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新型コロナ緊急企画|コロナ禍での取り組み (2020/8/15)

新型コロナ緊急企画|コロナ禍での取り組み

◆トーキョーコンサーツ・ラボ & トーコン・ミュージックチャンネル

音楽家に不安定な情勢が続きますが、私たちマネジメントは、危難が去る事を祈りながら待つだけではなく、空いた空間と、充電された演奏家のエネルギーを、演奏会とは違った形で組み合わせる方法を考え、新しい表現に寄与する何かを模索するべき時、と感じられます。

これまでに、クラシック音楽業界全体が、演奏会というメディア自体の価値を当然に疑う事なく、一過性の生演奏が最上の体験である、としてきた事が、今厳然と大きな問題となっているのです。

配信による音楽体験が取り沙汰される中で、いつでも入退室が可能な動画は、お客様を座席に縛り付ける物理的な強制力が無く、まるで神のように、自由な場所で、自由なタイミングで、再生をする事ができ、休憩をいれる事が出来、別の「会場」へ瞬時に移動が出来ます。コンテンツが膨大で、行き来自由な状態では、インパクトのある映像が吸引力を持ち、新しいアイディアは早く出したものの勝ち、後は二番煎じ、と捉えられる、排他的な厳しい世界です。

「トーコン・ミュージックチャンネル」
山澤慧のパフォーマンス

様々な価値観とクオリティが同居する配信という厳しい場において、東京コンサーツの「トーコン・ミュージックチャンネル」が、どのように参画していくか。それは正直に申し上げて、手探りです。

一つ確かな事で自らを戒めている事は、動画が演奏会の代替品となってはならない、という事です。

コンサートでしか体験できない、空気の揺れや一体感があるように、映像でしか体験できない視点、音響、世界が、確かに存在します。私たちのトーコン・ミュージックチャンネルでは、この点をアンプリファイして、動画を、演奏会とは全く別の一つの作品とする事を心がけております。

また、半永久的に残る動画が、10年後も20年後も見劣りせずに存続していくような、クオリティを保持する事もこころがけております。インパクトや流行性を重要視して、一番乗り(BUZZり?)を狙う事は、中々難しいのですが、作品としての息の永さと、実験性の高さを同居させる事を、心がけております。(勿論、一人でも多くの方にご覧いただきたいのですが!)
マイペースに続けて参りますが、丹精込めてつくった動画を、末永くお楽しみいただけますと幸いです。

また、過去の名演を再編集した、「トーコン・アーカイブ」は、もう一つの柱として始動しております。こちらもお楽しみに。
トーコン・ミュージックチャンネルでは、視聴者の方には、自由に入場料(動画応援チケット)を支払って頂けます。いただいた応援チケット代は、アーティストに還元して参ります。本プロジェクトの趣旨、アーティストのパフォーマンスに共感していただけましたら、是非とも、ご支援の程、よろしくお願いいたします。

【動画で応援】 トーコン・ミュージックチャンネルvol.2|山澤 慧
https://toconch20200801.peatix.com/

トーキョーコンサーツ・ラボ & トーコン・ミュージックチャンネル
プランナー 浅野剛