撮っておきの音楽家たち|シャルル・デュトワ|林喜代種

シャルル・デュトワ(指揮者)

20161130日 サントリーホール
201612月9日 NHKホール
photos & text by 林喜代種(Kiyotane Hayashi)

N響創立90周年記念としてNHK交響楽団の名誉音楽監督のシャルル・デュトワが登場。演奏会形式で、ビゼー作曲のオペラ『カルメン』を上演し、会場を熱く盛り上げた。オペラ舞台上演を凌ぐ演奏で、音楽をじっくり聴かせる演奏会形式を堪能する。歌手陣の最小限の演技も好感をもって迎えられた。
デュトワはこれまでも演奏会形式でいろいろなオペラを指揮している。N響とは昨シーズンはR.シュトラウスの『サロメ』で聴衆にこの上ない演奏を聴かせたという。
2016年の秋に演出が気に入ったというオペラ『ナクソス島のアリアドネ』の舞台上演を指揮したマレク・ヤノフスキーも、近年の演出過剰なオペラに否定的で、演奏会形式のオペラを数多く上演している。
シャルル・デュトワはスイスのローザンヌに生まれ、ジュネーブ音楽院などで学ぶ。そのキャリアの中で特に「1977年から2002年まで就任したモントリオール交響楽団の音楽監督時代は色彩感あふれる高精度の演奏で世界にその名前を轟かせた」。
フィラデルフィア管、フランス国立管弦楽団の音楽監督(1991年~2001年)など世界の主要オーケストラを指揮する。
現在はロイヤル・フィルハーモニー管の芸術監督兼首席指揮者。1998年からNHK交響楽団の音楽監督を務める。2003年に勇退した後は名誉音楽監督として就任、定期的に客演している。
英国ロイヤル・オペラやメトロポリタン・オペラ劇場をはじめ世界各地のオペラ劇場に出演。2009年からヴェルビエ音楽祭の音楽監督に就任。CDは200点以上に及ぶ。

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