撮っておきの音楽家たち|アンドレイ・イオニ―ツァ|林喜代種 

アンドレイ・イオニ―ツァ(チェロ奏者)

20161026日 武蔵野スイングホール
photos & text by 林喜代種(Kiyotane Hayashi

2015年第15回チャイコフスキー国際コンクール、チェロ部門で優勝したアンドレイ・イオニ―ツァが初来日した。
1994年ルーマニアのブカレスト生まれで、今年22歳の俊英である。派手な演奏スタイルでなく、一曲一曲丁寧に弾き込んでいく集中度の高い演奏を披露。余裕をもった堅実なテクニックを感じさせる演奏が印象的である。
5歳からピアノを、8歳からチェロを始める。2012年からベルリン芸術大学でイェンス・ペーター・マインツに師事。2014年にはミュンヘン国際コンクールで2位に入賞。
それまでには、2009年のダヴィッド・ポッパー国際チェロ・コンクール(ハンガリー)で優勝。2013年には19歳でアルメニアのアラム・ハチャトリアン国際チェロ・コンクールで1位になる。
また2014年にはミュンヘン国際コンクールのほかに、ベルリンで行われたエマニュエル・フォイアマン国際チェロ・コンクールで2位になっている。また2014年クロンベルク・アカデミー音楽祭の室内楽プロジェクトでギドン・クレメルとクリスチャン・テツラフと共演した。そして翌年チャイコフスキー国際コンクールで優勝して、一躍世界中から注目される存在となる。
以後、ソリストとしてバイエルン放響、シュトットガルト室内管、モスクワ交響楽団、サンクトペテルブルク・フィル、ジョルジュ・エネスコ・フィルハーモニー管ほか、多くのオーケストラと共演している。ヴァレリー・ゲルギエフに招かれてロンドン、ミュンヘン、バーデン=バーデン、サンクトペテルブルクでの演奏が予定されている。
使用楽器はドイツ音楽財団貸与のジョバンニ・バッティスタ・ロジェリ(1671年製)。また当日のピアノの共演はチャイコフスキー・コンクールと同じ薗田奈緒子。2017年2月にはプレトニョフ指揮の東京フィルと共演の予定。

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