注目のコンサート|2017年7月

♩7/1、2、4 ベッリーニ:歌劇「ノルマ」

イタリアの名ソプラノ、マリエッラ・デヴィーア、日本でも多くの舞台に出演し、名演を披露してくれた。今回の「ノルマ」が、彼女の日本での最後のオペラ出演となる。彼女が初めてノルマを歌ったのは2013年ボローニャでと新しいレパートリーである。それを日本で聴けることはたいへん楽しみ。びわ湖ホール、ニッセイ文化振興財団、日本オペラ振興会ほか5団体の共同制作であり、10月にはびわ湖、川崎での公演が予定されている。
7/1,2,4@日生劇場
https://www.jof.or.jp/performance/nrml/1707_norma.html
http://www.nissaytheatre.or.jp/schedule/norma/

 

 

♩7/1、2、8 ローム ミュージック フェスティバル

ロームミュージックファンデーションにより奨学援助を受けた国内の若手演奏家による祭典。40名余りの参加者は一様に国内外のコンクール入賞歴を持つとともに、樫本大進や三ツ橋敬子をはじめ、すでに国際舞台で活躍する者も多い。ソロや室内楽に、オペラアリアやオーケストラの上演まで、7つの豪華なコンサートが繰り広げられる。これからの日本の音楽界を一望するには良い機会となりそうだ。
7/1,2,8@ロームシアター京都
http://micro.rohm.com/jp/rmf/rohmmusicfes2017/index.html

 

 

♩7/2 ハーゲン・クァルテット

神奈川県立音楽堂の音楽堂ヴィルトゥオーゾ・シリーズ21 はハーゲン・クァルテット。
ルーカス、アンゲリカ、ヴェロニカ、クレメンスの4人兄弟姉妹から第2ヴァイオリンのアンゲリカがライナー・シュミットに交代したものの35年に及ぶ活動は今日のクァルテット界の最高峰。定評あるショスタコーヴィチ、ベートーヴェン、シューベルトと名曲を揃えた。
7/2@神奈川県立音楽堂
http://www.kanagawa-ongakudo.com/detail?id=34765

 

 

♩7/2、4 ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団

2011年以来首席指揮者を務めるミヒャエル・ザンデリングがドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団とともに来日。ドイツ古都の伝統のオーケストラと、若きサラブレッド指揮者のザンデルングの組み合わせが聴かせる伝統と革新に要注目。神奈川公演には小川典子pfとのベートーヴェン「皇帝」、東京公演はベートーヴェン「運命」とショスタコーヴィチ「第5番」。
7/2@ミューザ川崎シンフォニーホール
7/4@東京芸術劇場
https://www.japanarts.co.jp/concert/concert_detail.php?id=556

 

 

♩7/4 衝撃のデュオ2017 山本貴志&佐藤卓史

2005年ワルシャワ、ショパン・コンクールで話題になった二人のTakashi。その後貴志はポーランドでショパンの、卓史はウィーンでシューベルトのスペシャリストに。年齢も同じの二人、2010年2台ピアノでのデュオ・リサイタルで聴衆を魅了。7年振り、再びのステージとなる。 アンサンブルとしてのデュオではなく、2人の個性的なピアニストが2台ピアノでどんな音楽を聴かせてくれるか。モーツァルト、ショパン、グレツキなど多彩なプログラム。
7/4@彩の国埼玉芸術劇場音楽ホール
http://duotakashi.wixsite.com/20170704

 

 

♩7/4 みなとみらいクラシックマチネ〜永野英樹(ピアノ)

ブーレーズの推薦でアンサンブルコンテンポランのピアニストを長く務め、現在もフランスを拠点に活動する永野英樹。2公演第1部はシューベルト晩年の傑作とブーレーズ、第2部はラヴェル、矢代秋雄、ベートーヴェンという組み合わせが新鮮だ。フランスものに定評のある永野がどう弾くか注目したい。
7/4@横浜みなとみらいホール 午後2公演
http://www.yaf.or.jp/mmh/recommend/2017/07/post-236.php
関連記事:本誌Back Stage
http://mercuredesarts.com/2017/04/13/back-stage_yokohama/

 

 

♩7/4 ネルソン・フレイレ ピアノ・リサイタル

トリフォニーホール・グレイト・ピアニスト・シリーズ2017/18に登場するのはネルソン・フレイレ。ブラジル生まれでウィーンに学び、アルゲリッチ、ゲルバーら南米出身と同世代。多数のコンクールに優勝、22歳でロンドン・デビュー以来、華やかな活躍とはやや距離を置いた自身の道を歩み続ける。バッハのコラール3曲、シューマン、ドビュッシー、ショパンなど円熟のピアニズムに酔いたい。
7/4@すみだトリフォニーホール
https://www.triphony.com/concert/detail/2016-11-001225.html

 

 

♩7/6 松平頼暁 ギターのための音楽展

86歳にして未だ前衛の精神が枯れることのない巨匠・松平頼暁のギター曲を、現代日本音楽シーンを牽引する精鋭たちが演奏する。舞台上で何が起こるか予測がつかないが、しかし期待は決して裏切られないであろう。
7/6@ティアラこうとう小ホール
松平頼暁-ギターのための音楽展-ティアラこうとう

 

 

 

 

♩7/7 タブラトゥーラたなばたライブ

Hakuju Hall古楽ルネサンス2017第1回は、リュートのつのだたかしを中心とする古楽器バンド、タブラトゥーラが登場<こころ踊ってからだも踊る>愉快なステージを繰り広げる。中世・ルネサンスの舞曲からタブラトゥーラのオリジナルまで古楽の達人たちのはじけっぷりは中世の村祭りのよう。存分にエンジョイしたい。
7/7@ Hakuju Hall
http://www.dowland.jp/Concertinformation2/chirasi/2017_07_07.pdf

 

 

 

♩7/11 ブリテン 無伴奏チェロ組曲全曲演奏会 上森祥平

日本音楽コンクール優勝、ベルリン芸術大学に学んだチェロの上森祥平。アイザック・スターンやヨーヨー・マにも教えを受けている。2016年第14回齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。ブリテンの無伴奏組曲の全曲演奏に挑む。ダウランド、スマート、ヒュームなどを含むプログラムでその実力のほどを聴かせてくれよう。
7/11@大阪倶楽部4階ホール
http://www.kojimacm.com/digest/170711/170711.html

 

 

 

♩7/12 樫本大進&アレッシオ・バックス

ベリリン・フィルの第1コンサートマスター樫本大進が今回共演に望んだのはイタリアのピアニスト、アレッシオ・バックス。互いの化学反応が新たな音楽を生み出す喜びを共にしたい、と、モーツァルト、ブラームス、シマノフスキ、グリーグというありそうでないプログラムを組む。2人の熱い意気込みが感じられる選曲だ。
7/12@東京オペラシティ コンサートホール
https://www.japanarts.co.jp/concert/concert_detail.php?id=541

 

 

 

♩7/14 至高の室内楽  MOSTLY KOICIRO vol.3
1969年東京クァルテットを結成、国際的な活躍ののち帰国、母校桐朋音大で後進の指導にあたりつつ幅広い活動を続ける原田幸一郎vnが東京クァルテット時代の磯村和英vlaや若手奏者らとともに室内楽の醍醐味を聴かせる。2007年チャイコフスキー国際コンクール最高位受賞のミロスラフ・クルティシェフpfも加わってのフランク「ピアノ五重奏」のほか、モーツァルト、ブラームス。
7/14@紀尾井ホール
http://www.aspen.jp/artist/violin/kooichiro-harada/index.shtml#2

 

 

 

♩7/14、15 大阪フィルハーモニー交響楽団 バーンスタイン《ミサ》

指揮者、作曲家として常に社会を揺り動かす活動を行ってきたバーンスタインの大作「ミサ」が、国内では23年ぶりに再演される。オーケストラや歌手、合唱団に加え、ロックバンドやダンサーなど総勢200名が出演するというスペクタクルも見ものだが、争いや断絶を深める現代社会に音楽が何を投げかけてくれるのか。23年前にも指揮と演出を手掛けた井上道義による新制作に期待したい。
7/14,15@フェスティバルホール
http://www.osaka-phil.com/schedule/detail.php?d=20170714

 

 

 

♩7/15 東京交響楽団第652回定期演奏会

「東日本大震災での津波での犠牲者、特に子供を失った母親たちに捧げられる哀悼歌」と作曲者・細川俊夫が語る「嘆き」、そして死からの「復活」を歌うマーラーの交響曲第2番、ノットがどんな音楽的挑戦をしてくれるのか楽しみだ。
7/15@ミューザ川崎シンフォニーホール
http://tokyosymphony.jp/pc/concerts/detail?p_id=B4PjISusjhU%3D&month=07

 

 

 

 

♩7/16、17 都響スペシャル

7月の都響スペシャルはインバル指揮のマーラー。第2交響曲《復活》第1楽章の原曲である交響詩《葬礼》と《大地の歌》という、マーラーの若き日と晩年を彩る異色作の組み合わせ。マエストロからの要請で来日する名歌手2人、コントラルト/アンナ・ラーション 、テノール/ダニエル・キルヒが生み出すマーラーを堪能したい。
7/16,17@東京芸術劇場コンサートホール
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/detail.php?id=3074&year=2017&month=7

 

 

 

♩7/18 Kazue Sawai plays Yoichi Sugiyama

箏という楽器の可能性を開拓し続けてきた沢井一恵がエレクトロニクスの傑物・有馬純寿と共に、これもまた傑物の作曲家杉山洋一の作品に挑戦する。3人の個性が1つになったときにどんな音楽が実現するのか注目したい。
7/18@杉並公会堂小ホール
http://www.atelier-canon.jp/kazue_sawai2017/

 

 

 

 

♩7/19 国際音楽祭NIPPON デトロイト交響楽団

諏訪内晶子を音楽監督とする国際音楽祭NIPPONは今回で5度目。本公演では諏訪内による武満徹『遠い呼び声の彼方へ!』とコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲が取り上げられる。現代日本を代表する作曲家・武満と、20世紀前半に神童と呼ばれながらも音楽史にその名前を見ることの少ないコルンゴルトを諏訪内・スラットキンがどう料理してくれるのだろうか。メインのチャイコフスキー第4番にも期待したい。
7/19@東京オペラシティ コンサートホール
http://imfn.jp/information/

 

 

♩7/21 新日本フィルハーモニー交響楽団#ルビー<アフタヌーン・コンサート・シリーズ>

2016年6月〜2017年2月までの定期21公演の聴衆にリクエスト用紙を配布、そこから上岡敏之が選んだ曲を演奏するリクエスト・コンサート。今回の上岡のテーマはヴィルティオーゾとのことで、パガニーニ「ヴァイオリン協奏曲第1番」vn戸田弥生、ベルリオーズ「幻想交響曲」のプログラムとなった。乞うご期待。
7/21@すみだトリフォニーホール
https://www.njp.or.jp/archives/1056
関連記事:本誌Back Stage
http://mercuredesarts.com/2017/03/13/back-stage_njp/

 

 

♩7/21 紀尾井 明日への扉17 伊東裕(チェロ)

紀尾井ホールが若手新進を紹介する<明日への扉>、第17回はチェロの伊東裕。奈良出身、日本音楽コンクールチェロ部門第1位、東京藝大卒後、現在ザルツブルクモーツァルテウム音楽院に学ぶ。シューマン、シューベルト、ブラームスというロマン派の王道プログラムで留学の成果を聴かせてくれよう。須関裕子pf。
7/21@紀尾井ホール
http://www.kioi-hall.or.jp/20170721k1900.html

 

 

 

♩7/22 日下紗矢子 ヴァイオリンの地平3〜ドイツ・ロマン派

2000年パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第1位、東京藝大卒、2006年フライブルグ音楽大学で研鑽を積み、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団 第1コンサートマスターに就任。13年読売日本交響楽団コンサートマスターとなり、日独両オーケストラで活躍している。ミヒャエル・ゲースpfとメンデルスゾーン、クララ・シューマンなどでその実力を披露。
7/22@トッパンホール
http://www.toppanhall.com/concert/detail/201707221700.html

 

 

 

♩7/22〜8/11 フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2017

川崎の夏を彩る恒例のフェスタサマーミューザ KAWASAKI2017はノット指揮の東京交響楽団から幕を開ける。「最響のオーケストラが川崎に集結」するこのフェスタ、今年は特別参加オーケストラとして井上道義率いるアンサンブル金沢、ゲルギエフ率いるPMFオーケストラ、久石譲&新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラなど話題満載だ。
7/22~8/11@ミューザ川崎シンフォニーホール
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/calendar/

 

 

 

♩7/26 上野耕平 歌え! サクソフォンの限界へ

トリトン・アーツ・ネットワークのライフサイクルコンサート<雄大と行く昼の音楽さんぽ>第10回は“上野耕平 歌え!サクソフォンの限界へ”。東京藝大卒、2014年第6回アドルフ・サックス国際コンクール第2位、<B→C>では全曲無伴奏で気を吐いた気鋭の若手がムソルグスキー、バッハからテュドール、坂東祐大(上野耕平委嘱作品改訂版初演)まで新たなサクソフォンの地平を開示するワクワクなコンサート。案内役は山野雄大、pf山中惇史。
7/26@第一生命ホール
http://www.triton-arts.net/ja/concert/2017/07/26/2329/

 

 

♩7/26、27、29、30 R.シュトラウス:楽劇「ばらの騎士」

イギリス、グラインドボーン音楽祭との提携公演、リチャード・ジョーンズ演出による舞台。東京二期会と東京、愛知、大分の各会場、オーケストラ、6団体の主催。指揮者はドイツ・オペラの名匠セヴァスティアン・ヴァイグレ。歌手は二期会の若い世代中心のキャストが組まれており、彼らの熱気あふれる上演を期待したい。
7/26,27,29,30@東京文化会館大ホール
http://www.nikikai.net/lineup/rosen2017/index.html