撮っておきの音楽家たち|ネヴィル・マリナー|林喜代種 

ネヴィル・マリナー(指揮者)

2015年11月25日 サントリーホール(NHK交響楽団公演)
text by 林喜代種(Kiyotane Hayashi)

今年91歳の巨匠ネヴィル・マリナーが昨年に続き来日し、NHK交響楽団を指揮した。モーツァルトのピアノ協奏曲を共演する予定だった同じく90歳代のメナヘム・プレスラーが健康上の理由で来日不能になった。是非聴きたい演奏会であったが、残念。ゲルハルト・オピッツが曲目を変更して代役を務めた。
プログラムによると、日本で公開された映画「アマデウス」は今年で30年経つ。この映画の音楽を担当したのがネヴィル・マリナーとアカデミー室内管弦楽団だった。サウンドトラックで3部門のグラミー賞を獲得する。多くの人に映像とともに音楽が印象的に記憶された。
ネヴィル・マリナーは1924年イングランドのリンカーンに生まれる。ロンドン王立音楽大学とパリ音楽院でヴァイオリンを学ぶ。1952年にフィルハーモニア管に入団。ロンドン響の第2ヴァイオリン首席をつとめた。1959年アカデミー室内管弦楽団を創設。当初はコンサートマスター兼指揮者だったが、その後名指揮者ピエール・モントゥーの進言で指揮者に専念する。
N響とは1979年に初共演。2007年に再共演する。以来たびたび客演している。座ることもなく立ったまま淡々とした指揮に見えたが、要所ではしっかり指示しオーケストラをリードしているのが印象的。
1985年「ナイト」の称号受ける。また録音もかなりの数に達している。アカデミー室内管弦楽団(アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ)とは1972年に初来日。2016年4月に同室内管弦楽団を率いて来日公演を予定している。

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