注目のコンサート|2018年1月

♩1/6 伶楽舎 雅楽コンサートno.33

伶楽舎は芝祐靖が音楽監督として1985年に発足した雅楽演奏団体。今回は「春鶯囀(しゅんのうでん)」という1時間を越える管絃の大曲を全曲演奏、またその中の2曲の舞楽を上演する。「源氏物語」「枕草子」にもその名が記されているいにしえの音楽で新春を寿ぐのもまた一興であろう。
1/6@四谷区民ホール
http://reigakusha.com/home/sponsorship/2787

 

 

 

♩1/7、8、9 ラ・リューの聖母ミサ

2018年にメモリアルイヤー(没後500年)を迎えるラ・リューのミサ曲《アヴェ・マリア》をメインにしたコンサート。よく知られたグレゴリオ聖歌の旋律が各楽章で華麗に繰り広げられていく、親しみやすいミサ曲。九段教会の響きを堪能したい。
1/7@カトリック由比ヶ浜教会
1/8@九段教会
1/9@東京オペラシティ 近江楽堂
http://cappellajp.com/concert/index.html

 

 

♩1/8 アレクサンダー・ガブリリュク ピアノ・リサイタル

ウクライナ生まれ、2005年A.ルービンシュタイン・コンクールで優勝の超絶技巧派ピアニストだが、音楽性も折紙つき。今回は前半にモーツァルトとシューマン、後半に得意とするロシアもの、スクリャービンとラフマニノフ。それぞれの作品の心の内奥に迫りつつ、多彩な音響世界が現出しよう。
1/8@紀尾井ホール
https://www.japanarts.co.jp/concert/concert_detail.php?id=609

 

 

 

♩1/9 福井敬×アントネッロ スペシャル・リサイタル

「アマリッリ麗し」〜福井敬が歌う初期バロック イタリア古典歌曲集CDリリース記念〜として古楽アンサンブル、アントネッロと共に贈るひととき。カッチーニ、サンチェス、モンテヴェルディなど、その典雅な世界に浸りたい。
1/9@ Hakuju Hall 昼夜公演
http://www.fukuikei.net/schedule/detail/?id=124

 

 

 

 

♩1/12、13  NHK交響楽団 1月定期公演

<広上淳一&五嶋龍とバーンスタイン生誕100年を祝う>コンサート。バーンスタインのとショスタコーヴィチの交響曲5番の組み合わせ。盟友ロストロポーヴィチのために書かれた「スラヴァ!」は「栄えあれ!」の意、古「セレナード(プラトンの『饗宴』による)は古代ギリシャと現代を重ねたもの。いずれもバーンスタインの魅力をたっぷり届けてくれるだろう。
1/12,13@ NHKホール
http://www.nhkso.or.jp/concert/concert_detail.php?id=703

 

 

 

♩1/14 イェルク・ヴィトマン 無伴奏クラリネット・リサイタル

クラリネットの名手かつ現代作曲家・指揮者として八面六臂の活躍を見せているイェルク・ヴィトマンの無伴奏クラリネット・リサイタルである。20世紀から21世紀今日までの、自作自演を含む現代音楽を並べた曲目はヴィトマンならではのもの。知・情・意を刺激する比類なきステージとなろう。
1/14@トッパンホール
http://www.toppanhall.com/concert/detail/201801141700.html

 

 

 

♩1/14 第15回 ヘンデル・フェスティバル・ジャパン ヘンデル オラトリオ《テオドーラ》

毎年1月にヘンデルの大作を上演しているヘンデル・フェスティバル・ジャパン、第15回となる今年はオラトリオ《テオドーラ》を取り上げる。ヘンデル64歳の作品、最高傑作のひとつと評価されている。 フェスティバルの実行委員長、三澤寿喜の指揮のもと、阿部早季子、山下牧子、波多野睦美らの常連たちとともに演奏する。この作品の真価を味わせてくれることだろう。
1/14@浜離宮朝日ホール
http://www.handel-f-j.org/concert_top.html

 

 

♩1/16 岡本侑也 チェロ・リサイタル

<B→C 198>は2017年、エリザベート王妃国際音楽コンクール2位受賞した注目の若手チェリスト岡本侑也。現在ミュンヘン音楽大学在学中の期待の大器だ。ペンデレツキ、バッハ、一柳慧、ソッリマ、ユンイサン、フランクと多彩なプログラミングでその並々ならぬ実力を披露する。
1/16@東京オペラシティ リサイタルホール
https://www.operacity.jp/concert/calendar/detail.php?id=8043

 

 

 

♩1/16 アヴォス・ピアノ・カルテット

2007年、ローマのサンタ・チェチーリア国立音楽アカデミー卒業生有志によって結成され、2009年ヴィットリオ・グイ国際室内楽コンクール、トリオ・ディ・トリエステ国際室内楽コンクール最高位を獲得。イタリア期待の若き室内楽グループ、アヴォス・ピアノ・カルテットによるブラームスのピアノ四重奏曲2曲。注目したい。
1/16@ Hakuju Hall
http://www.kojimacm.com/digest/180116/180116.html

 

 

 

♩1/18 東京都交響楽団 第847回 定期演奏会Aシリーズ

2018年、オリヴィエ・メシアン生誕110周年のメモリアルイヤーの冒頭を飾るのはこちらも作曲70周年の『トゥーランガリラ交響曲』である。メシアンの愛弟子ミュライユが彼の追憶にと作曲した『告別の鐘と微笑み』を添えるのも趣深い。現代音楽の1つの開始点(あるいは近代音楽の1つの終止点)と言えるこの大作をどのように聴かせてくれるのか、期待は尽きない。
1/18@東京文化会館
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/detail.php?id=3049&year=2018&month=1

 

 

♩1/18 クァルテット・エクセルシオ+柳瀬省太&宮田大

紀尾井ホールの室内楽シリーズ<クァルテット+(プラス)>の第2弾は、まもなく結成25年目を迎えるクァルテット・エクセルシオ。プログラム前半はシューベルトの弦楽四重奏曲「死と乙女」、後半は活躍著しい柳瀬省太(ヴィオラ)、宮田大(チェロ)が“プラス”、ブラームスの弦楽六重奏曲を演奏する。シューベルトとブラームスのロマンティシズムをどう描きわけるか楽しみだ。
1/18@紀尾井ホール
http://www.kioi-hall.or.jp/20180118k1900.html

 

 

♩1/19 珠玉のベルカント・シリーズ パオロ・ファナーレ(テノール) & 菅英三子(ソプラノ) デュオ

若手テノール、パオロ・ファナーレと、ベテラン・ソプラノ、菅英三子の共演。二人とも軽めの声で、ドニゼッティの《ドン・パスクァーレ》、ヴェルディの《リゴレット》、モーツァルトの《後宮からの逃走》などからアリアと二重唱を歌う。美声のファナーレの成長を聴くのも楽しみだが、一方の菅はベテランの味を聴かせてくれることだろう。
1/19@紀尾井ホール
http://www.tokyopromusica.jp/concert/concert_20180119.html

 

 

♩1/20 ミュージック・クロスロード

<時間・空間・表現・・・重なり合う出会いの交差点>として一柳慧が3世代のコンポーザーをプロデュース、演出家・俳優の白井晃がその空間をスーパーバイズ。チェロ、ピアノ、箏、オーケストラなど、ぞれぞれの出会いが交差するオール・コンチェルトのプログラム。一柳、山本和智、森円花の広げる世界を体感したい。
1/20@神奈川県立音楽堂
http://www.kanagawa-ongakudo.com/detail?id=34929

 

 

 

♩1/23 コンテンポラリー・デュオ 村田厚生&中村和枝 vol.5

コンテンポラリー・デュオは現代音楽のスペシャリストであるトロンボーンの村田厚生とピアノの中村和枝のユニット。第5回の今回は田中吉史、篠原眞の新作委嘱初演と、山本裕之、近藤譲、シュトックハウゼンの現代作品、そして日本ではあまり馴染みのないカジミェシュ・セロツキの1955年の作品である。どのような音楽が聴けるのか予想はできないが大いに期待はできよう。
1/23@杉並公会堂小ホール
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=41858

 

♩1/27 ピアノ・エトワール・シリーズ パヴェル・コレスニコフ

彩の国さいたま芸術劇場の<ピアノ・エトワール・シリーズ>、33人目に登場するのは、2012年カナダのホーネンス国際ピアノ・コンクール優勝、ロシア生まれの新鋭、ピアノの詩人パヴェル・コレスニコフ。日本初リサイタルとなる注目の逸材だ。シューベルト、シューマン、ショパンのプログラムで、その魅力をたっぷりと披露する。
1/27@彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール
http://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/3877

 

 

 

♩1/27,28 藤原歌劇団 マスネ 歌劇《ナヴァラの娘》(日本初演)/レオンカヴァッロ 歌劇《道化師》

藤原歌劇団の公演、マスネの数多いオペラの中で唯一ヴェリズモ的とされる《ナヴァラの娘》と、レオンカヴァッロの《道化師》のダブルビル。どちらも演奏時間1時間程度の二幕ものの作品で、《ナヴァラの娘》は日本初演となる。上演も録音も少ないこのオペラを聴くことができる貴重な機会となるだろう。また、マスカーニの《カヴァレリア・ルスティカーナ》とのおなじみの組み合わせからはなれて《道化師》がどのように響くか興味深い。
1/27,28@東京文化会館
https://www.jof.or.jp/performance/nrml/1801_navapagli.html

 

 

♩1/27、28 Hiroshima Happy New Ear Opera III  細川俊夫作曲オペラ「班女」(新制作)

広島出身の作曲家、細川俊夫を音楽監督に迎え、年に数回のペースで開催されてきた現代音楽公演、「HIROSHIMA HAPPY NEW EAR」(広島の新しい耳)も、開始からついに10年を迎えた。そのうち、オペラシリーズの3回目となる今回は、細川のオペラ「班女」を再び取り上げる。原作は三島由紀夫、ドナルド・キーンが英訳しての英語上演は、2004年のフランス初演以来、世界各地で賞賛されてきた。演出は、今日本のオペラ界でもっとも売れっ子と言える岩田逹宗、指揮は若手注目株の川瀬賢太郎(演奏は広島交響楽団)。ダブルキャストで臨む今回の新制作に、大いに期待したい。
1/27,28@ JMSアステールプラザ中ホール(能舞台)、広島市
http://h-culture.jp/opera/classic/event4/entry-012728.html

 

♩1/29 モルゴーア・クァルテット 結成25周年記念コンサートvol.2

モルゴーア・クァルテットはショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲を演奏するため現代日本に1992年に結成され、今年でそれから四半世紀を迎えた弦楽四重奏団である。ショスタコーヴィチを筆頭に現代作品はもちろん、古典派・ロマン派からプログレッシヴ・ロックの編曲版まで、これまで取り上げてきた作品は古今東西を問わない。今回は林光、池辺晋一郎(委嘱初演)、ショスタコーヴィチ、そして吉松隆、なんとも彼ららしい演目に胸が高鳴る。
1/29@東京文化会館小ホール
http://search.ebravo.jp/detail/197592
http://eplus.jp/sys/T1U14P002244236P0050001

 

 

♩1/31 東京現音計画#9

東京現音計画とは2012年に結成され、その名の通り現代音楽を中心とした演奏会を開いてきた団体。第9回となる今回は「コンポーザーズセレクション」として近藤譲をプログラム監修者とし、彼の作品2つ(委嘱新作含む)とアメリカのジェイムズ・テニー、モートン・フェルドマン、そしてメキシコのカルロス・サンチェス=グティエレスの作品を演奏する。サクソフォン、打楽器、ピアノ、チューバ、ヴァイオリン、そしてエレクトロニクスによる「現代」の音楽に注目したい。
1/31@ミレニアムホール
http://tokyogenonproject.net/?p=611#more-611

 

(2017年12月15日)