撮っておきの音楽家たち|北川翔|林喜代種

北川翔(バラライカ奏者・指揮者)

2019年2月16日 新宿文化センター
photos and text by 林喜代種 (Kiyotane Hayashi)

バラライカ演奏の第一人者である北川翔がファンのためのコンサートを行なった。軽やかなバラライカの音色がホールに響き渡った。北川翔の祖父の北川剛は合唱団「白樺」の創立からの常任指揮者であり、父の北川つとむはバラライカ奏者であり、東京バラライカアンサンブルの創設主宰者だった。
北川翔は1984年東京生まれ。幼少期からロシア音楽に親しむ。2001年東京バラライカアンサンブルにドムラ奏者として入団し、ロシア公演に参加。2004年ロシア国立ラフマニノフ記念ロフトフ音楽院に特別奨学生として入学。バラライカをアレクサンドル・ダニーロフに、指揮法をアレクサンドル・ゴンチャロフに学ぶ。また編曲をゲンナジー・タルスチェンコに師事。2008年第7回国際ロシア民族楽器コンクールで日本人初のバラライカ部門で優勝を果たし、本場の奏者に比肩する奏者となり翌年帰国する。2009年北川記念ロシア民族楽器オーケストラを創設する。その活動は多岐にわたり高く評価されている。
2011年V.ミーニン指揮の国立モスクワ合唱団と共演。2013年北川記念ロシア民族楽器オーケストラを率いてモスクワで行われた国際ロシア民族楽器フェスティヴァルに出演し注目を浴びる。2018年北川翔はバラライカでアコーディオンとのデュオで東京・春・音楽祭に登場。加藤登紀子との共演などバラライカ演奏の音楽に伝統とともに新しい世界をも切り開いている。ロシアでの民族楽器コンクールの審査員にも選ばれている。またバラライカの演奏指導など教育にも力を入れている。
今年はロシア留学から15年、オーケストラ創設から10年の節目の年である。10月にはオーケストラ創立10周年を記念して北川翔のバラライカ演奏・指揮の演奏会(ティアラこうとう)が決定している。

(2019/3/15)