Menu

注目のコンサート|2020年10月

♩10/1 トッパンホール20周年バースデーコンサート〜ガブリエル・フォーレとともに
【公演中止】

20周年を迎えるトッパンホールの記念コンサートは「フォーレに室内楽の原点を“きく”」で全曲フォーレ。ジャン=クロード・ペヌティエpfで夜想曲、舟歌、即興曲に加えペヌティエ編『レクイエム』、ディルク・モメルツpf&岡本侑也vcで『チェロソナタ』、フォーレ四重奏団『四重奏曲』と豪華な一夜にわくわくだ。(完売)

10/1@トッパンホール
https://www.toppanhall.com/concert/detail/202010011900.html

 

 

♩10/4 大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団 京都公演 邦人合唱曲シリーズ Vol. 25

今年創立45周年を迎える大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団では、その名を冠したシュッツ作品の他、現代音楽や邦人作曲家作品も積極的に取り上げてきた。その一つが、この「邦人合唱曲シリーズ」。25回目となる今回は、柴田南雄、千原英喜、寺嶋陸也の3人の作品を取り上げる。その内容は、柳田邦男の遠野(柴田作品)から和合亮一の東日本(千原作品)、そして原民喜の広島(寺嶋作品)へと結ばれるもの。土地と人、死者と生者、そして言葉と音楽の往き交いに、心を寄せるひと時となりそうだ。

10/4@京都府立府民ホールアルティ
https://www.collegium.or.jp/html/hojin25.html

 

♩10/4~12 新国立劇場 ベンジャミン・ブリテン《夏の夜の夢》

新国立劇場の2020/2021シーズンは、ブリテンのオペラ《夏の夜の夢》で開幕する。
シェイクスピアの喜劇をオペラ化したもの、1960年に初演されている。
劇場は、2月の《セビリアの理髪師》の後、予定されていた5演目を中止しており、この上演から再開することとなる。
2004年モネ劇場で初演されたマクヴィカー演出のプロダクションに基づき、新型コロナウイルス感染症対策のためソーシャル・ディスタンスや飛沫感染予防に配慮した形に変更して上演する。
海外から招聘するキャストに関しては今後の状況次第で変更もありうるだろう。
観客数も客席数の半分にしぼったものとなる。
コロナ禍のなか、この20世紀の傑作オペラが無事上演されることを期待したい。

10/4~12@新国立劇場
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/a-midsummer-nights-dream/

♩10/5 トリオ・リベルタ in Bunkyo

ピアソラを軸に2000年に結成のトリオ・リベルタ。石田泰尚vl、中岡太志pf,voc、松原孝政saxという凄腕メンバーで無論ピアソラタンゴから、ジャズ、ワールド・ミュージック、クラシック、映画音楽と多彩。歌劇「魔笛」より《序曲》などもあり、まさにワールドワイドなひと時をご堪能あれ。

10/5@文京シビックホール
https://www.b-academy.jp/hall/play_list/059746.html

♩10/7 横坂源 チェロ・リサイタル

トリトンアーツ・ネットワークの「雄大と行く昼の音楽さんぽ第22回」に登場は横坂源。北村朋幹pfとベートーヴェン『ソナタ 第4番 』、ピアソラ『3つの小品』、フランク『ヴァイオリン・ソナタ』(編曲版)を聴かせる。ネビゲーターはお馴染みの山野雄大。独仏の巨匠の間に挟まれるピアソラ。初秋の午後、実力派若手二人の覇気に富んだデュオが楽しめよう。

10/7@第一生命ホール
https://www.triton-arts.net/ja/concert/2020/10/07/3160/

 

 

 

♩10/14〜18 《見えない / 見える ことについての考察》

「私たちは見えなくなったんじゃない。もともと見えてなかったのよ」ゆらぐ残像(ポストイメージ)、響き合う声、森山未來が誘う「ほんとうに見ること」とは。ノーベル文学賞作家J・サラマーゴの『白の闇』から着想を得たテキスト朗読とパフォーマンス。2017年東京藝大で初演、話題になった森山演出・振付・出演の新感覚パフォーマンスが各地の舞台で。

10/14~18@横浜赤レンガ倉庫
https://mienai-mieru.srptokyo.com/
その他、長野、愛知、兵庫、大阪、福岡、長崎公演

 

 

♩10/18 能「隅田川」×ブリテン オペラ「カーリュー・リヴァー」連続上演”幻”

15世紀に創られた能「隅田川」と、1956年にそれを見たブリテンが作曲したオペラ「カーリュー・リヴァー」を、それぞれ観世喜正、彌勒忠史の演出、ブリテン作品は鈴木優人が指揮・オルガンという二度とないメンバーで上演する。能とオペラ、日本とイギリス、仏教とキリスト教という境界を超えた、人間の普遍的ななにかを体験できるに違いない。

10/18@横須賀芸術劇場
https://www.yokosuka-arts.or.jp/performance/detail/?id=990

 

 

♩10/21 山澤慧チェロリサイタル マインドツリーvol.6

現代音楽界に新風を巻き起こしている山澤慧の無伴奏チェロリサイタル「マインドツリー」第6回は、なんといっても伊藤博之、北爪裕道、山邊光二、坂東祐大、そして2002年生まれの梅本佑利ら日本人作曲家の作品が目玉である。同時代を生きる彼らと山澤の共振はいかなるものか、とくと拝聴したい。

10/21@トーキョーコンサーツ・ラボ
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScbramgm1w17qNoeaoL7zAVI7sfgPps1TLLfZCY0-0Mb-RxRg/viewform

♩10/24 竹澤恭子 ベートーヴェン2大ヴァイオリン・ソナタ「春」&「クロイツェル」

記念イヤーのベートーヴェンを3曲並べたプログラムで気を吐く竹澤恭子。すっくと立つ凛々しさに余情溢れるリリシズムとこのところつとに円熟味を増すその演奏、とりわけ『春』『クロイツェル』に新たな境地が拓かれるのではないか。江口玲pfの大胆かつ華やかなサポートを得ての充実ぶりが期待される。

10/24@第一生命ホール
https://www.triton-arts.net/ja/concert/2020/10/24/3231/

 

 

 

♩10/29 朝川万里ピアノ・レクチャーリサイタル モダン・ポリフォニー

先日のサントリーサマーフェスティバルでもエリオット・カーター作品で非凡な才を見せてくれた朝川万里が、カーターをはじめ、アメリカのミルトン・バビット、(1916-2011)、ジョン・リンク(1962)、ジェイソン・エッカード(1971)、そして日本の三浦寛也(1975)をバッハを起点とした「ポリフォニー」で繋げてプログラムを組んだ。現代ピアノ作品におけるポリフォニーの諸相を俯瞰できるまたとない機会となろう。

10/29@東京オペラシティリサイタルホール
http://www.camerata.co.jp/concerts_events/detail.php?id=209

 

 

♩10/29 関西フィルハーモニー管弦楽団第314回定期演奏会
【チケット発売延期】

飯守泰次郎が同楽団とともに行ってきたブルックナー・ツィクルスも、ついに10回目の最終回を迎える。今回は、なんと2つの「ゼロ」番!滅多に上演されることのない2つの交響曲(「第00番へ短調」と「第0番ニ短調」)で幕を閉じるという、何とも心憎い選曲だ。しかも、飯守はこの9月で80歳。飯守にとってはとりわけ定評の高いブルックナーだが、その「隠れた傑作」により指揮者としての長いキャリアを祝う公演となる。いつにない熱気に包まれることは間違いなさそうだ。

10/29@ザ・シンフォニーホール
https://kansaiphil.jp/concert/#concert20201029

 

♩10/30,31新日本フィルハーモニー交響楽団第626回定期演奏会トパーズ

新日本フィルトパーズ 〈トリフォニー・シリーズ〉第626回はオール・シューマンプログラム。《マンフレッド》序曲、ピアノ協奏曲、そして交響曲「ライン」と、シューマン作品のなかでもとりわけおいしいものをぎゅっと詰め込んだようなプログラムとなっている。シューマン好きもそうでない人もぜひ会場へ。出演者は変更となり、指揮は秋山和慶、ピアニストは上原彩子。

10/30,31@すみだトリフォニーホール
https://www.njp.or.jp/concerts/14272

 

*コンサートと動画配信*

♩10/13落合陽一×日本フィルハーモニー交響楽団 プロジェクトVol. 4 「_する音楽会_Orchestra-」

「テクノロジーによってオーケストラを再構築する」というテーマのもと、落合陽一と日本フィルが2018年から行ってきたシリーズの4回目。新しい音楽の形を模索してきた同プロジェクトが今回向き合うのは、まさにコロナ禍にある音楽界のこの状況。ホール上演とオンライン配信を同時に行うが、両者は「まったく別の体験」になるという。オンラインは後日改めて配信されるため、生とオンライン双方を味わうことも可能だ。2つの音楽聴取のあり方を通して、既存の価値観を改めて考える貴重な機会となりそうだ。

10/13@東京芸術劇場大ホール(有料制の動画配信あり)
https://www.japanphil.or.jp/concert/24296