注目のコンサート|2020年6月
♩6/1,10,20 濱田芳通「笛の楽園」
【2021/5/11,18,25@全て豊洲シビックセンターホールへ公演延期】
初日はピアノとのインプロヴィゼーション、第2夜はソプラノ中山を迎えリコーダーと声の超絶技巧の饗宴、第3夜は3人のリコーダー奏者(古橋、高橋、細岡)とリュートの高本とともにおくる。いずれも17世紀オランダの音楽家ファン・エイクの膨大なリコーダー曲集「笛の楽園」より。リコーダーの限界とはと濱田が世に問う3日間になることだろう。
6/1@豊洲シビックセンターホール
6/10@五反田文化センター
6/20@JTアートホールアフィニス
https://hamada.somniaremusica.com/
♩6/4 ジュスタン・テイラー 〜ゴルトベルク変奏曲〜
【公演延期】→振替公演:2021年1月13日
2015年23歳でブルージュ国際古楽コンクール・チェンバロ部門優勝および聴衆賞ほか2つの特別賞を受賞した新鋭ジュスタン・テイラーが王子ホール<transit vol.13>に登場。アンサンブル「ル・コンソート」のメンバーとしても活躍するが、まずはバッハのゴルトベルク変奏曲でお目見えとなる。どんな新世界をひらいてくれるか、楽しみだ。
6/4@王子ホール
https://www.ojihall.jp/concert/lineup/2020/20200604.html
♩6/11 本村睦幸のバロック音楽サロンVOL.1
【公演延期】
東京リコーダー音楽祭ディレクターとしても知られる本村の新シリーズ第1回。ジュゴンボーイズの山本・根本、福岡を中心に活躍する廣末を迎えて、フランス・ドイツ・イギリス・イタリアと幅広くバロック作品をとりあげる。
6/11@横浜市鶴見区民文化センター サルビアホール
https://www.amiple.com/event/クラシック/器楽室内楽/detail?event_id=22969682
2018年「藤倉大の個展」“Neo(音緒)”で 話題となった三味線奏者・本條秀慈郎。ハクジュのリクライニング・コンサートでは初となる邦楽器によるリサイタルである。現代楽器としての三味線の可能性を追求、今回も坂本龍一、挾間美帆、藤倉大、高橋悠治ら多彩な日本人現代作曲家の作品を並べた。リクライニングでリラックス?はたまた革新的な刺激にびっくり?新たな三味線音楽の世界へ、いざ船出。
6/12@Hakuju Hall 昼夜公演
https://www.hakujuhall.jp/syusai/228.html
2018年以来2年ぶりの来日。以前のアムランはその恐るべきテクニックを以てアルカンやゴドフスキ、もっとマイナーなところではソラブジなどの異型の超絶技巧曲を取り上げるピアニストとのイメージが強かっただろう。しかし、今や円熟期にあるこのピアニストはスタンダードなレパートリーに回帰(昔から取り上げていたのは言うまでもないけれど)、実に深みある演奏を繰り広げる。このたびの王子ホールでのリサイタル、メインはシューベルトのソナタ第21番。技巧だけではどうにもならない難曲、今のアムランに誠に相応しい。
6/16@王子ホール
https://www.ojihall.jp/concert/lineup/2020/20200616.html
♩6/23 東京現音計画#14 コンポーザーズセレクション 6:森 紀明
昨年12月のCROSSINGSでのダンスとのコラボレーションで素晴らしい仕事をした森紀明、彼はベルリンでアカデミックな音楽を学び、かつビッグバンドジャズを率い、自身サクソフォン奏者でもある。その多面的な音楽活動に基づいたセレクションとはどのようなものになるのか。フリージャズ界の巨匠・坂田明も迎えてのこの企画、是非とも実現されたい。
6/23@杉並公会堂小ホール
https://tokyogenonproject.net/?p=750
♩6/25 イノン・バルナタン ピアノ・リサイタル
【5/14現在チケット取扱休止中】
昨今のコンサートはプログラミングも見ものの一つ。なにせ奏者の創造性、知性がよく現れる。イスラエル生まれ、欧米からの注目度の高いバルナタンのリサイタルもまずはその演目に注目したい。「組曲」と「変奏曲」をキーワードに、17世紀から21世紀までの様々な楽曲を「編纂」。曲ごとに、あるいは作曲家ごとに味わうのも良いが、コンサート全体をバルナタンの作品として味わうことも出来るだろう。
6月25日@京都コンサートホール
https://www.kyotoconcerthall.org/calendar/?y=2020&m=6#key21183
♩6/26 大島亮プロデュース 弦の響き<磯村和英氏を囲んで>
ヴィオラの大島亮プロデュースによる「弦の響き」は大先輩、東京クァルテットの磯村和英を迎えて。松浦奈々、直江智沙子vn、 辻本玲 、市寛也vcというメンバーでモーツァルト『弦楽五重奏曲第3番』とブラームス『弦楽六重奏曲第1番』 など。若手の演奏会でも姿をよく見かける磯村の熱さ、実力ある後輩たちとの化学反応が聴きどころだ。
6/26@トッパンホール
https://www.toppanhall.com/concert/detail/202006261900.html
♩6/28 マルメン弦楽四重奏団
【公演中止 ※延期公演を調整中】
2019年4月ヨーゼフ・ヨアヒム国際室内楽コンクール第2位、同時に現代作品におけるもっとも優れた解釈に対する特別賞を受賞、同年6月ボルドー国際弦楽四重奏コンクール優勝を果たし、その優勝記念ツアーだ。トリトンのクァルテット・ウィークエンド2020~2021での登場となる。結成は2013年英国王立音楽大学(RCM)で。若手ひしめく SQ界の新星が聴かせるのはハイドン、リゲティ「夜の変容」、メンデルスゾーン。これは見逃せない!
6/28@第一生命ホール
https://www.triton-arts.net/ja/concert/2020/06/28/3151/
今回木下正道の個展で演奏されるのは、二重奏曲。松平敬(バリトン)と橋本晋哉(チューバ)によるユニット「低音デュオ」、薬師寺典子(ソプラノ) と吉原佐知子(箏)のデュオ、そして山田岳と土橋庸人のギターデュオ、これらのデュオによって演奏される。 どれも、数理的な規則から生み出されているがゆえ、演奏しにくい作品になっているが、まさにそのために演奏者の身体の奥底に眠る「何か熱いもの」が引きずり出される、という。理知的かつ熱のこもった音響体をぜひ体感したい。
6/30@東京オペラシティ・近江楽堂
http://oumigakudou.com/cn26/cn20/pg2609085.html