撮っておきの音楽家たち|レナード・スラットキン|林喜代種

レナード・スラットキン(指揮者)

2016年4月28日(N響定期) サントリーホール
photos & text by 林喜代種(Kiyotane Hayashi)

アメリカの巨匠レナード・スラットキンが4年振り8度目のNHK交響楽団に登場した。サントリーホールでのBプロはバーンスタインの「キャンディード」序曲、「オン・ザ・タウン」〜<3つのダンス・エピソード>、「ウェストサイド物語」〜<シンフォニック・ダンス>、そしてマーラーの「交響曲第4番」を指揮した。
バーンスタインの舞台音楽は軽やかにそして熱く演奏。マーラーの交響曲はスラットキンが得意とする作曲家だと言われている。少し小振りの編成で自在にオーケストラから音を引き出し熱演だった。
スラットキンは1944年ロサンジェルスに生まれる。父親は指揮者、ヴァイオリニストとしてハリウッド弦楽四重奏団などを創設したフェリックス・スラットキン、母親は同団のチェリストだったエレノア・アラーとの間に生まれる。ジュリアード音楽院でジャン・モレルから指揮を学ぶ。1979年アメリカで2番目に古い歴史を持つ名門オーケストラ、セントルイス交響楽団の音楽監督に就任。短期間に演奏水準を飛躍的に引き上げた。その後ワシントン・ナショナル交響楽団音楽監督、BBC交響楽団首席指揮者を歴任。
スラットキンを一躍有名にしたのは、1983年に「タイム」誌が発表した全米オーケストラ・ランキングだった。当時音楽監督を務めていたセントルイス交響楽団がシカゴ響に次ぐ第2位に選ばれた。そしてその翌年の1984年10月N響と共演している。
録音も100以上あり、グラミー賞を7回受賞している。またフランスのレジョン・ドヌール勲章を受賞。現在はデトロイト交響楽団とフランス国立リヨン管弦楽団の音楽監督を務める。フランス国立リヨン管弦楽団には2011年より音楽監督に就任。今年の6月には同楽団を率いて日本公演を行うことになっている。

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