽団 第649回名曲シリーズ

読響の「名曲シリーズ」に、2019年からライン・ドイツ・オペラの第一指揮者を務めるフランス人指揮者・マリー・ジャコーが登場。プログラムは、フランス革命期の作曲家・メユール、19世紀前半のフランス・オペラ界における重鎮作曲家の一人・ボワエルデューの作品が組み込まれており、大変興味をそそられるものとなっている。若い才能を会場で確かめたい。
【当初予定の指揮:マリー・ジャコとハープ:グザヴィエ・ドゥ・メストレ渡航不可に、代わりに指揮:ガエタノ・デスピノーサ、ハープ:吉野直子となり、曲目も変更 https://yomikyo.or.jp/2021/12/1-24.php
1/11@サントリーホール
https://yomikyo.or.jp/concert/2020/12/649.php

♩1/14 大井浩明《フォーレ後期全ピアノ曲》

それ自体批評的・解題的な視座を持った演奏会で知られる大井による、「フォーレ後期」という蠱惑的な区分への誘い。なにごとも「全」曲一気に弾くからこそ見えるものがあるだろう。

1/14@松濤サロン
https://ooipiano.exblog.jp/32287554/

 

 

 

 

♩1/16 NHK交響楽団 第1948回 定期公演 池袋Aプログラム

先日のショパン国際ピアノコンクールで第2位を受賞し、話題沸騰中の反田恭平がソリストとして登場。パデレフスキ「ポーランド幻想曲」を披露する。指揮者は原田慶太楼。管弦楽版のショパン作品と、メインのストラヴィンスキー「火の鳥」とが合わさって、豪華絢爛なひと時を過ごせそうだ。

1/16@東京芸術劇場 コンサートホール
https://www.nhkso.or.jp/concert/20220116.html

 

 

 

♩1/18 上野通明 チェロ・リサイタル

先般ジューネーブ国際音楽コンクール優勝の上野通明が高崎芸術劇場「大友直人Presents T-Shotシリーズ vol.6」に登場。パラグアイに生まれ、幼少期をスペインで過ごした大型新人。多くの国際コンクールで入賞、優勝を飾る。バッハ、ヒンデミット、ベートーヴェンにドビュッシー、プーランクを揃えた。その描き分けに実力の程が見えよう。須関裕子pfで。(完売)

1/18@ 高崎芸術劇場
http://takasaki-foundation.or.jp/theatre/concert_detail.php?key=555

 

 

 

♩1/19 ニューイヤーコンサート ブランデンブルク協奏曲 全曲演奏会

コンチェルト・ケルンのコンサートミストレス平崎真弓をリーダーに日本の古楽を引っ張る奏者たちが集結した演奏会。ブランデンブルク協奏曲を全曲まとめて聴く機会は実はそう多くはなく、貴重な一夜となろう。

1/19@サントリーホール
https://www.musicachiara.com/id

 

 

 

 

♩1/22 ピアノ・エトワール・シリーズ Vol.42 ジャン・チャクムル ピアノ・リサイタル

2018年浜松国際ピアノコンクールの覇者として注目を集めた、トルコ出身のピアニスト、ジャン・チャクムルが「ピアノ・エトワール・シリーズ」に登場。今回のプログラムはシューベルト作品が軸になっており、そこにシェーンベルクとブラームスの作品が添えられている。ウィーンのピアノ曲の系譜がわかるプログラムということにもなろう。彼がこのプログラムにどのように取り組むか、期待が高まる。

1/22@彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール
http://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/91475/

 

♩1/22アンサンブル神戸第22回特別演奏会

アンサンブル神戸は阪神大震災をきっかけに立ち上がった室内オーケストラ。犠牲者を追悼するべく、2001年より毎年震災の発生した1月17日に合わせて特別演奏会を行なっている。震災から27年目を迎える本公演では、デュルフレ、三枝成彰の2つのレクイエムに続き、辻井伸行に委嘱された新作のピアノ協奏曲を辻井自らが世界初演。同楽団を主宰する注目の若手指揮者、矢野正浩がタクトを握る。震災を語り継ぐ鎮魂の調べがどのように鳴り響くのか、この機会に耳を傾けたい。

1/22@神戸新聞松方ホール
http://ensemblekobe.com/concerts/index.html

 

 

♩1/22、23 歌劇『竹取物語』

<びわ湖ホール オペラへの招待>に登場は『竹取物語』。びわ湖ホール芸術監督沼尻竜典が日本最古の物語を原作に台本を執筆、作曲もしたオペラ。親しみやすい音楽で綴られ、2015年8月初演時も人気を博した。今回はその演出を下敷きにびわ湖ホール声楽アンサンブルがキャストを務めるセミ・ステージ形式。新春を寿ぐにふさわしい響宴となろう。

1/22,23@びわ湖ホール
https://www.biwako-hall.or.jp/performance/taketori2021

 

 

 

♩1/23 全国共同制作オペラ『禅 ZEN』

禅思想家鈴木大拙と西田哲学で知られる西田幾太郎生誕150周年記念として、「ZEN」の心を描き出そうという世界初演の意欲作。鈴木大拙とアメリカ人の妻の愛と死を中心に禅の宗教的境地を表現したい、とは作曲家渡辺俊幸の弁。台本:松田章一、演出:三浦安浩でヘンリク・シェーファー指揮のオーケストラ・アンサンブル金沢。歌手陣は中鉢聡、今井俊輔、コロンえりか等が並ぶ。難解でなくエンタメ路線に、とのことだが、さてどうなるか。高崎でも公演あり。

1/23@石川県・金沢歌劇座
https://www.kanazawa-arts.or.jp/zen/
2/6@高崎芸術劇場
http://takasaki-foundation.or.jp/theatre/concert_detail.php?key=566

 

♩1/26 池辺晋一郎大全集プロジェクト 邦楽器による現代作品

言わずと知れた現代日本音楽の大家、池辺晋一郎の邦楽器作品による個展である。現代邦楽が勃興した70年代に始まり、1990年の作品まで、約20年に渡る池辺の尽きることがない創作力を知るまたとない機会となろう。

1/26@トーキョーコンサーツ・ラボ
https://toconlab20220126.peatix.com/view

 

 

 

 

♩1/27 ダン・タイ・ソン  ピアノ・リサイタル

昨今ショパン国際コンクール2位の邦人ピアニストが話題だが、ヴェトナムのハノイ生まれ、モスクワ音楽院に学んだダン・タイ・ソンは1980年、数々の特別賞とともに同コンクールに優勝、アジア出身の初の快挙として大きな注目を集めた。その透明な抒情を今、改めて味わいつつ、ショパンのなんたるかを静かに想ってみてはいかが?バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンに後半はオール・ショパン。

1/27@紀尾井ホール
https://www.hirasaoffice06.com/concert.html

 

 

♩1/29 オーケストラ・アンサンブル金沢第450回定期公演

バロック・ヴァイオリンの名手として知られ、指揮者としての活動も目覚ましいエンリコ・オノフリがタクトを務める。バロックから古典派まで、「対位法」に焦点を当てた様式美を追求するコンセプトが実に興味深い。また、バッハと同時代のイタリアで活躍したレオナルド・レオによる《4つのヴァイオリンのための協奏曲》も聴き逃せない。
【政府が実施する防疫措置(外国人の新規入国制限)によりエンリコ・オノフリ来日不可能。指揮者を鈴木秀美とし、曲目も変更】

1/29@石川県立音楽堂
https://www.oek.jp/event/3884-2