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注目のコンサート|2016年9月

能♩9/1 能×イタリア現代音楽

2016年の日伊国交樹立150周年記念として開催されるイタリア人作曲家による能の謡の現代曲コンサート。能の青木涼子は、現代音楽作曲家との共同作業で国際的に活躍しているパフォーマー。今回はガルデッラ、サニカンドロという新進気鋭の若手イタリア人作曲家のほか、現代イタリアを代表する作曲家、ステファノ・ジェルヴァゾーニを特集。演奏はマリオ・カーロリfl、フランスのディオティマ弦楽四重奏団。青木涼子とディオティマ弦楽四重奏団のためのジェルヴァゾーニ新曲世界初演も。
9/1@イタリア文化会館アニェッリホール
http://okamura-co.com/concerts/465/

 

 

ユジャ神奈川♩9/4〜11 ユジャ・ワン ピアノ・リサイタル

常に刺激的な演奏で耳目を集めるユジャ・ワン。先般、エサ=ペッカ・サロネン指揮ニューヨーク・フィルとメシアンの大曲・難曲「トゥランガリラ交響曲」を共演するなど、話題に事欠かない。すでに発表されているプログラムも、どうなるかわからない。事前に決まったところで、当日、気分が変わるかも、とスリル満点、やはり行くしかないのでは。
@神奈川県立音楽堂
http://www.kanagawa-ongakudo.com/detail?id=34350
9/7@サントリーホール&来日ツァー・スケジュール
http://www.kajimotomusic.com/jp/concert/k=535/

 

 

東京混声♩9/6 東京混声合唱団 特別演奏会

「歌い継ぎたい日本の歌」として、山田和樹と東京混声合唱団のコンビで5年にわたって開催予定の神奈川県立音楽堂でのコンサートの第1回。
「春の小川」「リンゴの歌」などの愛唱歌やポピュラーソングから生誕100周年にあたる柴田南雄のシアターピース「萬歳流し」まで、木のホールと人間の声のハーモニーをたっぷり体感できる。
9/6@神奈川県立音楽堂
http://www.kanagawa-ongakudo.com/detail?id=34249

 

 

 

大響♩9/9 大阪交響楽団第204回定期演奏会

注目の若手指揮者ロレンツォ・ヴィオッティが大阪に初登場する。50歳で急逝した指揮者マルチェッロ・ヴィオッテイの子息。2015年ザルツブルク音楽祭の「ネスレ・ヤング・コンダクターズ・アウォード2015」での優勝など、メキメキ頭角を現した俊英である。プログラムはヴィオッティの選曲。リストの協奏曲は、やはり若手新進の長富彩がステージに。
9/9@ザ・シンフォニーホール
http://sym.jp/publics/index/290/

 

 

 

新日フィル_561♩9/9 新日本フィルハーモニー交響楽団第561回ジェイド

上岡敏之、新音楽監督の就任記念定期はR.シュトラウスの2作でスタート。2009年定期公演でのシュトラウスでの熱演と喝采が記憶に新しい。頑固な聴衆に認められたい、と語る上岡。「ツァラトゥストラはかく語りき」「英雄の生涯」で、どんな魅力を引き出すか、大いに期待される。「英雄」のヴァイオリン・ソロはNJPソロ・コンサートマスターの崔文洙。
9/9@サントリーホール
https://www.njp.or.jp/archives/140

 

 

 

ファウスト/シティフィル♩9/10 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第300回記念定期演奏会

ベルリオーズの大作「ファウストの劫罰」を、常任指揮者就任2年目にあたる高関健の棒で。巨大編成のオーケストラ、4人の独唱者、混声6部合唱、児童合唱による全4部20景の劇的物語である。この作品、9/24、25に東京交響楽団も取り上げる。シティ・フィルは全員日本勢、東響は海外勢が中心。聴き比べるのも面白そうだ。
9/10@東京オペラシティ コンサートホール
http://www.cityphil.jp/concert/detail300.html

 

 

 

 

インバル♩9/10 東京都交響楽団定期演奏会Cシリーズ第813回

インバル80歳記念/都響デビュー25周年記念となる演奏会。桂冠指揮者インバルによるシューベルトの「ザ・グレート」の壮大な音楽に身を浸そう。エルガーで独奏を務めるのはターニャ・テツラフ。2014 年12月、兄のクリスチャン・テツラフとの日本での共演が記憶に新しい。
インバルはこのほか、9/15、9/20にも登場、多彩なプログラムを披露する。
9/10@東京芸術劇場
https://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/detail.php?id=2953&year=2016&month=9
9/15@東京文化会館
https://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/detail.php?id=2954&year=2016&month=9
9/20@サントリーホール
https://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/detail.php?id=2955&year=2016&month=9

 

金沢♩9/10、11 オーケストラ・アンサンブル金沢 岩城宏之メモリアルコンサート

没後10年として開かれる岩城宏之メモリアルコンサート、金沢と東京の2公演。共通のプログラムはリゲティ「ルクス・エテルナ」とフォーレ「レクイエム」。山田和樹指揮、東京混声合唱団の演奏で、金沢公演のバーバー「ヴァイオリン協奏曲」にはOEK第一コンサートマスターで、2016年岩城宏之音楽賞受賞のアビゲイル・ヤングが登場する。
9/10@石川県立音楽堂
9/11@すみだトリフォニーホール
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert.html

 

 

 

カプ♩9/10、11 藤原歌劇団公演「カプレーティ家とモンテッキ家」

ヴィンチェンツォ・ベッリーニが作曲したオペラ、「ロメオとジュリエット(役名はジュリエッタ)」によるものだが、よく知られた筋とは少し設定が異なる。ロメオ役がメゾソプラノという点も特徴。ベッリーニの流麗な旋律を、主役二人がどう聴かせてくれるか楽しみ。ロメオは向野由美子と鳥木弥生、ジュリエッタは高橋薫子と光岡暁恵が歌う。藤原歌劇団では、マリエッラ・デヴィーア、ソニア・ガナッシを招き、2002年に上演、その後も何度か取り上げてきている。今回の公演、指揮は山下一史、演出は松本重孝が担当する。
9/10,11@新国立劇場オペラパレス
https://www.jof.or.jp/performance/nrml/1609_capmon.html
https://www.jof.or.jp/performance/1609_capmon/

 

 

こんにゃく♩9/14〜18 オペラシアターこんにゃく座「グスコーブドリの伝記」

創立45周年を迎えたこんにゃく座が宮沢賢治生誕120周年を記念しての新作賢治オペラを上演する。作曲は寺嶋陸也、台本、演出しままなぶ。どんな賢治ワールドが広がるのか期待される。
本作については、本誌「五線紙のパンセ」で寺嶋が触れているのでお読みいただければ。
http://mercuredesarts.com/2016/01/05/五線紙のパンセ|その1)オペラの作曲|寺嶋陸/
9/14~18@俳優座劇場
http://www.konnyakuza.com/syusai.html

 

 

エスファニハ♩9/16 マハン・エスファハニ チェンバロ独奏会

イラン生まれアメリカ育ちの新世代のチェンバロ奏者、マハン・エスファハニが王子ホールに初登場。ランドフスカとレオンハルトをつなぐチェンバロ奏者カークパトリックに憧れ、チェコのルージチコヴァーに師事した。ピアノと比較するのでなく、先入観なく接して欲しいというエスファハニだが、今回はバッハを中心に英仏のバロックの名曲を聴かせる。
9/16@王子ホール
http://www.ojihall.jp/concert/lineup/2016/20160916.html

 

 

 

ヴィニツカヤ♩9/16 アンナ・ヴィニツカヤ ピアノ・リサイタル

みなとみらいクラシック・マチネに登場のアンナ・ヴィニツカヤは、黒海のほとりノヴォロシースク生まれ、ハンブルク在住のピアニスト。エリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝、ヨーロッパ全土で活躍している。第1部はシューマン、ブラームス、第2部はショパン。それぞれの小品世界を濃密に、透明に描き上げる。
9/16@横浜みなとみらいホール
http://www.yaf.or.jp/mmh/recommend/2016/09/post-213.php

 

 

 

金子三勇士♩9/18 金子三勇士ピアノ・リサイタル

日本人とハンガリー人を両親に持ち、6歳からハンガリーでピアノ教育を受け、国立リスト音楽院大学に11歳で入学、2006年日本に帰国し東京音大卒後、再びリスト音楽院大学博士課程に在籍中の新鋭、金子三勇士。3歳の時にゾルタン・コチシュを聴いてピアニストを志す。日本デビュー5周年として、「5」の数字をコンセプトに「5大ソナタに挑む」。モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、リスト、バルトークを並べる3部構成。好きな部分だけを聞くなど、自由に過ごして欲しいとのことで、子供からヤングまでのMiyujiシートも用意されている。
9/18@東京オペラシティ コンサートホール
https://www.japanarts.co.jp/concert/concert_detail.php?id=442

 

 

9.21omote_ol♩9/21 タカーチ弦楽四重奏団〜オール・ベートーヴェン・プログラム

1975年にブタペストで結成、エヴィアンやポーツマス(現ロンドン)国際弦楽四重奏コンクールで優勝し注目を集めた世界最高峰の弦楽四重奏団。数々の録音で受賞多数、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲集は2005年BBCミュージック・マガジンのディスク・オブ・ザ・イヤー、室内楽賞に選ばれ、グラモフォン・アワードや日本レコード・アカデミー賞も受賞した。そのベートーヴェンをたっぷり堪能したい。
9/21@ヤマハホール
https://www.yamahaginza.com/hall/event/002104/

 

 

 

東響♩9/24 東京交響楽団第644回定期演奏会

東京シティ・フィルが9月上旬に上演の「ファウストの劫罰」、こちら東響はユベール・スターンの指揮で、ファウスト役はマイケル・スパイアーズ。現在活躍中のテノールの中では最もファウストを歌っているとのこと。日本のオーケストラとは初共演となる。メフィストフェレスはミハイル・ペトレンコ、マルグリートはソフィー・コッシュという強力布陣。
9/24@サントリーホール
9/25@ミューザ川崎シンフォニーホール
http://tokyosymphony.jp/pc/faust/index.html

 

鈴木♩9/26 HORIZONN 鈴木俊哉<リコーダーの「まほろば」を探して>

HORIZONシリーズの9月公演は鈴木俊哉が<リコーダーの「まほろば」を探して>のタイトルで登場する。アムステルダム・スヴェーリンク音楽院卒業。リコーダーを花岡和生、ワルター・ファン・ハウヴェに師事し、リコーダーの可能性と技術の開拓に取り組んでいる。シャリーノ、川上統、増本伎供子、ディラン・ラルデリ、小林純生、イヴァン・ブッファの新作と、攻めのプログラムだ。
9/26@近江楽堂
http://okamura-co.com/concerts/387/

 

 

 

読響♩9/26 読売日本交響楽団第562回定期演奏会

85歳、読響名誉指揮者のロジェストヴェンスキーによるオール・ショスタコーヴィチ・プログラム。バレエ組曲「黄金時代」「ピアノ協奏曲第1番」「交響曲第10番」が並ぶ。協奏曲はロジェストヴェンスキー夫人のヴィクトリア・ポストニコワのピアノで。聞き逃せない熟達の一夜である。
9/26@サントリーホール
http://yomikyo.or.jp/2015/11/562-1.php

 

 

 

 

日フィル♩9/27 <日本フィル創立60周年記念>ピエタリ・インキネン首席指揮者就任披露演奏会

フィンランドの若手指揮者ピエタリ・インキネンの日本フィルの首席指揮者就任披露、およびこの団体の創立60周年記念のコンサート。ソプラノ、リーゼ・リンドストローム、テノール、サイモン・オニールを迎えて、ワーグナーの二つの楽劇、《ジークフリート》と《神々の黄昏》の抜粋をとりあげる。 インキネンと日本フィルの今後への期待を満足させる演奏となるだろう。
9/27@サントリーホール
http://www.japanphil.or.jp/concert/detail_368.html

 

 

ゲヴァントハウス♩9/29 ゲヴァントハウス弦楽四重奏団&仲道郁代

1809年ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のメンバーによって結成された世界最古の弦楽四重奏団。クララ・シューマン、ブラームスなどとも共演した歴史を誇る。現在は1987年に22歳でゲヴァントハウス管の首席コンサートマスターに就任したフランク=ミヒャエル・エルベンを中心としたメンバー。ハイドン、ドヴォルザークにシューマンの「ピアノ五重奏曲」で仲道郁代が加わる。
9/29@東京オペラシティ コンサートホール
https://www.japanarts.co.jp/concert/concert_detail.php?id=443