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注目のコンサート|2021年2月

♩2/3 シャイニング・シリーズVol.8 宮田大(チェロ)・三浦一馬(バンドネオン) デュオ・リサイタル

飛ぶ鳥を落とすがごとき活躍を見せている俊英2人、チェロの宮田大とバンドネオンの三浦一馬がデュオを組む。定番のピアソラは言うまでもないが、バッハやヘンデル、それにアルゼンチンタンゴのガルデル、ベネズエラのプラサ、はたまたアメリカ映画音楽のJ・ウイリアムズと、時間空間を飛び越えた曲目に期待度急上昇のリサイタルだ。

2/3@東京文化会館小ホール
https://www.t-bunka.jp/stage/7226/

 

 

♩2/6 アンサンブル・ノマド 第71回定期 ともに生きる Vol.3 境界の彼方

今回のアンサンブル・ノマドの定期演奏会では、リュック・フェラーリと近藤譲の作品が交互に演奏される。電子音響作品で多くその名を知られ、ジャンル越境的な活動も行ったフェラーリと、明晰な音楽思考が今なお多くの作曲家に影響を与える近藤。対照的なイメージの二人の作品がどんな化学反応を起こすのか、今から楽しみだ。

2/6@東京オペラシティリサイタルホール
https://www.ensemble-nomad.com/

 

 

 

♩2/9 アンサンブル・クセノス第2回演奏会

2019年夏に衝撃デビューしたアンサンブル・クセノスが満を持して帰ってくる!内外で活躍する若手トップ歌手が集まったら、こんなことができてしまうのか。ルネサンスの曲なんてどれも同じと思っている人にこそ聴いてほしい。

2/9@日本福音ルーテル東京教会
https://tiget.net/events/116917
https://www.facebook.com/Ensemble-XENOS-アンサンブルクセノス-438549836984448/

 

♩2/12、13 紀尾井ホール室内管弦楽団 第125回定期演奏会

指揮者がホーネックから井上道義に変更で、ベートーヴェン:《レオノーレ》序曲第1番、ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第2番、シューベルト:交響曲第4番ハ短調のプログラム。ショスタコには郷古廉が登場となれば、井上との間にどんな化学反応が起きるか期待大。「ベートーヴェンとその後継者」がテーマの演奏会、終わりにシューベルトを置く。鮮烈な一夜となろう。

2/12,13@紀尾井ホール
https://kioihall.jp/20210213k1400.html

 

 

 

♩2/13 「Toshi伝説」共鳴空間(レゾナント スペース)

一柳慧(作曲家・ピアニスト)の神奈川芸術文化財団芸術総監督就任20周年を記念したコンサート。2月公演は「共鳴空間(レゾナント スペース)」鈴木優人の新作ファンファーレ(委嘱作品初演)に一柳慧「ビトゥイーン・スペース・アンド・タイム」「ヴァイオリン協奏曲“循環する風景”」「交響曲第8番“リヴェレーション2011”」というプログラム。指揮鈴木優人、ヴァイオリン成田達輝、東フィルで。

2/13@神奈川県民ホール
https://www.kanagawa-kenminhall.com/detail?id=37001

 

 

♩2/14,18 Ogen/blik vol.4

日本とオランダのアーティストが交流し、ジャンル横断的な作品を発信するコンサートシリーズの第4回公演。ゲストアーティストのエドウィン・ファン・デル・ハイデの作品「LSP-lcd」の世界初演をはじめ、その他にも新作初演が多数。アクチュアルで柔軟な感性が期待される。

愛知公演2/14@愛知県芸術劇場
東京公演2/18@せんがわ劇場
https://note.com/ogenblik/n/nd1056dd7a176

*)緊急事態宣言の発出を受け、オンライン配信に変更。
  公演配信日:2/28(日)20:00~
  曲目変更:「LSP-lcd」→「NMD 2021-#1」
https://ogenblik-4.peatix.com/

♩2/15、16 国際音楽祭 NIPPON2020

2020 年 3 月に予定されていたプログラムの一部を2021 年 2 月に移しての公演。「Chamber Music 諏訪内晶子 室内楽プロジェクト」東京公演は「Classic」はバッハからドヴォルザークまで、 「Modern」はライヒ、川上統(世界初演)、マーク=アンドレ・ダルバヴィ、レオ・オーンスタインと興味深いプログラム。諏訪内のほかT・パパヴラミ、鈴木康浩、アンリ・ドゥマルケット、阪田知樹、有馬純寿らが揃う。オンライン配信予定。
愛知でのミュージアムコンサート(14日)、釜石での東日本大震災復興応援コンサート(13日)もある。

2/15,16@紀尾井ホール
https://www.japanarts.co.jp/special/imfn/

 

♩2/17~21 東京二期会 ワーグナー:歌劇《タンホイザー》

フランス国立ラン歌劇場との提携公演、二期会創立70周年記念公演の第一弾である。2001年から新国立劇場で《トーキョーリング》を制作したキース・ウォーナーが演出、バイロイト音楽祭などでワーグナーのオペラを振るアクセル・コーバーの指揮*)、読売日本交響楽団の管弦楽という布陣、どのような舞台を見せ、聴かせてくれることだろうか。エリーザベト役の竹多倫子、タンホイザー役の芹澤佳通といった二期会主役デビューの若手にも期待したい。
*)新型コロナウイルス感染拡大防止のための入国制限により、指揮者コーバーの来日が不可能となったため、セバスティアン・ヴァイグレが指揮することとなった。

2/17,18,20,21@東京文化会館大ホール
http://www.nikikai.net/lineup/tannhauser2021/index.html

 

♩2/19 中野翔太pf & 松永貴志pf & 田中拓也sax

Hakuju サロン・コンサートvol.7として、クラシック系中野、ジャズ系松永のイキのいいピアニスト二人にサックス田中が絡む「Jazzyな夜」。「系」などという分け方などもはや不要な彼らの自由自在な飛翔ぶり、遊びぶりを共に楽しむ一夜。ドビュッシー、坂本龍一 、M.ジャクソン 、S.ワンダー、ガーシュウィンと並べばワクワク感、募るばかり。

2/19@Hakuju Hall
https://www.hakujuhall.jp/syusai/250.html

 

 

 

♩2/20 躍動するバロック 2020/降り注ぐ愛-J.S.バッハ古楽最前線!2020 Vol.5《ヨハネ受難曲》

2018年より行われてきた住友生命いずみホールの「古楽最前線」シリーズが、最終年度を迎えている。中世からルネサンス、バロック期の音楽にテーマ性を持たせながら、世界の第一線で活躍する古楽奏者たちを集め、文字通り古楽の「今」を紹介してきた。今年度のテーマはバッハ。その演奏では世界的に評価の高い、鈴木雅明率いるバッハ・コレギウム・ジャパンが登場、バッハの三大宗教作品の一つ、《ヨハネ受難曲》を取り上げる。昨年は残念ながらコロナのために本シリーズでも多くの会が中止となったが、最終盤を迎えた今回のステージで一気に挽回したいところだ。

2/20@住友生命いずみホール
http://www.izumihall.jp/schedule/concert.html?cid=2135&y=2021&m=2

♩2/20、21 日本オペラ協会 中村透「キジムナー時を翔ける」

沖縄を拠点に、沖縄に拘って創作活動を展開していた中村の三回忌に追悼公演として開催される本公演は、沖縄の伝統と自然を現代社会への洞察と共に問いかけるオペラ。星出豊の指揮、粟國淳の演出により新制作版で作品が蘇る。

2/20,21@新宿文化センター大ホール
https://www.jof.or.jp/performance/nrml/2102_kijimuna.html

 

 

 

 

♩2/25 LEO 箏リサイタル

Hakuju リクライニング・コンサートの第156回はLEO 箏(こと)リサイタル。9歳で箏と出会い、全国小中学生箏曲コンクールでグランプリ、2019年第29回出光音楽賞受賞など若き箏曲家LEO。伝統から現代、クラシックまで「和魂洋才 箏曲(そうきょく)の未来形」を見せる。ケージ 、J.S.バッハ、吉松隆、八橋検校 を聴く興味津々1時間。

2/25@Hakuju Hall 昼夜公演
https://www.hakujuhall.jp/syusai/251.html

 

 

 

♩2/26 山澤慧チェロリサイタル「邦人作曲家による作品集」

挑戦し続けるチェロの若獅子山澤が大御所、大家の邦人作曲家作品に挑む。
湯浅譲二「内触覚的宇宙IV」「ローカス・オン・コロンビズ・チャコーナ」、一柳慧「コズミックハーモニー」「プレリュード」、細川俊夫「リートIII」「線II」、西村朗「悲歌」「リチュアル」、武満徹「オリオン」「翼(寺嶋陸也編曲による無伴奏チェロ版)」とくれば期待、高まるばかり。

2/26@トーキョーコンサーツ・ラボ
http://www.tokyo-concerts.co.jp/artists/keiyamazawa/

 

 

 

♩2/27 ミニマル音楽の軌跡〜オール・ライヒ・プログラム〜

ミニマル音楽の軌跡を辿るという興味深い公演が企画された。その対象となるのはもちろん、日本でも根強い人気を保つアメリカの作曲家のスティーヴ・ライヒ。2009年度「ピューリッツァー賞」受賞作《ダブル・セクステット》を軸に、最も古いものでは1967年の《ピアノ・フェイズ》と、実に40年に及ぶ創作の流れを追うものとなっている。ミニマル音楽の演奏でも評価の高いピアニスト中川賢一を中心に、ギタリストの山田岳、エレクトロニクスの有馬純寿、そしてアンサンブル九条山のメンバーという、昨今日本の現代音楽界を賑わす面々がこれに挑む。ライヒのみならず、現代音楽に興味があれば聞き逃せない一日となりそうだ。

2/27@ザ・フェニックスホール
https://phoenixhall.jp/performance/2021/02/27/13328/

♩2/28 岡本侑也〜無伴奏

2017年エリザベート王妃国際音楽コンクール第2位・イザイ賞受賞他の俊英vcが無伴奏リサイタルに挑む。バッハ、ヒンデミット、デュティユー、カサド、クラム、藤倉大と幅広い選曲でのチェロ一本勝負だ。若さの腕力・ヴィルティオジテより知性・感性に軸足を置くこの人の地力と可能性を瞥見できよう。

2/28@トッパンホール
https://www.toppanhall.com/concert/detail/202102281500.html