Pick Up (19/5/15)|ダ・ヴィンチ音楽祭 in 川口vol.1|林喜代種
ダ・ヴィンチ音楽祭 in 川口 vol.1
photos & text by 林喜代種(Kiyotane Hayashi)
2019年8月に新しい音楽祭が埼玉県川口市の川口総合文化センター・リリアに誕生する。「ダ・ヴィンチ音楽祭 in 川口」だ。(8/14~17)
古楽を中心に、中世・ルネサンス~初期バロックを専門とするアントネッロの濱田芳通が芸術監督を務める。
第1回は、本年が没後500年の「レオナルド・ダ・ヴィンチ」をテーマとする。彼がプロデュースして上演したと推測されるオペラ蘇演のほか、ミラノにちなみ、現在ミラノ在住の作曲家杉山洋一が彼をテーマとした書き下ろし新作世界初演が注目である。
レオナルドは晩年、宮廷上演の祝祭劇を統括したとされる。 企画、演出、舞台装置、音楽、衣装デザイン、キャストの選定などなど、その痕跡は断片的だが多くの手稿に残されている。『オルフェオ物語』は3つ目に手掛けた音楽劇で、ルネサンス人文主義詩人アンジェロ・ポリツィアーノの台本によるもの。
即興演奏が主流であった当時を蘇らせるべく、アントネッロによるレオナルドのアイデア満載のステージ復元が楽しみである。
主な演目は以下。
- ポリツィアーノの台本によりレオナルド・ダ・ヴィィンチがプロデューサーとして関わったと推測されるオペラ「オルフェオ物語」アントネッロ版を濱田芳通監修で蘇演
- 日本の古楽界を代表する演奏家によるリレーコンサート
- 朴葵姫がバロック、ルネサンス期のレパートリーを披露。
- レオナルド・ダ・ヴィンチは10年以上ミラノの宮廷に仕えていた。そこにはジョスカン・デ・ プレなど当時の最高級の音楽家が出入りしていた。そのあたりの音楽を杉山洋一の監修により同時代に日本で発達していた邦楽器で演奏する。演奏は情熱大陸などで話題の LEOなど若手精鋭。
- 現代音楽のスペシャリストのイメージが有るソプラノの工藤あかねがギヨーム・ド・マ ショーなどに挑戦。
- 金澤正剛、矢澤孝樹、いのうえとーる 、日本音楽界を代表する語り手達によるトー クイべント
主催:アントネッロ
共催:(公財)川口総合文化センター・リリア
お問い合わせ窓口:アントネッロ anthonello.concert@gmail.com
(2019/5/15)