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撮っておきの音楽家たち|アントニオ・メネセス|林喜代種

アントニオ・メネセス(チェリスト)
Antonio Meneses, Cellist

2019年11月28日 紀尾井ホール
2019/11/28 Kioi Hall
Photos & Text by 林喜代種 (Kiyotane Hayashi)

1957年南米のブラジルに生まれた、チェロの巨匠アントニオ・メネセスはリサイタルとは別プログラムで日本のチェロの名手7人と演奏会を行なった。アントニオ・メネセスは1982年チャイコフスキー国際コンクールで優勝。ヨーロッパ、北南米、アジアの主要都市で世界有数のオーケストラや指揮者と共演してきた。特にベルリン・フィル、コンセルトヘボウ管、ロンドン響、ニューヨーク・フィル。そしてカラヤン、アバド、ヤンソンス、プレヴィン等と共演。また室内楽にも熱心に取り組み、ピアニストのマリア・ジョアン・ピリスとはデュオを組んで多く演奏している。日本でも印象的な演奏を行なっている。1998年から2008年までボザール・トリオのメンバーであった。2008年からベルン音楽院で後進の指導を行なっている。
この演奏会では、前半は田村響のピアノでバッハのチェロ・ソナタ、ヴィラ=ロボスのチェロ・ソナタ第2番を、後半は日本のチェロ奏者たち、山崎伸子・向山佳絵子・中木健二・遠藤真理・辻元玲・伊東裕・佐藤晴真のベテランから若手の7名のチェロ・アンサンブルと共演。ヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ第1番のほか第5番はソプラノの秦茂子の歌入りのアンサンブルを楽しんだ。

(2019/12/15)